淡水でのルアーフィッシングはブラックバスが人気ですが、その次に人気なのが雷魚(ライギョ)です。雷魚は外来種で主に食用として持ち込まれましたが、現在では、その大きな魚体と強烈な引きにより、真夏の好ターゲットとして釣り人を楽しませてくれます。
雷魚釣りには独特のマナーと文化があり、気軽に始めるには少し難しいのですが、この記事でマナーを知ってもらい、雷魚釣りが楽しく始められるタックルや釣り方についてまとめました。
投稿者プロフィール
父親の影響もあり幼少期の頃から様々な釣りを体験してきました。現在は、北部九州エリアを中心にバスフィッシング、エギング、シーバス、更にはヒラマサキャスティングまで『ルアーフィッシング』をメインに幅広く活動しています!
何よりも、釣りが好きで日本三大怪魚である『アカメ』と出会う為だけに四国へ弾丸釣行したり、全国各地を飛び回る事も少なくありません。
ご来店いただいた際に私を見かけましたら是非、気軽にお声掛け下さい(^^)
よろしくお願いします!
最新の投稿
ロッド2023年12月21日【2023年】ダイワのおすすめショアジギングロッド!種類の解説&新作・最高峰の紹介
魚種別の釣りガイド2023年12月21日ワタリガニの釣り方まとめ!時期・仕掛け【違法にならない方法も解説】
その他2023年11月30日【福岡市 博多湾】〜秋の風物詩〜近場でお手軽ショアジギング!
ブラックバス2023年8月27日【大分県】梅雨の時期に、雨パワーでデカバス連発!!あびちゃんガイド ㏌大分県 芹川ダム~
目次
日本にいる雷魚の種類
現在日本にいる雷魚の種類は、カムルチー、タイワンドジョウ(ライヒー)、コウタイの3種類で、郊外の田園や用水路(クリーク)、ハスやヒシなどの水生植物が生えている沼や湖などに生息しています。
カムルチー
日本全国区に分布し、一般的に雷魚といえばカムルチーを指す。
最大で1mほどにまで成長する。
タイワンドジョウ(ライヒー)
主に沖縄県、香川県、兵庫県、和歌山県の4県で見られる。
最大で60cmほどに成長し、カムルチーよりも体の斑点が多いのが特長。
コウタイ
生息水域は大阪府と沖縄県のみと極めて局所的で、個体数は少ない。
また全長30cmと、他の種と比べると小型。
いずれの雷魚もカエルや小魚、昆虫などを餌とした肉食で、空気呼吸をすることも特徴の1つです。
雷魚が呼吸をするために表層に上がってくる様子を見ることもでき、雷魚が生み出す波紋やプシュッ!という独特の呼吸音を聞くと胸が高鳴ります!
雷魚釣りのマナーと文化を知る
雷魚は外来種ですが、今のところ特定外来種ではありません。
そのため釣った雷魚を別の場所でリリースすると、生息域が増え、特定外来種として厳しく取り締まられる可能性があります。
そうならないためにも、必ず釣った場所でリリースしましょう。
またタイワンドジョウやコウタイは生息地が限られており、個体数が少ないため、衰弱死させないよう掛けたらルアーやフックをしっかり外してからリリースします。
中途半端にかけてラインブレイクしたり、根に入られてバラされないよう、パワー重視のヘビータックルで挑むことも大事です。
雷魚が釣れる時期・時間帯
雷魚が釣れ始めるのは、水温が20℃を超える4月後半から10月頃までで、ハイシーズンは夏です。
ただし水温が高すぎる真夏の日中や夕まずめはあまり釣れません。
時間帯としては、朝まずめが最も釣れやすいです。
大型の雷魚を狙う場合にもこの時間帯がベストです。
また雨後も狙い目。
真夏は特に雨が降らないと水質が悪くなって雷魚の活性が下がります。
雨後だと水路や河川の水が入れ替わり、水中の酸素濃度も高くなって雷魚の活性が高まるので、雨が降った後に釣りに出かけるのもオススメです。
雷魚が釣れる場所
雷魚が釣れるポイントは、
・ハスやヒシなどの水生植物が生えている池や沼、湖
・田んぼや畑につながる用水路(クリーク)
・川幅の狭い小規模河川
・河川の水門や排水機場の周辺
といった、水深が少し浅くなっていて障害物や根が多い場所です。
雷魚釣り初心者は、用水路からの釣りがおすすめです。
またいで反対側に行けるような幅の狭い用水路にも80cmクラスの雷魚がいたりするので、用水路といっても侮れません。
(ただし地元の方の迷惑にならないよう注意しましょう)
岸際や水門付近など、河川との合流地点は特に狙い目です。
この記事では初心者向けに、用水路での釣りについてまとめていきます。
雷魚釣りの道具
先述したように、雷魚を掛けたら必ず取り込み、ルアー(フロッグ)やフックを外してリリースするのがマナーです。
そのため、雷魚とのファイト時にラインブレイクしたりバラさないためには、パワー重視のベイトタックルが最適です。
またリリースする際にはマウスオープナーやプライヤーが必要になりますので、必ず準備しておきましょう。
道具|ロッド・リール・ライン
ロッド
用水路や障害物の少ないクリアな河川の場合は、バス用のベイトロッドを流用することができます。
ロッドの長さは7フィート前後、ロッドの硬さはMHクラスがおすすめです。
ティップ(穂先)は少し柔めの方が、ファイト時に取り込みやすい場所に誘導しやすくなります。
カバー(水草や木の枝など)の多い場所ではHクラスで、ブランクス(ロッドの本体部分)が太いベイトロッドを選びましょう。
リール
リールは雷魚の重さ・引きの強さに耐えられる、頑丈なリールを選びましょう。
おすすめは、ドラグ力6kg以上のベイトリールです。
PEラインの8号~10号が100mほど巻けるラインキャパシティのものが良いです。
ライン
雷魚釣りには直線強度の高いPEラインを使うのが鉄則です。
太さも8号~10号ほど、大型を狙う場合には12号、撚り数も4本より8本と、できるだけ太めのものを選びましょう。
道具|ルアーとチューニング
雷魚釣りに使うルアーは「フロッグ」と呼ばれるソフトベイトが主流です。
フロッグはトップウォータープラグの一種で、雷魚のエサとなるカエルの形をしたものが多いです。
上向きのフックで障害物回避能力が高く、ほかのルアーではアプローチしにくい場所でも積極的に攻められます。
またフロッグのほとんどは「バーブレス」というフックが使われており、バーブ(返し)がないことでルアーから雷魚を外しやすくなります。
もし使用するルアーにバーブがついている場合は、あらかじめペンチで潰しておきましょう。
フロッグを使うにはチューニングが必要です。
通常フロッグは柔らかいゴム素材なので、
・浸水を防ぐシーリング(浸水対策)を施す
・ウェイトの位置調整(フロッグ内部の板オモリの位置を調整する)
・フックアイの強化
・好みに応じてブレードやラビットファーをつける
など、調整をします。
フロッグのチューニング方法の動画↓
チューニングが面倒という方には、スピナーベイトもおすすめです。
雷魚の釣り方
雷魚は広範囲を泳ぎまわってエサを探しているので、まずは雷魚のいそうなポイントをランガンして探し回りましょう。
先述したように雷魚は空気呼吸をするので、水面に気泡が湧き出ている場所を探すのが良いですね。
雷魚を見つけたら、雷魚よりも少し遠くにルアーをキャストし、雷魚の鼻先に持ってくるイメージで引きながら誘います。基本はスローなただ巻きでOKです。
雷魚は掛かると激しく抵抗してきますので、根に入られないよううまく誘導し、ラインブレイクしないよう注意しながらランディングを行います。
雷魚は口が大きいので、素早くフックを外すために長めのプライヤーとマウスオープナー、大きめのタモなどをあらかじめ用意しておきましょう。
雷魚が弱らないよう、アスファルトではなく草や土の上にランディングしてください。
必ず釣った場所でリリースし、雷魚が弱らないようなるべく早くリリースしましょう。
まとめ
雷魚釣りのポイントは、
・初心者は用水路での釣りがおすすめ
・掛けた雷魚は必ず取り込み、フックを外してリリースする
・使用するタックルはパワー重視のベイトタックル
・ロッドの長さは7フィート前後、ロッドの硬さはMHクラスが扱いやすい
・使用するラインはPEライン8号~10号で長さ100mほど
・使うルアーはフロッグが主流
・フロッグはチューニングが必要
・釣った雷魚を弱らせないよう速やかにリリースする
でした。
減少傾向にある雷魚をこれからも釣るためには、マナーを守って雷魚を守るような釣りを心がけましょう。