ブリは釣りのターゲットとして人気が高く、ルアーフィッシングからジギング、カゴ釣り、泳がせ釣り、落とし込みサビキ釣りなど様々な釣り方があります。ショアでもオフショアでも釣ることができるのも魅力の1つですね。
中でも大物のブリを狙うのにオススメなのが、泳がせ釣りです。
今回はブリの釣れやすい時期やポイント、ブリの泳がせ釣りにおすすめのタックルや釣り方のコツをご紹介します。
投稿者プロフィール
-
好きな釣り:ブラックバス、ヒラマサ
幼少期(当時3歳)に祖父に連れられ、管理釣り場にマスを釣りに行ったのが私の魚釣りとの出会いでした。
釣りをしながら成長し、今では仕事も釣り関係。そんな私の人生で養った事が少しでもこの釣行ガイドで役に立てば光栄です。
最新の投稿
目次
- ブリの泳がせ釣りのタックル
- 泳がせ釣りのタックル|竿
- 泳がせ釣りのタックル|リール
- 泳がせ釣りのタックル|ライン
- 泳がせ釣りのタックル|仕掛け①胴突き
- 泳がせ釣りのタックル|仕掛け②エレベーター仕掛け
- 泳がせ釣りのタックル|餌
どのぐらいのサイズからブリ?
ブリは日本各地で釣ることができる大型の回遊魚です。
小魚などを捕食するフィッシュイーターで、型になるほど沖合に出ていきます。
ブリは出世魚で、大きさによって呼び名が変わります。
サイズ | 40cm未満 | 60cm未満 | 80cm未満 | 80cm以上 |
---|---|---|---|---|
呼び名 関東(関西) |
ワカシ(ツバス) | イナダ(ハマチ) | ワラサ(メジロ) | ブリ |
基本的には船で釣るのが一般的ですが、今回は大型ブリを狙える「泳がせ釣り」について詳しく説明します。
ブリ釣りの時期・時間帯(船・堤防)
ブリは回遊魚なのでエリアにもよりますが、一般的には11月下旬から2月がブリ釣りのシーズンと言われています。
船釣りのシーズンは初夏から冬、岸からは夏から秋にかけてが適しています。
堤防からは夏から秋にかけて釣れますが、この時期は主にハマチサイズが多く、ブリサイズは少ないです。
ブリは冬場は沖に出ますが、急深な地形の磯や沖堤防では、ベイトフィッシュの接岸に伴いブリも接岸することがあるため、タイミング次第では岸からも狙うことができます。
大型のブリを狙うなら冬場の沖磯や船釣りがベストです。
ブリが釣りやすい時間帯はマズメ時で、特に朝マズメが良いでしょう。
ただし大型のブリは昼・夕マズメが良いと、アングラーによって意見が割れます。
正直、重要なのは時間帯よりもベイトフィッシュが集まっているか否かです。
ブリの釣れる場所
ブリが釣れやすいポイントは固定ではなく、基本的にイワシやアジなどベイトフィッシュがいるところになります。
なので逆に言うと、ベイトフィッシュが逃げてきそうな場所を狙うという考え方になります。
・外海に面していて潮の流れが良い沖堤防
・潮目ができやすい沖磯
・水深が深い地磯
・沖に伸びる桟橋や波止の先端
・生きたベイトが打ち上げられていたり、ナプラが見えるサーフ
また季節によっても釣れやすい場所が少し変化します。
夏場はベイトフィッシュが湾内やサーフなど浅い場所までやってくるので、浅場に近い沖堤防やサーフ、地磯で釣れやすいです。
秋以降は沖合いでの回遊が主なので、沖磯や地磯の端、沖堤防などが釣れやすくなります。
ブリの泳がせ釣りのタックル
泳がせ釣りとは、ブリのベイトフィッシュであるイワシやサバなどを生きたエサにしてブリを誘き寄せる釣り方です。
ブリの泳がせ釣りは、電動リールを使用した大物向けの重量タックルで挑みます。
泳がせ釣りのタックル|竿
船での泳がせ釣り用ロッド
・竿の長さ:2~2.5mぐらいの短め(船の規定による)
・60~200号までのオモリに耐えられるもの
・7:3 や 6:4 の先調子
堤防などのショアでの泳がせ釣り用ロッド
・竿の長さ:5m前後の磯竿
・3号~6号で遠投仕様
・60~100号までのオモリに耐えられるもの
・7:3 や 6:4 の先調子
泳がせ釣りに代用ロッドできるロッドは、
・大型青物用のルアーロッド
・キャスティングロッド(ショアのみ)
・落とし込み用ロッド(船のみ)
・ショアジギングロッドやシーバスロッド
など、パワーのあるロッドがオススメです。
泳がせ釣りのタックル|リール
使用するリールは、船だと電動リールかベイトリール、ショアからならスピニングリールがおすすめです。
特に船での泳がせ釣りは水深が深めの場所も狙えるので、手返しの良い電動リールが良いですね。
リールの大きさは、シマノなら3000~6000番、ダイワなら500~800番(電動)もしくは4000〜6000番台になります。
また泳がせ釣りではエサとなる魚をしっかりコントロールする必要があるため、ドラグ性能が高いものが良いです。
特にブリなどの大型魚の強い引きに対応するには、7kg以上のドラグ性能が欲しいところ。
泳がせ釣りのタックル|ライン
泳がせ釣りに使用するラインは、ナイロン5~6号、またはPE2~3号+リーダー(フロロ)6~8号が良いです。
船だと船毎にルールが決まってますので、そちらを優先しましょう。
その上で、もし使用できるなら、ラインは300m以上を巻いておきましょう。
場所によっては深いところまで泳がせることもあるので、色分けされた長めのラインが安心ですね。
ショアでの泳がせ釣りは、ラインが100〜130mで十分です。
磯や、テトラなど障害物が多い場所はラインの摩耗が大きくなるので、ナイロンラインの8号を使用するのもアリです。
泳がせ釣りのタックル|仕掛け①胴突き
胴突き仕掛けは、1本の幹糸から3つのハリスが出ていて、オモリを一番下に付ける仕掛けを指します。
船や堤防などショア・オフショア問わず使用でき、混雑している釣り場やポイントを絞りたい状況におすすめの仕掛けです。
仕掛けを自作する場合は、
・オモリ:堤防だと10〜30号、船だと50号〜80号
・針:10〜14号のシングルフック
・ハリス:堤防だと6号ほど、船だと10号以上を1.5mほど
・捨て糸:4〜6号を、長さ1mほど
・サルカン:トリプルサルカンもしくは親子サルカン
オモリの号数は船で指定されていることもあるので、事前に確認しましょう。
仕掛けを自作するのは大変なので、市販の胴突き仕掛けを使用するもの良いですよ。
泳がせ釣りのタックル|仕掛け②エレベーター仕掛け
泳がせ釣りのエレベーター仕掛けとは、オモリをつけて海中に投げ入れた後、道糸にスナップサルカンを通してエサを投入する仕掛けのことです。
エサをつけたままキャストしないのでエサが弱りにくく、またハリス部分が遊動式なのでエサが自由に泳げるメリットがあります。
仕掛けを自作する場合は、
・オモリ:堤防だと10〜30号、船だと50号〜80号
・針:10〜14号のシングルフック
・ハリス:堤防だと6号ほど、船だと10号以上を1.5mほど
・捨て糸:4〜6号を、長さ1mほど
・サルカン:スナップサルカン6〜8号
・シモリ玉:サルカンより大きいサイズ
先ほどと同じく、オモリの号数は船で指定されていることもあるので、事前に確認しましょう。
エレベーター仕掛けも市販のものがあるので、そちらを使うと便利ですよ。
泳がせ釣りのタックル|餌
泳がせに使用するエサは、主にアジです。
そのほかイワシ、サバ、カマス、コノシロなどでも良いですね。
エサはあらかじめ自分で用意しておきます。
エサを釣って用意する場合は、針外しを使用して、極力魚に触らないように注意しましょう。
船の場合は用意してくれてる場合もあるので、事前に問い合わせてみてください。
エサは弱らせないよう、水の入ったバケツに入れて生かしておきましょう。
仕掛けにつける場合は、鼻掛けか背掛けにします。
泳がせ釣りのやり方
仕掛けを投入する際は、エサを弱らせないようゆっくり優しく入れましょう。
船の場合は、指示ダナまで到達したら、ドラグを緩めて置き竿にしてアタリを待ちます。
ショアではエサがある程度自由に動き回れるようにうまくドラグを調整しましょう。
アタリが来たと思っても、エサがしっかり食い込むまで我慢します。
数回アタリがあった後、竿が引き込まれたら力強くアワセを入れ、フッキング後は強めに巻き上げます。
なるべく竿を立て、ブリが走る時は慌てずラインを巻くのをやめ、ロッドのしなりでいなすように心がけましょう。(ただしお祭りを防ぐため多少強引に寄せる必要があります)
取り込み時には、針が外れないようラインが緩まないよう注意しながら、ブリの頭からタモに入れて取り込みます。
泳がせ釣りで大物を狙うときのポイント
泳がせ釣りを成功させるポイントは、以下の8つです。
・エサが弱ったらすぐに交換してエサを元気に保つ
・エサを生かしているバケツには何匹も入れすぎない
・バケツの水をこまめに替える
・エサをつけるときは軍手やネットを使う
・エサをつけたらすぐ仕掛けを投入する
・仕掛けを投入するときはできるだけ優しくする
・タナはこまめに調整する
・早合わせは厳禁、エサをしっかり飲ませてフッキングする
エサが弱ると喰いが悪くなるので、とにかくエサを弱らせないことが重要です。
船の場合は船長の指示に従い、堤防や磯の場合は最初は3〜5mを目安に投げると良いですよ。
アタリがあった後すぐにフッキングしてしまうと、喰いが浅く針掛かりがうまくいってなくてすっぽ抜ける原因になるので、しっかり待ちましょう。
まとめ
ブリの泳がせ釣りは、力強い引きと食味の楽しさが魅力です。
釣りに適した仕掛けやタックルを選び、大物とのやり取りを楽しみましょう。
船釣りで狙う場合は、地域によって釣り方が異なるため、事前に船宿に確認することが重要です。
これからますます人気が高まるブリ釣りをぜひ楽しんでみてください。