エギングでアオリイカを狙っている時に、エンペラ(三角形の部分、内臓があるところ)がまだらで分厚いイカを見かけたことはないでしょうか?エンペラ部分が分厚く、まだら模様やコーヒー豆のような模様のイカは、コウイカです。
コウイカはイカ墨を多く持ち、別名「スミイカ」とも呼ばれています。
身は肉厚で程よい甘みがあり、アオリイカと同様にとても美味しいです。
今回はイカ釣りの中でもコウイカを釣る方法や、コウイカが釣れる時期、ポイントなどをご紹介します。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:ブラックバス、エギング
釣りに本格的にハマったのが10代後半できっかけは友達がバス釣りに誘ってくれ、
この引き面白っ!ってなり次の日にバスタックル一式を買いに行きました(笑)
現在は、エギング中心ですが最近では先輩の影響でヒラマサキャスティングにハマっています!
この記事がアングラーの1人にでも役に立てれば幸いです。
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目次
コウイカ釣りの時期・時間帯
コウイカの釣れる時期はアオリイカと同様、春と秋です。
この時期は特に堤防から釣るのに最適なシーズンです。
4月~5月は特に大型のコウイカが釣れやすく、10月~11月は新子のコウイカの数釣りが楽しめます。
ハイシーズンの春と秋は日中でも釣れますが、基本的には夜釣りがおすすめです。
光量が少なくなるとコウイカの活性が上がります。
他にも、
・朝夕のまずめ時
・日中なら潮が動いている時間帯
・潮の流れが早すぎない、中潮・大潮あたり
・浅いエリアでの満潮前後
など、湾内に潮が緩やかに流れ込む時間帯が適しています。
というのも、コウイカはアオリイカほど遊泳力が高くないため、潮の流れが速すぎると活性が下がる傾向にあります。
適度に潮が流れる時間帯を、事前にアプリなどで狙って釣行にいくことをおすすめします。
コウイカ釣りの場所・ポイント
コウイカは本州中部から九州にかけて生息しています。
生息域は水深10m~60mほどで、冬になると100mほどの深場に移動します。
ハイシーズンの春と秋には目視できるほど浅瀬にきますので、遠投せずに手前だけを狙うのも有効です。
基本的には砂泥底を好むので、
・漁港内の沖側の堤防
・漁港内の潮通しの良い場所
・漁港の沖側の航路
・護岸ギリギリのボトム
・ミオ筋(船が座礁しないように作られた溝)
・常夜灯周り(夜釣り)
など、底が砂地かつコウイカが隠れられるほどの根がある場所によく潜んでいます。
また堤防からコウイカを狙う際には、ポイント周辺にスミ跡があるかどうかも釣果に大きく関わってきます。
ポイント周辺にスミ跡があれば、そこでアングラーがイカを釣り上げていることの証拠になります。
優良ポイントの証です。
(ただし汚れを落とすのは大変な作業になるので、イカを釣る際にはできる限りスミ跡を作らないようにしましょう)
コウイカ釣りのタックル
コウイカを釣るには、エギングとスッテの2通りの釣法があります。
使用するタックルの中で、エギングとスッテで唯一異なるのが「仕掛け」です。
それ以外は共通の釣具を使います。
磯や堤防などのオカッパリからコウイカを狙う場合にはエギングが、船釣りや数釣りをする場合にはスッテがおすすめです。
それぞれの釣り方とタックルをご紹介します。
エギング・スッテ共通|ロッド・リール・ライン
コウイカ釣りに使用するタックルで、エギング・スッテ両方に共通して使うのが、ロッド・リール・ラインです。
釣り方としては、エギまたはスッテをキャストして着底後、放置するスタイルなので、特別vvなタックルは必要ありません。
基本的にはエギングタックルやシーバスタックルでOKです。
ロッド
・長さが6~8フィートのエギングロッド、シーバスロッド、チニングロッドなど
・穂先が柔らかいものがベターです
リール
・2500~3000番台の小型スピニングリール
ライン
・ナイロンライン3~4号、もしくはPEライン0.8~1.5号+リーダー
・長さは150mあれば十分
仕掛け➀エギング
コウイカをターゲットにする場合は、エギは小さいサイズのものを選びます。
コウイカはアオリイカと比べて手足の長さが短いため、大きいエギに抱きつくものの、うまく巻きつくことができません。
そのため、3号以上のエギを使うと途中でコウイカが落ちて、うまくランディングできないことが多いです。
エギのサイズは2.5号を使うのが良いです。
エギのカラーはグロー系やゴールド系、オレンジ系のエギが好反応です。
コウイカの食いが渋い場合は、餌巻きエギにしてアピール力を高めます。
餌巻きエギとは、アジやイワシなどの小魚やササミなどをエギの背中にくくりつけて、集魚力をより高める釣法です。コウイカの反応が渋い場合にはうってつけです。
仕掛け②スッテ
スッテとは、エギ同様にイカを釣るための疑似餌で、エギよりも浮力が高いのが大きな特徴です。
スッテの形状は平行姿勢で、ボトム上をよりゆっくり狙うことができます。
スッテには鉛スッテと浮きスッテの2種類があります。
・鉛スッテ
鉛スッテ単体の簡単仕掛け。
幹糸に付けてメタルジグのように使います。
鉛スッテは遠投が必要な場合に効果的で、オカッパリからコウイカを狙うのにおすすめです。
・浮きスッテ
先端にナス型オモリ、複数の枝糸(エダス)を使う、多点掛けのいわゆる胴付き仕掛け。
浮きスッテはエダスに付けてサビキのように使います。
浮きスッテは数釣りを狙う際におすすめです。
・ナス型オモリ:3~6号(根掛かりの多い場所では6~8号)
・幹糸:120~150cm
・枝糸:30㎝ほど
これらを使って仕掛けを作ります。
アクション
コウイカは底から50㎝以内に浮いているか、底にべったり潜んでベイトを待つ習性があります。
エギやスッテが着底したらまずはボトムキープし、様子を見ましょう。
5~10秒くらい放置したら、海底をズル引くようにゆっくり誘います。
食いが渋い場合は、軽くチョンチョンとしゃくってみるのも良いでしょう。
コウイカのアタリはあまり明確ではないので、少し重くなった?ぐらいの違和感を感じたらアワセてみてください。
コウイカを上げる際には墨に注意しましょう。
コウイカを刺激しないようにゆっくり巻き、静かに引き上げます。
引き上げた後コウイカの水管を海側に向け、体を押しつぶすと海水を吐きます。
もしくは竿を立てたまま墨を吐かせ、墨を吐かなくなったら取り込んでOKです。
くれぐれも海水の入ったバケツにコウイカを入れないようにしましょう。
墨を吐かれない取り込み方の参考動画↓
アオリイカ釣りとの違い
コウイカ釣りとアオリイカ釣りの違いは、以下の4点です。
・コウイカはボトム付近に潜んでいる
→疑似餌が着底後もあまり動かさない。ゆっくりズル引きする。
・コウイカの触手は短い
→エギやスッテは小さいサイズを選ぶ
・コウイカは動きはゆっくり
→大きなアクションは不要。疑似餌をゆっくり動かす
・コウイカのアタリは分かりにくい
→重くなったと感じたらゆっくり上げてみる
アオリイカ釣りとの違いを知ってコウイカを単体で釣れるようになると、またイカ釣りの楽しさが広がりますよ。
まとめ
コウイカ釣りは、
・基本的には夜釣りがおすすめ
・コウイカは砂地の底に生息している
・漁港内の潮通しの良いポイントのボトムを狙う
・コウイカの釣り方はエギングとスッテの2種類
・使用する竿は6~8フィートのエギングロッドやシーバスロッドなど
・2500~3000番台の小型スピニングリール
・ナイロンライン3~4号、もしくはPEライン0.8~1.5号を150mほど
・エギのサイズは2.5号のグロー系やオレンジ系がおすすめ
・スッテは鉛スッテと浮きスッテの2種類
・鉛スッテはオカッパリから遠投するのにおすすめ
・浮きスッテはタナが取りやすく数釣りにおすすめ
・疑似餌が着底したらあまり動かさずにキープするのがポイント
・基本ボトム付近をズル引かせる
と、アオリイカ釣りと異なる点も多く、イカ釣りのバリエーションが増えてより釣りが楽しくなります。
ぜひコウイカ単体を狙って釣ってみてください。