そろそろ海釣りも経験してみなければ、、、ということで、バスフィッシャーマンの筆者が選択したのは「カワハギ釣り」
おとぼけ顔の愛らしい外見に似合わず、餌取り名人の異名を持つ海の盗人カワハギさん。
海釣り初心者の筆者が難しいといわれるカワハギ釣りにバスフィッシングの延長線で挑戦。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:磯上物、底物、SWルアー
私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
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目次
カワハギについて調べてみる
海釣りに関しては「臭い」「汚い」「面倒くさい」といったイメージしかなくて敬遠していた筆者。
釣りの幅を広げるために嫌々ながら初めてみたのが『カワハギ釣り』です。
普段はバスフィッシングがメインの人でも比較的入りやすいという根拠のない前情報だけを頼りに始めてみたカワハギ釣りですが、実際はどんな釣りなのか?
まずは相手を知るということで、対象となるカワハギについて簡単におさらいして見ましょう。
カワハギとは
全長は最大30cmほどの比較的小さな魚です。日本での最大記録は44cmくらいとのこと。
見た目はブルーギルに似たシルエットをしており、可愛いおちょぼ口と頭にはそれに似合わないかっこいいツノが。
背ビレの形状でオスとメスを見分ける事が出来るようで、背ビレの一部がアンテナのように伸びているのがオスのようです。
餌は主に海底の貝類やウニ、カニなどの甲殻類のようで、場合によってはクラゲなども捕食するそう。
見た目によらず肉食系ですね。
旬の時期は夏ですが、釣りに関しては一年を通して楽しめるようです。
タックルについて
ロッド
最近はカワハギ釣り用のロッドも多くの種類が展開させれており、バスロッドのような感覚で幅広く選ぶ事ができます。
穂先、穂持、胴、バットといったセクションに分けて硬さ表示が分けられており、バスロッドでいうところの
ティップ(穂先)、ベリー(胴)、バットといった感じですね。
穂持はバスフィッシングには馴染みのない言葉ですが、感覚的にはテーパー違いを解りやすく表現したようなものでしょうか。
ロッドの調子に関しては非常に細かく分けられているモデルもあり、場所や状況に合わせて適切なロッドを選択出来るところはバスフィッシングの感覚に通づるものがありますね。
筆者の好みは穂先が繊細で柔らかく穂持からバットまでが硬い「掛けて獲るタイプ」のロッド。バスロッドで例えるとハリのあるソリッドティップのエクストラファーストテーパー。
下の表で言うところのAのロッドのような感じが好みです。(完全にイメージで選びました)
ロッドの使用感は数値では表現しきれないところもあります。
数値や口コミを見てから選んでみたはいいけれど、実際のものとイメージが違ったなんてことも。
カワハギ用のロッドを触ったことはないけれど、初めから本格的な高価格帯のロッドを購入しようとお考えの方は実際に商品に触れてから購入するのをお勧めします。
リール
現在の主流や使い勝手を考慮するとベイトリールタイプのものがお勧めです。
ラインキャパ次第ですが、使わなくなったバス用のベイトリールなどでも代用が可能です。
筆者のお勧めは遠心ブレーキの軽量タイプ。
バスフィッシングで使用しているリールを代用するならシマノのアルデバラン50/51などがお勧めです。
高精度のキャストを要するような釣りではないため、リールにはそこまでこだわる必要はないかもしれません。
トーナメントに出場するというわけではない限り、必要最低限のもので十分だと思います。
ライン
一般的にはPEの1号~1.5号くらいがお勧めのようですが、筆者のお勧めはPEの0.6号です。
ラインブレイクが心配といった声もあるようですが、基本的には海底が砂地のポイントでの釣りになるため滅多なことではラインブレイクすることは無いように思います。
現に筆者もPE0.6号を主に使用していますがラインブレイクを心配したことは一切ありません。
※度重なる使用によりライン自体が痛んでいた場合などはラインブレイクする可能性はあります。
針(フック)
一番スタンダードなタイプがハゲ針です。
独特の針の形状によりカワハギの小さな口にも掛かりやすく、古くからカワハギ釣りに使用されていたタイプの針になります。
カワハギ釣りにおいて針はとても重要。
バスフィッシングでは状況に応じてルアーの種類やカラーを変更するように、カワハギ釣りでは針の形状や大きさを変更します。
カワハギの歯は貝類や甲殻類の殻を噛み砕くことからも想像できるように非常に硬く、細軸のものが主となるカワハギ用の針は場合によっては硬い歯に干渉して折れてしまうことも。
筆者も、カワハギ釣りを初めた当初は針が折れてしまい魚をバラしてしまう事が多かったのですが、がまかつの『競技カワハギくわせ』に針を変更する事で針の折れが減少しました。
針の形状はマス針タイプ。
フッキングのタイミングの影響もあるかもしれませんが、筆者の感覚では使い慣れたマス針形状のタイプが使いやすい気がしています。
針先の消耗ごとに針を交換するカワハギ釣りにおいては、できるだけ多くの針を持っていて損はありません。
釣り場の状況などに合わせて変更もできるように、数種類の針をサイズ違いで揃えておくのがおすすめです。
そもそも針や仕掛けの作り方やラインの結び方もわからないといった方には、ハリスから針までが組まれた仕掛けセットがおすすめ。
面倒な仕掛けを作ることなくお手軽に釣りを楽しめます。
餌について
カワハギ釣りの基本的な餌はアサリのむき身になります。
その他にもイカや甘エビ、アオイソメ等を使用する場合もありますが、筆者はアサリのむき身しか使用した事がないので今回はアサリのむき身をご紹介。
基本的にはアサリのむき身をそのまま針に刺して使用しますが、潮の流れが早い場合や餌をキャストする場合には塩漬けのアサリを使用する事があります。
塩漬けすることにより水分を飛ばし、アサリを硬くすることで針持ちを良くする効果が得られるんですね。
通常は塩漬けしたものを使用し、食いが渋い時や食べ残しがある場合などは通常のむき身を使用するのがお勧めです。
むき身の硬い部分に針を刺す様にセットするとさらに針持ちが良くなります。
仕掛けについて
針よりも錘を下部に位置する仕掛け。バスフィッシングでいうところのダウンショットリグが基本となります。
錘のつながるラインに対して枝を生やすようにハリス付きの針を繋ぐ感じです。
フックポイントは必ず上向きになる様に結びましょう。
バスフィッシングでは基本的に針は1本ですが、カワハギ釣りでの筆者のお勧めは3本針使用。
4本針で組まれる方も見受けられますが、筆者の様な初心者は取り回しの良さを考えると3本針が無難な気がします。
※仕掛けの詳しい説明はDAIWA(ダイワ)のHPが解りやすくイラスト付きで紹介されていますので参考にしてみてください。
釣り方について
宙吊り
画像右図の様に錘の着底後にロッドをゆっくりと持ち上げて海底から錘が宙吊りの状態にします。
糸電話の糸をピンと張った状態が一番声が聞き取りやすい様に、宙吊り状態でラインが張っている状態のため魚のアタリが最も伝わりやすい釣り方はこの方法だと思います。
釣り初心者で魚のアタリがよく解らないといった方にはお勧めです。
這わせ
筆者のお勧めは画像左図の様な「這わせ」と呼ばれる釣り方。
ラインスラッグを出して仕掛けを弛ませ、海底に這わせる状態です。
ラインにテンションが掛かった状態での餌の動きに比べ、潮の流れに乗せた状態の自然な餌の動きで魚に与える違和感を無くします。
(アサリがむき身の状態で海底に揺らめいていることが一番不自然な状況ですけどね、、、、)
ラインがたるんだ状態のため、アタリが取り辛く初心者の方にはストレスの溜まる釣り方になるかもしれません。
バスフィッシングでライトリグの釣りが得意という方なら、這わせの釣りに慣れるのには時間は掛からないかもしれません。
素人ながら筆者もこの釣り方で爆釣しています。
まとめ
文章だけで見ると非常に難しい釣りに感じてしまうのですが、近年のカワハギロッドは高性能なものが増えてきています。
手元に伝わるアタリよりも先に穂先(ティップ)が僅かなアタリも感知してくれます。
穂先の反応の方が手元に伝わるアタリの振動よりも早く伝わるため、よく解らない様なアタリの振動を感じ取るよりも穂先の動きを目視するだけで、初心者の方でも簡単に釣り上げる事ができます。
難しいと言われているカワハギ釣りですが、一度ハマってしまえば延々と集中してしまうゲーム性と中毒性のある釣りです。
老若男女問わず楽しめる釣りですので、一度体験してみてはいかがでしょうか。