スーパーでは塩焼きや刺身で並んでいることも多く、美味しい上に釣っている時の引きも楽しめるということで人気です。近年ではスーパーライトジギング(SLJ)で釣る手法が流行っていますが、イサキ釣りは船釣り(オフショア)が定番です。今回は船釣りでのイサキの釣り方や、船釣り初心者の方向けに、必ず守ってもらいたい船釣りのマナーを詳しくご紹介します。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:ブラックバス、ヒラマサ
幼少期(当時3歳)に祖父に連れられ、管理釣り場にマスを釣りに行ったのが私の魚釣りとの出会いでした。
釣りをしながら成長し、今では仕事も釣り関係。そんな私の人生で養った事が少しでもこの釣行ガイドで役に立てば光栄です。
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目次
イサキは高級魚なのに数釣りもできる!
先述したようにイサキは食味が良く、1kgを超えるものは1万円以上することもある、高級魚です。
高級魚だとクエみたいに釣るのは難しいんじゃないかと不安になりますが、イサキはシンプルなコマセ釣りで釣れ、初心者の方でも数釣りまでできちゃいます。
イサキは東北以南と幅広い場所で釣れ、外洋の岩礁帯や沖磯周辺を群れで生息しています。
ですので基本は船釣りで狙います。
場所によってはイサキが根着くポイントもあるので、毎年同じ場所で釣れるようならそこは絶好のポイントで、大きいサイズのイサキも狙えます。
6月~9月には産卵のために沿岸の浅場に近寄ってくるので、磯釣りでも釣ることができます。
イサキ釣りの時期は?
沖磯など場所によっては年中釣れることがありますが、基本的には5~11月の間で釣れます。
ハイシーズンは6~7月で、特に産卵期と重なるこの時期は、イサキの脂が乗る旬の時期ともかぶります。
イサキは産卵前に荒食いするので、産卵期も脂が乗っていて最高の時期です。
イサキが釣りやすい時期と美味しい時期が重なるので、断然6月~7月が狙い目です。
ショア(岸)から狙う場合もこの時期が良いですね。
イサキ釣りのタックル・仕掛け
船釣りでイサキを狙う場合には、船によって竿やオモリの指定が異なる場合がありますので、まずは船のルールに則ってタックルを選びます。
イサキ釣りには専用竿はほとんどありません。
ですので、一般的な船竿を使います。
イサキ釣りに使うタックルの選び方やおすすめの仕掛けなどをご紹介します。
イサキの船釣り参考動画↓
イサキ釣りのタックル・仕掛け|竿・リール
竿
まずは乗る船のルールに従って竿を選びますが、イサキ釣りには2m前後の長さの船竿であればOKです。
7:3の先調子で、オモリ負荷が60~120gほどあるものを選びましょう。
青物やマダイも釣れるような汎用性の高い竿を使うと他の魚種でも使えてコスパが高いです。
リール
小型~中型の電動リールがベストですが、電動が難しければ両軸リールでも問題ありません。
ただし、仕掛けが重めでタナをきっちり守ることがイサキ釣りでは重要になりますので、やはり電動リールが良いですね。
カウンター付きだとなお良しです。
イサキ釣りのタックル・仕掛け|ライン・仕掛け
ライン
ラインの号数も船宿によっては指定されていることがありますので、事前に確認しておきましょう。
その上で、PEライン2~3号を使います。
使用するリールが電動・カウンター付きでないなら、タナがわかりやすいように色で長さがわかるものがおすすめです。
仕掛け
船釣りでイサキを狙う場合は、基本的にオキアミを使ったコマセ釣りを行います。
使用する仕掛けは
・テンビン(30~50cm程度)
・ワイヤー(太さ2mmほど)
・オモリが付いたコマセカゴ(船で指定あり)
・クッションゴム
・ハリス1.5号~2号
などを使います。
特にイサキは口が柔らかく口切れしやすいので、クッションゴムは必須です。
仕掛けは自作のほか、イサキ専用仕掛けもあるので、初心者の方はそちらを使うと便利ですよ。
イサキ釣りのタックル・仕掛け|餌・その他
餌
エサは撒き餌でも付け餌でもオキアミを使います。
ただし、撒き餌は船宿が事前に用意してくれていることもあるので事前に確認しましょう。
その他だと、イカ短冊も良いですね。
その他
あると便利なものとしては、
・竿受け(ロッドキーパー)
・擬似針(サビキ仕掛け)
・使い捨てタオル
・イサキを締めるようのハサミ
・フィッシュグリップ
などです。(持ち込んで良いかは事前に確認しましょう)
特に竿受けがあるのとないのとでは、釣りのスムーズさが大違いです。
慣れない初心者の方こそ竿受けを使ってみてほしいですね。
アタリがあると分かれば付け餌から擬似針に変更すると、手返しよく数釣りができます。
またエサ取りが多い場合も有効ですよ。
イサキの誘い方・アタリがあったら
まずはエサを詰めたコマセカゴを投入し、船長の指示タナに合わせて、仕掛けの長さを考慮してタナより少し下にカゴを沈めます。
コマセを降る時はしっかり大きく、一定の速度で2~3回繰り返します。
アタリを待つ間はできるだけ竿を動かさないようにしましょう。
イサキはゴンゴンと割とわかりやすいアタリがあるので、アタリがあれば一定の速度でゆっくり巻き上げます。
1匹かかったら、そのまま待つか指示ダナ上限までゆっくり撒いて追い食いさせると数狙いやすいですよ。
まずはこれだけは知っておこう!船釣りのマナー
船釣りの場合は船宿によって細かいルールが決まっている場合があります。
ルールは事前に確認しておくとともに、船釣りの基本マナーも学んでおきましょう。
乗船する予定の船宿さんのWebサイトやSNSなどに載っている情報が大正義ですが、情報がない場合は以下を目安にしてみてください。
船釣りのマナー|予約
・予約の電話は夕方の18時までに
・タックルや仕掛けなどの指定を事前に確認
・集合時間と出船時間の確認
・車の場合は駐車場の確認
まず乗船の予約は、だいたい一週間前から、遅くとも前日の18時までに予約の電話をしておきます。
船宿に予約をする際は、釣行日、乗りたい釣り物・便名・人数を伝えます。
船によってタックルや仕掛けなどの指定は違ってくるので、竿の長さ・仕掛けの種類・オモリ号数・PEライン号数・餌の種類などを細かく聞いておきましょう。
また船釣り初心者の方は、現地で購入やレンタルできる釣り具があるかどうかも聞いておくと、タックルを全て揃えてなくても釣りができることもありますよ。
車で向かう場合には、使用して良い駐車場の場所や駐車可能台数も聞いておきましょう。
船釣りのマナー|受付
・出船時間の1時間前に到着しておく
・釣り座の確保は船のルールに合わせる
・支払いは現金なのでお釣りがいらないようにぴったり準備する
釣り船は天候や船体のエンジントラブル、船長の体調不良などによって出航しないこともあるので、出船確認はWebサイトまたは電話にて確認しておきましょう。
(出航停止の場合は事前に船長さんからご連絡いただけることが多いです)
頻繁に確認するのも良くないので、確認するタイミングは前日の夜もしくは当日の朝に行います。
釣り座の確保は船のルールに従いましょう。
船によっては予約時に釣り座を決める場合もあります。
またマナーとまでは言いませんが、支払いは現金であることがほとんどなので、船長さんの負担を考えてなるべくお釣りが出ないようにお金を準備しておくと良いですね。
船釣りのマナー|船上
・船長のアナウンスをよく聞いて指示を守る
※とくにタナ、釣り始めと仕掛け回収のタイミングを守る
・走行中は立ち歩かない
・オマツリしたときの対応(お互い様なので丁寧に気持ちよく対応する)
・その船のゴミ・喫煙のルールを守る
基本的に船長のアナウンスは注意深く聞き、タナはしっかり守りましょう。
特にイサキ釣りはタナが少しでもズレると全く釣れないので、指示ダナは厳守です。
そして船の移動中は絶対に立ち歩かないでください。
どんなに凪の日でも、転倒してけがをする恐れがありますし、怪我の具合によっては引き返して同乗する方のご迷惑になることもありますので、船が動いているときは必ず座っておきましょう。
波を被りたくない場合は動き出す前にキャビンに入るようにしてください。
釣りの最中ですが、どんなにベテランの釣り師でも状況によってオマツリ(仕掛けや糸が絡まること)することはあります。
これはお互い様なので、協力して仕掛けをほどくように動きましょう。
自分の仕掛けが相手の道糸に複雑に絡んだときは、仕掛けをハサミで切って速やかに取り除くよう心がけます。
くれぐれも道糸は切らないように注意しましょう。
また長時間船に乗るので、お昼をとったり釣具のゴミが出ることは当然あります。
ゴミの分別や喫煙は船のルールを必ず守りましょう。
まとめ
後半は船釣りのルールを口酸っぱく説明する形にはなりましたが、重要なことなのでしっかりルールを守って楽しく釣りをしてください。
脱線しましたが、イサキの釣り方は
・ハイシーズンは6~7月
・2m前後の長さの船竿で、オモリ負荷が60~120gほどあるものを使う
・小型~中型の電動リールでカウンター付きが良い
・使う道糸はPEライン2~3号
・オキアミを使ったコマセ釣りの仕掛け
・コマセをしっかり降ってアタリを待つ
・船長の指示ダナ厳守
でした。
イサキは美味しくてファイトも楽しい魚ですので、ぜひ釣ってみてください!