確かに渓流釣りには注意点もあります。しかしポイントを押さえれば初心者でもイワナやヤマメを狙うことができます。ここではイワナとヤマメが釣れる川やシーズン、タックルから釣り方まで基本をまとめます。これを読んでぜひチャレンジしてみてください!
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私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
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目次
イワナとヤマメの違い
イワナとヤマメは、見た目や好んで住む場所に違いがあります。どちらも同じサケ科の魚で体長は平均20cm前後といった共通点もあるのですが、それぞれの特徴について見てみましょう。
イワナは漢字で「岩魚」と書きます。岩陰から捕食するのでそう名付けられました。白い斑点と灰色の体が見た目の特徴です。ヤマメより上流の源流~渓流に生息しています。一部のイワナは海へ下り成長すると川に戻ってきます。この「降海型」をアメマスといいます。
ヤマメは「山の女王」ともいわれ、漢字では「山女」「山女魚」と書きます。外見は、青や黒の楕円状の斑紋(パーマーク)と少し赤身がかった体が特徴です。なお、さらに赤い斑点(朱点)があるのは「アマゴ」という別の魚です。いったん海に下り戻ってきたヤマメはサクラマスといいます。
どんな川で釣れるの?
イワナは亜種も含めると、北海道全域、日本海側~山岳部を中心とした東北・関東・中部地方、能登半島周辺に主に生息しています。ヤマメは北海道から東北・関東、中部・中国地方の日本海側、九州の北部~中部に生息しています。
イワナは源流から渓流にかけて、ヤマメはその少し下の渓流から中流にかけて生息しているので、その周辺で釣ります。初心者の場合は、源流よりは難易度の低い支流・渓流がおすすめです。
なお、せっかく渓流まで来ても入渓点が見つからないことがよくあります。そのため、入渓点探しは初心者にとってイワナ・ヤマメ釣りの第一関門です。入渓点を探す目安としては次の3つが挙げられます。
●橋の近く
●遊漁規制の看板がある
●駐車場がある
一番確実なのは地元の人に聞くことです。しかしこういった入る場所・戻る場所や川歩きのことを考えると、初めは経験者と一緒に行くことをおすすめします。
3月~9月がシーズン
イワナ・ヤマメとも、解禁となる3月から禁漁となる9月の間がシーズンです(解禁・禁漁は地域により多少違います)。初心者の場合、解禁直後と晩春~初夏が狙い目です。
解禁時は放流された直後で放流魚が多いだけでなく、まだアングラーも少なく魚もあまりスレていないので釣りやすいと言えます。また晩春から初夏にかけては、魚の活性が上がってきて活発になるため釣りやすくなります。
どんなタックルが必要?
まず、ロッドは5フィート前後の短いものを使います。渓流釣りでは岩陰や狭い場所からキャストしなければならないので、長いロッドだと使いにくいからです。
初心者おすすめロッド「シマノ カーディフNX S54UL」
リールはダイワなら1000~2000番、シマノなら1000番台のスピニングリールが適しています。流れより早く巻く必要があるため、特にハイギアタイプがおすすめです。
初心者おすすめリール「シマノ 20ヴァンフォード S2000SHG」
ラインは、初心者なら扱いやすいナイロンがおすすめです。ルアーの操作性を重視したいならPEでもOKです。ナイロンなら4ポンド前後、PEなら0.8号ぐらいがおすすめです。
初心者おすすめライン
「DUEL アーマードF + PRO トラウト 0.3号」
ルアーはミノー、スプーン、スピナーの3種が基本です。ミノーがよく使われますが、初心者はリールを巻くだけでOKのスピナーが使いやすいでしょう。
初心者おすすめルアー
「スミス Dコンタクト50mm」
また渓流釣りではウェーダーが必需品です。川の中を移動したり川の中からキャストすることが多くあるからです。渓流は滑りやすいので、特に靴底は滑りにくいフェルト製のものがおすすめです。
初心者おすすめウェーダー
「リバレイ RV コンフォータブルウェストハイブーツウェーダー」
初心者おすすめシューズ
「モンベル サワークルーザー」
釣り方のポイント
1.キャスト方法
渓流での釣り方は3つあります。
●アップストリーム…上流方向にキャスト、下流方向にリトリーブする方法
●ダウンストリーム…上流から下流に向かってキャストする方法
●クロスストリーム…流れに直角にキャストする方法
このうち基本の方法はアップストリームです。ヤマメもイワナも上流方向に向かって泳いでいるため、魚の後ろからキャストするアップストリームは魚に気づかれにくいというメリットがあります。ヤマメもイワナも警戒心が強い魚なので、立ち位置へもできるだけ気配を消してゆっくり近づくことがポイントです。
スタート地点から次の動作を繰り返して、少しずつ上流へ向かっていきます。
1.よい場所を通すようにルアーを流れに乗せる
2.ある程度流して反応しなかったら見切る
2.投げる場所
基本的には、流れに変化のある場所を狙って投げます。岩の裏、障害物の際、流れに覆いかぶさっている樹木の下、大岩で分かれた水流が合流するところなどは流れが変化する場所です。
さらに、水温によってもポイントの傾向が変わってきます。早春の水温が低いころは魚の活性が低いため、水深が深く流れの緩い場所で静かにしています。渕やトロ場を狙いましょう。
新緑の季節になり水温が高くなってきたら、活性が高まり餌を積極的に求めるようになります。そのため餌を捕食しやすい浅い場所・流れの速い場所でも釣れるようになってきます。
流れに変化のある場所
トロ場
3.ルアーの動かし方/(リール)の巻き方
ルアーの種類別に、動かし方をまとめます。
●ミノー…竿先を小さく振りながらリールを巻いて不規則に動かす(トゥイッチング)
●スプーン…ただリールを巻くだけ、時々トゥイッチを入れる
●スピナー…リールを巻くだけでOK。時々トゥイッチを入れるとよい
リールを巻くときは、アップストリーム(上流から下流にストリーブ)では流れより早く巻きます。流れと同じ向きにルアーを引くため、そうしないとルアーが動かないからです。
ルアーを流れに乗せながら、キャスト&ストリーブを繰り返して良さそうなポイントを通していきましょう。
4.マナー
まず、遊漁券は必ず購入しましょう。これはマナー以前の義務です。遊漁券は、釣り場に近いコンビニや釣具店、券売機で買うことができます。見つからない場合は見回りの漁協監視員の方から現場売り券を購入しますが、事前購入より高くなります。
次に、狙っていたポイントに先行者がいる場合は先行者優先です。先行者とは距離を取るようにして、もしも追いついてしまった場合は一声かけてから追い越すようにしましょう。ほかのアングラーには、挨拶だけでもいいのでコミュニケーションを取ることが基本です。トラブル回避にもなります。
そのほか、15cm以下の幼魚は資源保護のためにリリースしましょう。また当然ですがゴミは持ち帰ります。自然の釣り場を守りましょう。
はじめての1匹を釣るためのコツ
テクニックよりもまず、釣りやすい条件がそろっているときに釣ることが大切です。
時期は解禁・放流直後がおすすめです。自然の渓流魚は釣りにくいですが、放流魚は警戒心が低いので初心者でも釣りやすいと言えます。放流状況もチェックしましょう。
また時間はその日の朝一番を狙いましょう。夜中に出発して、明るくなるころ釣り場に到着するぐらいのスケジュールを組みましょう。
技術的には、ヒットしたら強引なやりとりは厳禁です。魚が引いているときは、竿の曲がりで引きを吸収して強い引きが収まるのを待ちます。収まったらリールを巻きながら流れの緩いところに誘導して取り込みます。
まとめ
場所は渓流・支流がおすすめです。はじめての場所は経験者と行くと安心です。
時期は解禁直後か晩春~初夏がよく釣れます。朝一番に行きましょう。
初心者向けタックルのおすすめです。
●ロッド…5フィート前後
●リール…1000~2000番のハイギアタイプのスピニングリール
●ライン…4ポンドくらいのナイロン
●ルアー…特にスピナー、そのほかミノー、スプーン
さらに必須なのがウェーダー(靴底がフェルトのもの)
アップストリーム(上流から下流にストリーブ)で、流れに変化のある場所を通すようにして上流に進んでいきます。
リールは流れより早く巻きましょう。
ヒットしたら強引にやり取りせず流れの緩いところに誘導します。
では、マナーを守ってはじめてのイワナ・ヤマメ釣りを楽しんでください!