最初にリールを購入した際に店員さんに糸巻きをお願いすることもできますが、何度か釣行にいってラインが摩耗してくると、オフシーズンにラインを交換する必要が出てきます。この糸巻きが意外と難しくて、特に初心者の方は最初に苦戦する部分ではないかと思います。
糸巻きの仕方が良くないと、使う前にラインが摩耗してしまったり、ラインが痛むなどトラブルの原因になることもあります。
今回は正しい糸巻きの手順を、画像や動画を見ながら丁寧に解説していきます。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:ルアーフィッシング
父親の影響もあり幼少期の頃から様々な釣りを体験してきました。現在は、北部九州エリアを中心にバスフィッシング、エギング、シーバス、更にはヒラマサキャスティングまで『ルアーフィッシング』をメインに幅広く活動しています!
何よりも、釣りが好きで日本三大怪魚である『アカメ』と出会う為だけに四国へ弾丸釣行したり、全国各地を飛び回る事も少なくありません。
ご来店いただいた際に私を見かけましたら是非、気軽にお声掛け下さい(^^)
よろしくお願いします!
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目次
自分でリールの糸巻きをやってみよう
糸巻きを自分でできるようになると、
・メンテナンスすることで釣行時のライントラブルが減る
・300m巻きなどのラインを購入できる=コスパが良い
・ラインを買いに店舗に行く手間が省ける
というメリットがあります。
何度かやれば覚えられるので、ぜひ糸巻きに挑戦してみましょう。
用意するもの
糸巻き時に用意するものは、
・リール
・ロッド
・ライン
・ボールペン
・ラインカッター
・下巻き用のライン
・テープ
です。
手順➀ラインを用意
使うラインの種類によって、リールに巻ける長さ(ラインキャパシティ)が変わってきます。
例えば、写真のリールだと「ナイロン糸で5lbが140m巻き取れるスプール」となっています。
スプールに書いてあるラインの太さの範囲で、釣りのターゲットや釣り方に合わせてラインを選びましょう。
推奨されるラインの太さより細いものを使用する場合は、下糸を巻いて調整します。
太いものを使用する場合は、糸巻き量が少なくなってしまうので釣りに必要な長さを確保できるか、事前に考えて使いましょう。
手順②ラインをリールに通す
今回はラインを途中で結んでつなぎ合わせたりせず、新品のラインを使います。
すでにリールにラインが巻かれている場合は、まずラインを全て取り外してから新しいラインを巻きなおします。
旧ラインを再利用しないのであれば、手で引っ張って出して大丈夫です。
再利用する場合は、空のラインケースに旧ラインを巻き取る形で引き出し、新しいラインを巻きつけましょう。
ラインを通して結ぶ手順はスピニングリールとベイトリールでやり方が異なるので、まずはスピニングリールからご説明します。
スピニングリールの場合
スピニングリールにPEラインを巻く際には、必ずナイロンラインを下巻きします。
太さはメインラインと同じ太さを選びましょう。
PEラインを直接巻くとラインごと回って絡まってしまうので、下巻きは必須です。
下巻きは2〜3回ほど、多くても10回ほど巻けばOKです。
また、メインラインの長さがリールのラインキャパシティよりも短い場合や、ラインキャパシティよりも細めのラインを使いたい場合にも、下巻きが必要です。
下巻き量(長さ)を調べるには、
リールスプールの糸巻き量計算ツール・メインライン→下巻きの順でリールに適量を巻く→下巻きを空ボビンに巻き取る→リールに下巻き用ラインを巻く
などの方法があります。
ラインは同じ号数となっていても、メーカーによって糸の太さにばらつきがありますので、全てぴったり巻ききれることはありません。
無理に巻きすぎず、少し余裕を持って余らせるぐらいの感覚が良いです。
リールのスプール幅とラインのボビン(スプール)幅が同じになるような量を巻きます。
手順③ラインをリールに結ぶ(下巻き)
リールからスプールを取り外し、スプールにラインを2〜3回巻きつけます。
(慣れている方はスプールを取り外さなくてもOK)
巻きつけたら、ラインの先端をユニノットで結びつけ、結び目をスプール側に締め込みます。
ポイント|結び方はユニノット
ラインをスプールに固定する際に使う結び方は、結び目が小さくて強度のあるユニノットが最適です。
ユニノットは最も簡単な結び方で初心者から上級者まで愛用されており、ルアーや仕掛けの結束はもちろん、ライン通しの結束もできる万能なノットです。
結んだら、余ったラインの先端は短くカットします。
テンションをかけつつ、下巻き用のナイロンラインをスプールが薄く覆える程度に巻きます。(ナイロンラインはあまりテンションをかけすぎると伸びてしまうので、程々に)
5〜8回巻いたら、スプールをリールに戻してドラグノブをしっかりめに締めてください。
ドラグを緩く締めてしまうとスプールが空回りするので注意しましょう。
手順④ボビンをセットする
リールとラインの結びつけが終わったら、いよいよ糸巻き作業に入ります。
まずはリールをロッドにセットし、リールに一番近いガイド(元ガイド)にラインを通しておきます。
こうしておくことで、スプールに均等にラインを巻くことができ、ラインの送り出しがスムーズにできるようになります。
次に下巻き用ラインとメインラインを結びます。
使用するPEラインは区別がつきやすい用、青いカラーを使用しています。
下巻き用ライン(ナイロン)とメインライン(PEライン)の結束は、電車結びでOKです。
下巻きラインとメインラインを結んだら、はみ出たラインはカットします。
しっかり結びつけられました。
次に取り付けるラインのボビンにペンを挿して、巻きつけの準備を行います。
ボビンを立ててラインを巻くことで、糸巻きの際にねじれや摩擦などでラインを傷めず、スムーズに作業を進めることができます。
ボビンにペンを挿したら、座って、左右の足の親指と人差し指の間にボールペンの両端をはさみます。
手順⑤ラインを巻いていく
リールを回してラインを巻き取っていきます。
まずは先ほど下巻きとメインラインをつないだ結び目にシールを貼って平らにし、その上からラインを巻いていきます。
慣れてくればシールはなくても大丈夫です。
後述しますが、ベイトリールを巻く際にはシールを貼ってはいけない機種もありますので、数回糸巻きをすればその後はシールなしでやりましょう。
スピードは速すぎず、一定に巻いていきます。
ラインは緩んだ状態で巻き取ると綺麗に巻けないので、手でラインにテンションをかけてラインを張った状態を保ちながら巻き取りましょう。
ポイント|テンションのかけ方と強さ
PEラインは伸び縮みしにくい素材なので、ナイロンラインよりもしっかりテンションをかけて巻きます。
ナイロンラインやフロロカーボンの場合は強いテンションをかけてしまうとラインが伸びてしまうので、緩めに巻くのが良いです。
PEラインを巻く際の注意点は、PEラインは摩擦や熱に弱いことに注意する必要があります。
巻き始めは安定させるために手を添えますが、2〜3回巻いたらラインに手を触れずに巻くのが良いです。
こうすることで、糸巻き時にラインが劣化してしまうのを防ぐことができます。
PEラインの劣化をさらに防ぐには、汚れても良い布またはティッシュを濡らしてラインを包み、ロッドと一緒に握った状態で巻いたり、PEラインを巻く前に水に浸して濡らしておくといった手段もあるようです。
(正直なところ、そこまで手をかけなくても丁寧に巻いていれば劣化はしないと思いますので、釣kingスタッフはティッシュを濡らして包んだりラインを水につけたりといったことは全く行っていません)
手順⑥ラインストッパーに止める
リールにあった適正量が巻けたら、ラインストッパー(糸を引っ掛けるツメ、凹み部分)にラインを止めて完了です。
ポイント|量はキャパシティいっぱいの手前
ラインを巻く量は、スプールエッジの1〜2mmぐらいマイナスのところまでにします。
ラインを巻きすぎると、ベイルアームを起こしたときにラインが溢れ出てしまったり、実釣時に意図せずドバッとラインが放出されるなどのトラブルが起こりやすいので、注意しましょう。
逆に少なすぎるとキャスト時の飛距離が落ちたり、希望のレンジに届かないことがあるので、ラインキャパシティと長さは釣りの状況とリールに合うものを選んでください。
PEラインを巻く際のポイントまとめ
①PEラインは滑りやすいため、必ず下巻きをスプールがうっすら覆われる程度に巻く
②PEラインはテンションをかけながら巻いていく
③PEラインは摩擦熱ですぐ劣化してしまうので、巻き始めたらラインを触らない
④ラインの塗料が落ちやすいので、服やタックルに塗料がつかないように気をつける
ベイトリールの場合
ベイトリールの場合は、下巻きはなしで直接メインラインを巻いていきます。
今回ベイトリールに巻いていくのは、ナイロンラインです。
ラインをガイドに通した後、レベルワインダーにラインを通します。
その後、スプールの穴にラインを通して2〜3回巻きつけます。
ラインを数回巻きつけたら、一度結んで固定します。
余分なラインをカットします。
あとはラインキャパシティよりも少し少なめになるまで巻いていきます。
ベイトリールにはテープを使う?使わない?
通常のベイトリール(12lb-100m, 14lb-100m)はテープを貼っても大丈夫ですが、ベイトフィネス系リール(浅溝スプール)やDCタイプのベイトリールにテープをつけるのはNGです。(ラインを放出する際のバランスが崩れ、ラインの滑り出しが悪くなるため)
慣れないうちはテープを使用するのも良いですが、基本的にはテープなしで糸巻きができるのがベストです。
ナイロンラインを巻く際は、テンションをかけすぎるとラインが伸びてしまうので、テンションは程々に巻きましょう(写真は結構張ってますので、これより緩めでお願いします)
ベイトリールの糸巻きの完了です。
まとめ
ライン交換の頻度の目安は、ナイロンラインの場合は糸が伸びやすいという特徴があるため、釣行に5回いったら巻き替えましょう。
使い方にもよりますが、PEラインはナイロンラインよりも伸縮性が少ないため、磨耗があまりなければナイロンラインよりもっと長く使えます。
正直、ラインのメンテナンス(釣行後に真水でラインを洗うなど)を行っているかや、ラインに糸ヨレや巻きグセがあるかなどで頻度は変わるので、目安よりもラインの状態を注視して交換時期を決めてください。
それでも糸巻きが難しそう、面倒くさいという方は、「高速リサイクラー」や「電動ラインワインダー」があればよりスムーズに糸巻き、取り外しができるので、おすすめです。
また、釣kingでは店内に電動ラインワインダー「Hapyson YH-800」をご用意しております。
セルフでご利用いただけるほか、有料でお任せしていただけますので、お気軽にご利用ください。
Hapysonを使う場合は、使用するラインの号数に合わせてHapysonに表記されている数字を設定し、適切なテンションをかけて糸巻きを行います。
(例えば、5号のラインを巻くとすると、Hapysonを4〜7に設定して糸巻きをします。Hapyson4〜7はおよそ3kgほどのテンションをかけることと同じです。)
電動ラインワインダー「Hapyson YH-800」は購入することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
自分で糸巻きをできるようになったらアングラーとしてワンアップします!
ぜひ糸巻きにチャレンジしてみてください。