一般的には「メジナ」と呼ばれ、九州では「クロ」とも呼ばれています。グレは基本的にフカセ釣りで狙います。フカセ釣りは仕掛け(ウキやコマセなど)を潮に乗せて流す過程で魚を喰わせる釣法ですが、磯や堤防など障害物の多い場所が主戦場になることもあるため、使用するライン選びが重要になります。ラインにも数種類ありますが、グレ釣りにおすすめなのが「ナイロンライン」です。今回はグレ釣りにおすすめのナイロンラインを6つご紹介します。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:渓流釣り
初めて釣りにいったのが糸島にある某ヤマメの管理釣り場で、そこから渓流釣りに興味を持ちました。
小さい頃は祖父の自宅が山に囲まれていて渓流に入って直接魚を獲るようなアクティブな子どもでした(笑)
ダイワの某釣り番組が好きでよく見ており、経験は浅いですが知識は少しずつ蓄えています。渓流釣りだけでなく、様々な釣りジャンルの発信をしていきたいと思います。
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目次
- グレ釣り(フカセ釣り)でナイロンラインがよく使われる理由と特徴
- フカセ釣りで使用する「道糸」とは
- ナイロンラインとは?なぜグレ釣り使われる?
- ナイロンラインの比重の違い
- グレ釣りでのナイロンラインの選び方
- グレ釣りにおすすめのナイロンライン6選
- サンライン 磯スペシャル Gure Michi グレ道
- デュエル パワーフカセ CN
- バリバス バーマックス磯 (ゼロフカセ)
- シマノ ベイシス磯ナイロン
- 東レ 銀鱗 スーパーストロングNEO
- サンヨー アプロード ディテール道糸
グレ釣り(フカセ釣り)でナイロンラインがよく使われる理由と特徴
フカセ釣りにおいてラインは道糸と、ウキとハリをつなぐハリスが使われます。
道糸にはナイロンライン、ハリスにはフロロカーボンラインが主に使われますが、ハリスの部分にナイロンラインを使うことも可能です。
まずはフカセ釣りで重要となる「道糸」について説明します。
フカセ釣りで使用する「道糸」とは
道糸とは、釣り竿(ロッド)の先からハリス(鉤素)やリーダーをつなぐ部分にまで用いている糸のことを意味します。
フカセ釣りでいうと、ロッドの先からウキまでの間の糸(ライン)を指します。
グレ釣りで使用する道糸は仕掛けを投げる・流す・アタリを取るといった役割があり、道糸に使用するラインは重要なアイテムの一つです。
ナイロンラインとは?なぜグレ釣り使われる?
ナイロンラインとは釣りにおいて最も一般的なラインで、名前の通りナイロン素材でできています。
またPEラインと違って撚って(編んで)作られるものではなく、1本の糸で作られています。
そのため、
・価格が安価
・柔らかくしなやか=初心者でもトラブルが少ない・糸グセがつきにくい
・比重も軽く、伸びがあり魚がバレにくい
・耐摩耗性に優れる
・空気抵抗が少なくルアーがよく飛ぶ
というメリットがあります。
一方、
・水を吸収しやすく劣化が早い
・紫外線での劣化が早い
・伸びがあることでフッキング(アワセ)が決まりづらい
・摩擦などの熱に弱い
・他のラインと比べて感度が低い
というデメリットもあります。
フカセ釣りにおいてラインは主に道糸に使われるので、数あるラインの中でも柔らかく扱いやすいナイロンラインが最適です。
フカセ釣りの仕掛けにはウキ止め糸、シモリ玉、ウキストッパー、サルカン、オモリ、ハリなど多くの小物を用いて、それをラインでつなぐ・通すなどの細かい作業が必要になります。
ラインが硬いとノットなど細かい作業が難しく、仕掛けを作るのも億劫になってしまいますよね。
最近はPEラインの進化がめざましいためどんな釣りにも使いたくなりますが、道糸にはナイロンラインを使いましょう。
ただし、フカセ釣りは仕掛けを潮に乗せ流して釣るのが基本で、リールに巻いている半分以上のラインが海水に触れることになるためラインの劣化が早くなります。
ナイロンラインは他のラインと比べて劣化しやすいのがデメリットなので、ラインが弱くなったと感じたらすぐに巻き替える事をおすすめします。
ナイロンラインの比重の違い
ナイロンラインの中でもさらに比重によって種類が分かれており、
・フロートライン(比重1.01~1.05)
・セミフロートライン(比重1.09~1.12)
・サスペンドライン(比重1.14)
・シンキングライン(比重1.78~)
などがあります。
フカセ釣りでは釣り場のその日の天候(主に風の吹き具合)や使う仕掛け(ウキの重さなど)によって、最適なナイロンラインの比重が変わってきますが、グレ釣りに主に使われているナイロンラインはフローティングラインとサスペンドラインです。
<フロートライン>
・比重1.01~1.05
・比重が小さく海面に浮く=ラインメンディングしやすい
・強風や上潮(海面の流れ)が速いとすぐ流される
<サスペンドライン>
・比重1.14と、一般的なナイロンラインの比重
・比重が大きく海中にラインが沈む=強風時や沈め釣りに有効
・仕掛けが安定しやすい
・扱いが難しく狙ったポイントから外れてしまうこともある
という特徴があります。
ちなみにラインメンディングとは、「仕掛けを流す際のラインコントロール」のことを指します。
ラインをしっかりコントロール(ラインメンディング)し、強風や潮流の中でも仕掛けをイメージ通りに流せるようになるのがフカセ釣り上達の一歩です。
ナイロンラインの特徴と種類を踏まえた上で、グレ釣りに使うナイロンラインの選び方をご紹介します。
グレ釣りでのナイロンラインの選び方
グレ釣りに使うナイロンラインは
・フローティングラインもしくはサスペンドライン
・ラインの太さは1.5号~3号
・ラインの長さは150m
を一つの基準に選んでみてください。
グレ釣り初心者は、天候の良い日や荒れにくい場所を選んだ上でフローティングラインを使うのがおすすめで、慣れてきたアングラーにはサスペンドラインに挑戦してみましょう。
ナイロンラインの太さは1.5号~2号と細めが良いです。
50センチオーバーの尾長グレや口太グレを狙う場合でも、2号の太さがあれば十分です。
大物狙いや根の荒い場所で魚を素早く浮かせにかかりたい場合は、高比重のサスペンドラインで3号ほどの太さにすると良いでしょう。
ナイロンラインの長さは最低100m、150mあれば遠投や強風時でも安心です。
もちろん場所にもよりますが、フカセ釣りでは50m以上仕掛けを流すこともあるため、150mは欲しいところ。
グレは足元でヒットさせた場合でも、パワーがあって引きが強くファイトしながら沖に走ることもあるため、足元釣りメインの方も100m以上巻いておく事をおすすめします。
ここからはグレ釣りにおすすめのナイロンラインを6つご紹介します。
グレ釣りにおすすめのナイロンライン6選
サンライン 磯スペシャル Gure Michi グレ道
グレ道と名のつく通り、グレ釣りに特化したナイロンラインです。
(セミサスペンドタイプ)
フカセ釣り初心者からベテランの方まで幅広く愛用されています。
特にアタリの感度が高く、グレ(メジナ)の引きにも耐えられる直線強度と耐久性が魅力です。
また、ナイロンの弱点である紫外線劣化を極限まで抑えたUVカット製法で、長くつかます。
カラー:ブルー&ピンク
価格:2,000円
長さ:150m
太さ:1.5~3号
デュエル パワーフカセ CN
フカセ釣り専用のカーボンナイロンラインです。
「カーボナイロン」とは、文字どおりフロロカーボンとナイロンをブレンドした素材で、ナイロンラインの特長に加え、しなやかながらフッキングさせるフロロカーボンの低伸度性と高感度を兼ね備えた良いとこどりのライン素材となっています。
比重は1.14とナイロンラインとしては標準で、サスペンドラインに属します。
絶妙な沈み加減でサスペンドラインの中でもラインコントロールしやすく、ラインカラーも明るいため視認性が高いナイロンラインです。
カラー:ミルキーグリーン/ミルキーピンク
価格:1,200円前後
長さ:150m
太さ:1.75~3号
1.75号 3.7kg
2.0号 4kg
2.5号 5kg
3.0号 6kg
バリバス バーマックス磯 (ゼロフカセ)
磯上物の専用ナイロンラインです。
最近流行りのウキ止めを使わない全層仕掛けに特化しています。
風の影響を受けにくく軽い仕掛けも扱いやすいセミサスペンドラインです。
独自のVA-G製法により、通常ナイロンラインよりもワンランク上の直線強度を実現しています。
バリバスの磯釣り用ナイロンラインには、他にも「ストロングタイプ」「遠投」「サスペンドタイプ」など幅広いラインナップで、用途に合わせてより最適化できます。
カラー:蛍光イエロー
価格:1,800円
長さ:150m
太さ:1.75~3号
1.5号 4kg
1.75号 3.7kg
2.0号 5kg
2.5号 6kg
3.0号 7kg
4.0号 10kg
5.0号 11kg
6.0号 12kg
8.0号 17kg
シマノ ベイシス磯ナイロン
サスペンドタイプの道糸用ナイロンラインです。
シマノではハイエンドに位置する磯竿である、ベイシスの名を得ている特別なナイロンライン、というだけでテンションが上がりますね。
ナイロンラインながら少し伸びを抑えることでアタリの感度が高められ、耐摩耗性にも優れています。
道糸において基本的な性能が高く、バランスのとれたナイロンラインとなっています。
グレ釣り初心者の方にはこのラインがおすすめです。
カラー:イエロー
価格:1,200~1,500円
長さ:150m
太さ:1.5~6号
東レ 銀鱗 スーパーストロングNEO
東レの中でも最高クラスの高強力ナイロンラインです。
強風や二枚潮(水平方向に流れのスピードが違う潮目ができる現象)にも対応できるサスペンドタイプ。
超撥水性能でライン表面の滑り具合を高め、表面耐久力がアップしていることにより、複雑な地形の磯や水面に浮いている障害物も攻略しやすいです。
また、ラインの太さが1.25号と極細のものからあるため、グレの食いつきがイマイチな際には1.25号のラインを使うと良いです。
カラー:ゴールド
価格:2,500円
長さ:150m
太さ:1.25~4号
サンヨー アプロード ディテール道糸
フロロカーボンにも負けないほどの耐摩耗性に優れています。
強度も十分で高切れしにくく、巻きグセもつきにくいという、ナイロンラインの特長を踏襲したバランスの良いラインです。
また、カラーがクリアだと視認性が悪いのでは?と思いますが、日中の磯釣りでは太陽光が当たるとラインが青白く反射するため、むしろ視認性が良いのです。
ラインメンディングしやすく、糸が走るようなアタリも逃さずにキャッチできます。
カラー:サンライトクリア
価格:2,000~2,500円
長さ:150m / 200m
太さ:1.5~5号(150m)・5~10号(200m)
フカセ釣りでナイロンライン(道糸)の交換目安
最後に、フカセ釣りに使用するナイロンラインの交換目安をお伝えしておきます。
先述したようにナイロンラインは紫外線や海水での劣化が早いため、多くても5回の釣行後、釣行がなくて使っていない期間が長ければ、長くても3ヶ月ごとに交換するのをおすすめします。
できればラインの強度が落ちたと思ったらすぐに交換するのが理想です。
ナイロンラインは他のラインと比べても価格が安いので、ケチって釣果を逃すより早めの交換を推奨します。
グレ釣りにおすすめのナイロンラインまとめ
以上、グレ釣りにおすすめのナイロンライン6選でした。
グレ釣りに最適な細めのラインから、5号以上の太めのラインナップがあるものまで幅広くご紹介させていただきました。
太さの種類があるナイロンラインには他の釣りでも流用できますね。
グレ釣りに使うナイロンラインは
・フローティングラインもしくはサスペンドライン
・ラインの太さは1.5号~3号
・ラインの長さは150m
を基準に選んで、グレの大漁を狙ってみてください!