近年ではあまり見られなくなりつつあるスピンキャストリール。昔は釣り初心者向けとして大流行したのですが、現在ではむしろ玄人向けとして機能向上・改良されたスピンキャストリールが多いように思われます。
スピンキャストリールって名前だけ見たことあるけどリール自体はよく知らない、普通の釣りに飽きてきたので面白い釣具を使って新しいことにチャレンジしたい!という方向けに、
まずはスピンキャストリールの特長と適した釣りジャンル、合わせるタックル(ロッドやライン)をご説明したのち、おすすめのスピンキャストリールをご紹介します。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:渓流釣り
初めて釣りにいったのが糸島にある某ヤマメの管理釣り場で、そこから渓流釣りに興味を持ちました。
小さい頃は祖父の自宅が山に囲まれていて渓流に入って直接魚を獲るようなアクティブな子どもでした(笑)
ダイワの某釣り番組が好きでよく見ており、経験は浅いですが知識は少しずつ蓄えています。渓流釣りだけでなく、様々な釣りジャンルの発信をしていきたいと思います。
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目次
- おすすめスピンキャストリール
- おすすめスピンキャストリール|33マイクロSCリール 4#C(ゼブコ)
- おすすめスピンキャストリール|オメガプロZ03(ゼブコ)
- おすすめスピンキャストリール|MAXPROSC10(アブガルシア)
- おすすめスピンキャストリール|アンダースピン80(ダイワ)
- おすすめスピンキャストリール|スピンキャスト80(ダイワ)
スピンキャストリールとは
スピンキャストリールはスプールがカバーで覆われたリールでラインがフロントカバー内にあるラインガイドを通って放出される構造になっています。
スピンキャストリールにはベイトタイプとアンダースピンタイプの2種類があり、ベイトタイプはベイトリールに、アンダースピンタイプはスピニングリールに似ています。
ベイトタイプ
・ロッドに対して上向きに装着する
・スプールが横向きに固定され、そこからラインが放出される
・スプール部分が露出していないのでキャスト時にサミングしなくて良い
アンダースピンタイプ
・ロッドに対して下向きに装着する
・レバーでラインの放出を調節できる
・トリガースピンタイプとも呼ばれる
性能自体に大きな差はないので、合わせるロッドがベイトロッドかスピニングロッドなのかで選びましょう。
スピンキャストリール(クローズドフェイスリール)の特徴と使い方↓
スピンキャストリールのメリット・デメリット
スピンキャストリールにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
メリット
・操作しやすい
・バックラッシュが起こりにくい
・片手で操作でき手返しがよい
・正確なキャストができる
デメリット
・遠投に向かない
・ギア比が低い
・巻き上げ力が弱い
・ラインローラーがないので糸ヨレしやすい
・パーミングしにくい(リール全体を持ちにくい)
スピンキャストリールを使う上で最もメリットになるのが、手返しの良さです。
スピンキャストリールはバックラッシュのリスクがなく、キャスト時にベールを返す動作が必要ないので、テンポ良く釣りができます。
手返しが良いと同じ時間でもキャスト回数が多くなるので、魚がいるかどうかの判断も早くなり釣果アップにつながります。
またバス釣りのカバー周りや渓流釣りで急流や岩場がある釣場では、スピンキャストリールだと高いキャスト精度で際どいポイントを攻めるのにも有効です。
スピンキャストリールに合わせるタックルは?
スピンキャストリールの専用竿はありませんので、基本的にスピンキャストリールのベイトタイプはベイトタックル、アンダースピンタイプはスピニングタックルを合わせます。
ラインはPEよりナイロンが無難
スピンキャストリールに合わせるラインはナイロンラインがおすすめです。
PEラインも悪くはないのですが、スピンキャストリールは構造上ラインが擦れやすくなっていますので、摩擦に弱いPEラインはラインブレイクしやすいです。
加えてスピンキャストリールはスプールが細くラインの層が厚めになるので、PEラインだと下巻きの必要があったりラインが絡まってしまうトラブルが起きやすくなります。
スピンキャストリールを初めて使う方はナイロンラインを使ってみてください。
ロッドは代用・流用OK
スピンキャストリールのベイトタイプはベイトロッド、アンダースピンタイプはスピニングロッド、という認識でOKです。
釣り方や魚種に合わせて最適なロッドを選びましょう。
また数は少なくなっていますが、スピンキャストリールのベイトタイプは専用のスピンキャストロッドもあります。
ベイトタイプ用のスピンキャストロッドは長さが5ft前後と短めの竿が多いので、近場の釣りでピンポイントにルアーをキャストするのに適していますよ。
スピンキャストリールが使える釣り
スピンキャストリールが使えるのは、
・足元狙いのサビキ釣り
・海釣り公園や堤防でのウキ釣り
・都市型河川やクリークでのバス釣り
・都市近郊の河口でのシーバスフィッシング
・渓流釣り
・エリアトラウト
・堤防や漁港内での穴釣り
など、ポイントが狭いまたは近い釣場に最適です。
キャスト時にベールを返す必要がなく片手で操作できるので、手返しよく釣りができるのが最大の魅力ですね。
そのほかにも、バス釣りではオーバーハングや水草などストラクチャーの多い難しい釣場でもトラブルレスで攻めることができますし、傾斜のある渓流釣りでは難しい体勢からのピッチングやフリップキャストも行いやすいです。
ただし渓流釣りやエリアトラウトに関しては、大物が掛かった際にも焦ることがないよう、巻き取り量が多いスピンキャストリールを選びましょう。
またお子様用の入門リールとしてもおすすめです。
初めての釣りでラインのトラブルになって釣るどころではなかった…と失敗もスピンキャストりーるなら怖くありません。
スピンキャストリールで渓流釣り↓
おすすめスピンキャストリール
現在ではベイトタイプのスピンキャストリールの方が種類が多いです。
性能自体に大きな差はないので、合わせるロッドがベイトロッドかスピニングロッドなのかで選びましょう。
おすすめスピンキャストリール|33マイクロSCリール 4#C(ゼブコ)
タイプ:アンダースピン
ギア比:4.3
糸巻き量:4lb – 90yd(82m)
海外メーカー・ゼブコが製作している、アンダースピンタイプの超軽量スピンキャストリールです。
ラインが4lbと細めのものを使用しますが、ダイヤル調節可能なドラグが付いているのでトラブルなく扱うことができます。
5ft前後のバスロッドと相性が良く、ドラグの効きも良い、キャスティングもリーリングもスムーズにできるのにお値段がお手頃と、三拍子揃っています。
加えて圧倒的にシンプルでスタイリッシュな見た目…ここまで削ぎ落とされたデザインのリールは初めてみると言っても過言ではありません。
スピンキャストリール入門には最適のリールですね。
おすすめスピンキャストリール|オメガプロZ03(ゼブコ)
タイプ:ベイト
ギア比:3.4
糸巻き量:10lb – 85yd(77m)
同じくゼブコのベイトタイプのスピンキャストリールで、滑らかな巻き心地と高級感ある素材と質感が特長です。
ギア比3.4の超ローギアタイプで、巻き取り時の力強さが魅力でもあります。
大物トラウトやランカーシーバスが掛かっても安心してやり取りできますね。
海外アングラーからは「手にしっかりとなじみ、すべてがタイトで反応がいい」「狭い場所でのトラウトのキャスティングがスムーズ」とかなり好評です。
超ローギアで少しクセがあって扱いが難しいですが、バックラッシュがなく使いやすいので、初心者アングラーから玄人アングラーまで幅広く使えるリールです。
おすすめスピンキャストリール|MAXPROSC10(アブガルシア)
タイプ:ベイト
ギア比:3.6
糸巻き量:8lb – 110yd(100m)
海外メーカー・アブガルシアが製作しているスピンキャストリール「MAXPROSC10」は主に海外向けにリリースされているリールで、エントリーモデルの最上位機種となっています。
糸巻き量が8lb-100mと太めのラインが長めに巻けるので、カバー範囲が広く大物狙いで長時間粘る釣りに最適です。
日本向けには販売されていませんがAmazonで手に入り、簡単に使えて価格も安いので、釣り初心者の方の入門リールとしておすすめです。
おすすめスピンキャストリール|アンダースピン80(ダイワ)
タイプ:アンダースピン
ギア比:4.3
糸巻き量:6lb – 95m, 8lb – 70m, 10lb – 50m
日本の二大大手メーカー・ダイワのスピンキャストリールのアンダースピンタイプです。
ダイワらしく扱いやすいシンプルなデザインで、釣り初心者やお子さまも使いやすくトラブルが少ない優秀リールとなっています。
国内でも海外でも「子どもに買った。使いやすくてとても気に入っている」「キャスト性能が良い」と評判です。
安心と信頼があり、価格も抑えられるのはダイワのスピンキャストリールだけですね。
おすすめスピンキャストリール|スピンキャスト80(ダイワ)
タイプ:ベイト
ギア比:4.3
糸巻き量:6lb – 95m, 8lb – 70m, 10lb – 50m
同じくダイワのスピンキャストリールのベイトタイプです。
太いラインを使った穴釣りや渓流でのヤマメ釣りなど、幅広い釣りに使えます。
使い込んでいるとピンが出てこなくなり、巻き取れないトラブルが発生するという口コミもありますが、シンプルな作りなので個人で直すこともできるようです。
巻き心地は少し重いですが、その分釣り上げたら達成感が得られ、釣りが初めての方やお子さまを釣り沼に引き込みやすくなりますよ(笑)
まとめ
ベイトキャストリールやスピニングリールに次いで使用の多いスピンキャストリール。
扱いやすい初心者リールでありながら、太いラインを使った穴釣りやポジショニングが難しい渓流釣りでも活躍する玄人向けの一面も持った面白いリールです。
もっと簡単に使えるリールが欲しい、珍しいリールを使って新たな釣りにチャレンジしたいというアングラーにぜひおすすめです。