そう思われがちですが、実際にはたくさん釣れます。
では何が難しいのか?それはサイズ!です。
沖磯をメインにしている釣り師にとって狙いはやはり大物。
50cmや60cmを超える様な大物は近場では釣れません。頭では解っていても離島のイメージが抜けず、30cm前後のグレでは満足できないため、ベテランの方々が「難しい」と言う理由なのです。
前回の記事でグレ釣りの竿は1号竿をお薦めしたと思いますが、1号竿で30cm前後のグレを掛けると竿は手元から極限まで曲がり、初心者には何が起きたのか理解できないくらいの引きが味わえます。
これは、あくまでも口太グレの話しで尾長グレになると、そのパワーやスピードは別格で、竿が折れるのではないか?と感じさせられます。
そんな引き味楽しいグレ釣りのエサと仕掛けのことをアドバイスしていきたいと思います。
投稿者プロフィール
私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
最新の投稿
目次
撒きエサ作りと配合エサの選び方
軽視されがちな撒きエサですが、ここが一番難しく重要なところですので最初に説明させていただこうと思います。
配合エサは季節や場所、天候などにより使い分ける必要があり、これが釣果に大きく左右してきますが安心して下さい。
いくつかのパターンを理解するだけで簡単に釣れるようになります。
エサメーカーはたくさんありますが、私が使っているマルキューの配合エサで話を進めさせていただきます。
撒きエサとは
配合エサと沖アミを混ぜた物をいいますが沖アミには生とボイル、半ボイル等があり、今回は基本的な生沖アミを使った撒きエサ作りをお伝えします。
基本はグレ専用の配合エサを使いますが、種類が多く何を選んでいいのかわからない、しかもどれくらいの量が必要なのかも・・・。
釣りをする時間にもよりますが、例えば朝6時から15時までの9時間釣りをするのであれば、私は配合エサを3袋と生沖アミ3kg角を2枚使います。
生沖アミは冷凍されているので事前に釣具店に電話をし、解凍依頼をしておきましょう。夏場なら4時間前、冬場なら10時間前迄に頼んでおくといい感じに半解凍になっていて、混ぜ易くなっています。
※電話予約の際、3kg角とは言わなくて大丈夫です。名前と取りに行く時間、必要な生沖アミの枚数を伝えるだけです。
固定のベースエサ
それでは本題の配合エサ選びですが、ベースとなる配合エサとしてロングセラー商品のグレパワーV9があります。
これは冒頭にもお話しした、季節や場所、天候に左右されにくい万能配合えさなので、欠かせない一品です。
3kg角の生沖アミ2枚にグレパワーV9 1袋が固定ベースエサで、これに何を加えればいいのかが解ればゴールは間近です。
海水温が上がる6月から11月下旬(夏場)
この時期は厄介なエサ取りが多く、グレ自体も表層付近にいる為、沈下速度が遅く(比重が軽い)遠投が可能なまとまりの良い配合エサが好ましく、なおかつエサ取りを避ける為に集魚力の弱い物を選びます。
例えば、グレパンと新製品のグレパワーV11の2種類を先ほどの固定ベースエサに混ぜると夏仕様の撒きエサが完成です。
これが私の基本エサで、地域によって違う物を混ぜる場合もありますが、初めのうちはこのパターンで大丈夫でしょう。自信を持ってお薦めできます。
本格的なグレシーズン(冬場)
驚くほどにエサ取りの姿が見えません。グレも夏場と違い撒き餌を打ってもなかなか姿を現してくれませんので、集魚力があり沈下速度の早い物(比重が重い)を選びます。
固定ベースエサに爆寄せグレとイワシパワーグレスペシャルの2種類を混ぜると冬仕様が完成です。
他にも多くの優れた配合エサがありますが、これが私の必釣ブレンドです。
厳密には違うのですが、それを説明すると頭の中が???になりますので、控えさせていただきます。
※注意
エサ袋に特性グラフが表記されていますので参考にしていただきたいのですが、やらない方がいい撒きエサの作り方として、比重の軽い物と重い物を配合しないでください。
固定ベースエサに対して、夏場なら比重の軽い物を2種類。冬場なら比重の重い物を2種類が基本です。
集魚力や遠投性、拡散性等の違いに関してはパッケージの好みで選んでも大丈夫です。マルキューの配合エサはどれをとっても高品質ですので釣れます!
知識と経験が豊富になった時、本当の意味でのご自身の好みで配合エサをブレンドしてみて下さい。
失敗しない水分量
最後に、混ぜ合わせる際は水もしくは海水を用いますが、その水分量が大切です。
この水分量も袋の裏に記載されていますので表記に従って欲しいのですが、多過ぎはご法度で、最高のブレンドが完成したのにビチャビチャの撒き餌では使いづらくてたまりません。
もちろん逆のパサパサも使い物になりませんが、水を足せば済むことです。
完成した撒き餌の硬さは耳タブくらいがベストですが、表記された水分量で作ると初めはパサパサした感じに仕上がりますが、時間が経つにつれ配合エサはしっとりしてきます。1時間もかからないでしょう。
その時耳タブくらいの硬さであれば本当の完成です。
もし、まだパサパサ感があれば水分を200cc〜300ccずつ追加して下さい。
絶対に1度に入れ過ぎないで下さい。
ここまでが撒きエサの作り方でしたがお解りになりましたか?
刺しエサ(付けエサ)
ツケエにこだわる人、そうでない人が居ますが私は全くこだわりません。
ですが初めのうちは少しだけこだわって欲しいです。
大きさや硬さ、色や味付けに違いがありグレが何に反応を示すかわからないからです。
最低2種類
撒きエサ同様マルキューの商品ですと、まずナチュラルカラーの「くわせオキアミスペシャル」「くわせオキアミスーパーハード」のどちらかを一つ、もう一つは赤く着色された「くわせ丸えび丸呑みレッド」「グレ丸」のいずれかになります。
なぜ選ばせるの?と感じたと思いますが、それは店舗によって在庫していない場合が多々あるからです。
簡単に言うと、赤いエサと色なしのエサを2種類用意しておけば大丈夫ということです。
沖磯ならば、さらにサイズ別に購入することを薦めますが、近場の地磯や堤防であればSサイズで十分です。
黒鯛やスズキが釣れる場所ならば、クーラーBOXの中にLサイズも忍ばせておくといいでしょう。
ちなみに私はトーナメントや大会以外ではサシエは買いません。?ですよね(笑)
事前に解凍してもらっている生沖アミを拳2個分くらいツケエとして使い、残りを撒きエサにしています。
ただ分けただけではなく、拳1個分はそのまま使い、残りは、これもマルキュー製品ですが「つけ込みにこれだ!!ハード」という生沖アミを硬くする液剤に漬け込んで使っています。
理由は硬い方が遠投用で柔らかい方は足元用にするからです。
エサ取りが多い時期は全てを硬くして使うなどの工夫はしていますが、基本は半々です。
この様に、色や大きさに関してはこだわっていませんが硬さの違いというところだけ工夫した使い方をしています。
刺しエサの付け方
指先で優しく尻尾をちぎり、切り口からエビ(沖アミ)が丸くなる様に刺していき、針先が外に出ない様にします。
これはあくまでも基本ですが、例として私は尻尾だけでなく頭も取ります。頭があった方から針を刺し、尻尾側に針先がくる様にセットしています。
理由としては潮やハリス、針の影響を受けサシエの変な動きを極力避けさせナチュラルにツケエを落としていきたいからです。
ここまでエサに関するお話をさせていただきましたが、初級編とは思えない濃い内容なのです。
実際のところベテランでも知らない人がほとんどです。ベテラン=上級者ではありません。
ベテランには、やっていれば誰でもなれますが、知識と技術が比例しなければ上級者にはなれません。
大変でしょうが、このエサ編をクリアーすれば後が楽になりますので頑張ってください。
仕掛け作り
フカセ釣りの仕掛けはとてもシンプルです!
道糸とハリスを結ぶ方法は数種類ありますが、1つ覚えていれば不自由しませんし、鈎とハリスの結び方も1つ覚えていれば大丈夫です。
仕掛けに作りに必要な小物も、昔は色々ありましたが現在では使われなくなり、大袈裟にいえばウキだけと言ってもいいくらいです。
実際に仕掛けを作ってみましょう!
竿にリールをセットし、リールのベールをオープンにします。まだ竿は伸ばさないでください。道糸をガイドに通していくのですが、大半の磯竿には便利なパーツが標準装備されています。
それは竿先のカバーです。ガイドの中心に細いプラスチック製のものが刺さっていると思いますが、その先端に小さな穴が空いていると思います。その穴に道糸を通して1mくらい垂らしカバーを引き抜いてください!道糸が全てのガイドを一発で通ったでしょう!
全遊動仕掛け
全てのガイドを通った道糸の先からウキを装着し、ウキがそれ以上下に行かない様にウキゴムというパーツを付けます。
これでウキは上には移動するけれど下には行かない全遊動仕掛けの基本形が完成です。
次にハリスを結ばなければなりませんが、ハリスは事前に2ヒロ分カットしておいてください。1ヒロはハリスの片方を指で持ち、両腕をいっぱいに広げた長さですが個人差が大きくあります。そこは気にしないでください(笑)
その人なりの2ヒロで大丈夫です。約3.6mくらいでしょう。
その3.6mがフカセ釣りの基本的なハリスの長さです。
カットしたハリスの片方と、道糸の先端を結ぶには直結がベストです。結び方の名前はストロングノット(三原結び)これが最強です!これは簡単に覚えられる方法ですが、道糸やハリスの強度を維持した完璧な結び目にするには練習が必要です。
You Tubeなどの動画サイトを参考に猛練習してください。何度も何度も結び目を引きちぎり安定した強度が出せる様になればOKです。
最後に鈎とハリスの結び方ですが、ポピュラーなのは内掛け結びや外掛け結びですが、私は外掛け結びの改良型で、外掛け枕結びをやっています。
これも動画サイトで何度か練習すればマスターできます!
直結のストロングノットとは違い簡単にできますので安心してください。
ここまでが全遊動仕掛けの作り方ですが、もう一つ紹介させてください。
半遊動仕掛け
ウキがどこまでも上に動き続ける全遊動に対し遊動幅に制限をかける仕掛けが半遊動です。
ウキに道糸を通す前に、シモリ玉というパーツを先に通しておき、後からウキとウキゴムを装着します。これだけでは遊動幅に制限はかかっていませんので、シモリ玉の上(竿先側)にウキ止め糸という毛糸の様な物を道糸に結びます。
遊動幅はウキゴムから半ヒロや1ヒロ、2ヒロなどその時の魚がいる層に合わせて変動させますが、初めから魚がいる層を見分けるのは不可能ですので、1ヒロで挑戦してみてください。
ウキ止め糸の結び方
大きく分けると結び方には2種類ありますが、なるほど結びと無名の結び方です、名前がないので説明できませんが、ウキ止め糸と検索すると必ず出てきますので参照してください。
後は全遊動と同じ手順でハリスや鈎を結べば完成です!
上記2つの仕掛けはウキの号数が0の場合なのでガン玉の解説はしていませんでしたが、水深が深い場合や潮流が早い場合はG2やBの様な浮力の強いウキを装着し、同号数のガン玉を付け対応してください。
グレ釣りのエサ・仕掛けのまとめ
・付け餌は硬さ大きさ、色別に3種類
・仕掛け作りの肝は強度を落とさない確実な技術習得
前回は道具選び、今回はエサと仕掛けの作り方でしたが、次回はいよいよ実釣編になります。
今までは覚えることばかりで楽しくなかったかもしれませんが、釣りの醍醐味はやはり実釣です!
人よりも多く、しかも大きな魚に出会うためには基礎知識が必要不可欠です。
ここまで理解していただければ知識はしっかりできていますので後は実釣あるのみです!