楽しくワイワイ釣りがしたい気持ちはわかりますが、極力静かにした方が大物に巡り会えるチャンスが広がります。
特に夜釣りの場合、ヘッドライトの光は厳禁です。臆病なグレは岩陰に入り込み全く姿を現さなくなる可能性がありますので気をつけてください。
地磯、堤防、どちらで釣りをするにしても基本的な釣り方は同じですが、地磯となると危険度が増しますので救命具や磯靴は忘れずに着用してください。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:磯上物、底物、SWルアー
私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
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目次
釣り場での準備
さあ釣り場に到着しました。何から順に準備を進めていくのか?
まずはタモをセットすることをおすすめします。海に何かが落ちてもタモさえあれば沈む物以外は回収できます。不注意で落とすこともありますが、風に煽られて落としてしまうことがほとんどです。
ですので、まずはタモの準備を優先する癖をつけましょう。
次に撒き餌を作ります。前回お話したように、しっかり混ぜ合わせ耳タブくらいの固さに調整してください。
最後に仕掛け作りですが、当分の間(月一釣行なら一年間)は半遊動仕掛けを徹底してください。
理由としては、短期間で上達していただく為です。
狙った棚まで仕掛けを入れたり、グレの層を探し出し手返しよく釣る方法を身につけると後の全遊動仕掛けで楽に釣りができます。
闇雲に釣りをしても上達が遅くなりますし、大切なお金や時間の無駄になります。
撒き餌の打ち方、打つ場所、量
さあ、いよいよ実践です!
私は竿を右手に持つので撒き餌は左手で撒きます。竿を持ち替えたり撒き餌を打っている最中の不意なアタリを逃さないため、竿を持つ手とは逆の手で撒き餌をします。慣れるまで大変ですがこれは真似してください。
打ち方ですが、撒き餌杓のカップでエサをすくい、バッカンのヘリにカップを押し付け撒き餌をカップすれすれに入れます。
それを3杯~6杯ほど連続して足元に打ちます。
※何故足元なのか?
それは、海にグレだけしか存在しないのであれば何処に打ってもいいのですが、外道のエサ取りとグレを分離するのが目的で、他には餌取りの種類を見分けるためでもあります。
全く餌取りが現れないような低水温の時期ならば問題ないのですが、肉眼で見える層まで浮いてこない場合もあり、その時は鈎に付いたキズで餌取りの種類を判別し、グレ用と餌取り用の撒き餌を打つ場所を変えます。
判別方法はいずれ中級編でご説明しましょう。
打つ場所を変える。ですが、餌取りが現れないようであれば撒き餌を打ったところに仕掛けを入れますが、何らかの餌取りがいれば私は10mくらい先に仕掛けを入れます。そこには様子を伺うため撒き餌はしません。まずは足元のみです。
仕掛けを入れて30秒程待ってもアタリがなければ仕掛けはそのままで、再度撒き餌を打ちますが、その時は2~3杯で結構です。
2回目の撒き餌から30秒待ってもアタリがなければ一旦仕掛けを回収して同じことの繰り返しです。
この動作を何度か繰り返してグレの反応がなければ、撒き餌を足元に3杯、10m先に2杯打ち仕掛けは10m先に投入してみましょう。
この時潮の流れが早い場合は流れに逆らわず、リールのベールをオープンにして道糸を出しながら仕掛けを潮に乗せて流してみてください。
グレは潮の流れを好む魚ですので、流し続けることにより沖合で当ってきます。
私はスプール内の道糸150m全て出し切るくらい流します。
その時撒き餌を追い打ちで、20秒間隔くらいで10m先の同じポイントに打ち続けてください。
10m先で反応がなければ15m、20m、25mと遠投していきますが、撒き餌はそんなに遠投しなくて大丈夫です。
こまめな棚調整
ここで質問です。皆さんが作った仕掛けの棚はどれくらいですか?
ハリスが2ヒロで遊動幅が半ヒロならば、現在2ヒロ半の仕掛けですが、実践開始から今まで棚の変更はしましたか?
こまめな棚の調整が必要ですので、あと半ヒロ遊動幅を取り3ヒロにしてみてください。
初心者のうちはG2のガン玉で3ヒロ仕掛けを入れるのが精一杯だと思いますので、さらに深く探る場合は2Bのウキとガン玉に変更です。
2Bならば5ヒロまでは入れられるはずですので頑張ってください。
しかし潮の流れが速い場合はベテランでも2Bで5ヒロは限りなく不可能です。
そんな恵まれた釣り場近くにお住まいなら3B 4B 5Bのようなウキとガン玉が必要ですので仕切り直しです!
ちなみに私は10ヒロまで棚を探ることがあるので、潮が緩ければ1号、速ければ3号まで使います。これは極論ですから必要ありませんので安心してください。暇つぶしに激流の中で真鯛を釣って遊ぶために使っているだけです。
ここまでいくつかの手段を使いましたが釣れましたか?
セオリー通りの撒き餌、棚調整、仕掛けの投入ポイント、流し込みを行いましたので、サイズに拘らなければ釣れているはずです!
グレは潮の流れを好むと先ほどお話させていただきましたが、ただ流れていればいいという訳ではなく、やはり変化が必要で、満潮や干潮の潮止まり前後は食い気が立ち突然爆釣モードに突入することがありますので、事前に潮見表で満潮時刻と干潮時刻は確認しておいてください。
ポイントによっては上げ潮のみしか釣れない場合や下げ潮のみ場合もありますので、何度か通ってその場所のパターンを記録しておくのも今後のためになるでしょう。
もう一回り大きなグレを狙う
その場所のアベレージサイズが25cmだった場合、なんとかして30cmのグレが欲しい。
それは簡単ではありませんが、不可能でもありません。
私の常套手段として、仕掛けと撒き餌をずらして流します。
難しくはありません。グレは大きくなるほどに警戒心が強くなります。その習性を逆手に取るだけで、撒き餌に群がる小さなグレの群から少し離れた場所でおこぼれの撒き餌を食べているのが一回り大きなグレなのです。
仮にウキが右流れの場合、ウキより潮下に撒き餌を打つ、もしくは潮上に撒き餌を打つ他にはウキより手前、沖など仕掛けと撒き餌を2~3mずらしてみると良い結果が出る可能性は高いです。
私がホームグランドにしている福岡県宗像市の沖ノ島では、足元にのみ撒き餌を打ち、30m遠投して100m先で大型が入れ食いなんてこともありますので試してみる価値はあります。
グレ釣り実釣編のまとめ
・撒き餌は足元から
・棚調整は半ヒロ単位
・大きなグレを狙うには筋をズラす
ここまでザックリした説明でしたが次回は技術的な話しや専門用語もお話ししたいと思います。