タイラバとはタイを釣るために特化したルアーの形状の総称で、そのルアーを使った釣りのことを指します。ターゲットのマダイは水深20~30m以上のエリアに多く生息していることから、ボートなど船で狙うことが多いです。
ボートで釣りを行う際には、潮に流されにくくてタイラバに使うラインはPEラインが一般的です。
今回はタイラバに使うPEラインを選ぶポイントと、数あるPEラインの中からタライバに最適なPEラインをご紹介します。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:渓流釣り
初めて釣りにいったのが糸島にある某ヤマメの管理釣り場で、そこから渓流釣りに興味を持ちました。
小さい頃は祖父の自宅が山に囲まれていて渓流に入って直接魚を獲るようなアクティブな子どもでした(笑)
ダイワの某釣り番組が好きでよく見ており、経験は浅いですが知識は少しずつ蓄えています。渓流釣りだけでなく、様々な釣りジャンルの発信をしていきたいと思います。
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目次
- タイラバ釣りに最適なPEラインの選び方
- PEラインの号数(太さ)
- PEラインの長さ
- PEラインの撚り(編み)はコスパ重視なら4本撚り、性能重視なら8本撚り!
- 安くてコスパ◎な4本撚りPEライン
- 高性能な8本撚りPEライン
何故タライバにはPEラインなのか?
先ほども少し触れましたが、タイラバはボートなど船からルアーを投げて、着底したら巻き続ける釣りスタイルです。
そのため、
・伸縮性がない=感度が高い
・強度が高い
・細め(潮に流されにくいように)
のラインが適切です。
その特長を満たしているのが、「PEライン」です。
PEラインとは?タイラバで重要なメリットデメリット
PEラインは、極細のポリエチレン素材の原糸を複数本、編み込んで(撚って)1本にして作られています。
原糸を編み込んで作っているため、
・ライン強度が強い
・ポリエチレン自体に伸縮性があまりない=感度が高い
・低伸度で飛距離が伸びやすい
・編み込む本数が多いほど強度が高く、表面が滑らかになる
という特長を持っています。
また、PEラインは編み込む原糸の本数によっても特長が分かれます。
原糸4本で編み込んでいるものを4本撚り(編み)、8本で編み込んでいるものを8本撚り、12本で編み込んでいるものを12本撚りといい、店頭には4本撚りと8本撚りがメインで取り扱われています。
一方、PEラインにも
・スレや摩擦に弱い(リーダーが必須になる)
・絡まりやすい
・水中での沈み込みが遅い
というデメリットがあります。
この中でもタイラバにおいて難点なのが、スレや摩擦に弱いことです。
ポイントの環境にもよりますが、水深20~30mに障害物が多いと根ズレでラインが切れやすくなります。
特にPEラインはスレに弱いため、PEラインとリーダーを結ぶ(ノット)必要があり、少し手間がかかります。
根ズレでラインブレイクが怖い方は、少し太めのPEラインを選ぶと良いでしょう。
タイラバ釣りに最適なPEラインの選び方
PEラインの号数(太さ)は0.8~1.0号
一般的にタイラバで使われるPEラインの太さは、0.6号~1.5号といわれています。
タイラバが初めての方は 1.0号 をおすすめします。
1.0号であれば大型のマダイが掛かっても問題なく対応できますし、根ズレへの安心感が強いです。
ただし、ポイントによってはPEラインの号数を大幅に変える必要があります。
例えばブリ、ヒラマサのような青物の回遊も多いポイントであったり大型のロックフィッシュが混じるようなポイントであれば、1.2号~1.5号の太めの号数を選んだ方が良いです。
逆にキャストも織り交ぜて広いレンジを探る場合は、キャストしやすい細めの0.6~0.8号がおすすめです。
マダイは広範囲に生息していて釣りやすい反面、釣り場の状況によってラインの最適な太さが大きく変わりますので、事前にポイントの調査をしておきましょう。
PEラインの長さは200~300m
リールに巻くライン長さは釣りをするポイントの水深の2倍が基本となりますので、ここでも「どんなポイントで釣るか」が重要になります。
基本的には200m以上あればどんな釣り場にも対応できるかと思いますが、底の深い部分でタイラバが逃げ込んでライントラブルが発生するなどを想定すると、300mほどほしいところですね。
大型のマダイだけでなく、ブリ・ヒラマサなどの回遊魚も狙うという欲張りなアングラーには300mがマストです。
PEラインの撚り(編み)はコスパ重視なら4本撚り、性能重視なら8本撚り!
先ほど少し触れたように、PEラインには主に4本撚りと8本撚りがあります。
撚りの数は、コスパ重視なら4本撚り、ラインの性能重視なら8本撚りがおすすめです。
4本撚りPEラインの魅力と言えば、やはり安さですね。
撚り数が多くなるほどラインの値段は高くなりますので、初心者の方は4本撚りのPEラインから始めてみましょう。
一方、8本撚りは4本撚りと比べて強度が高く、表面がなめらかなのでガイドとの抵抗(糸鳴り)が少なく、巻いた時のノイズが軽減されます。
その代わりラインの号数(太さ)を細くすることで、潮の抵抗を受けにくくなり、フォールが速く底を取りやすくします。
また8本撚りは値段がはる分、耐摩耗性や高強度など性能に特化したラインが揃っていますので、タイラバの釣り場に沿ってラインを使い分けることができます。
4本撚りの安いPEラインでも強度が高くて高性能なPEラインと、各メーカーの特色が出たタイラバにおすすめの8本撚りPEラインをご紹介します。
安くてコスパ◎な4本撚りPEライン
<デュエル ハードコア X4>
PEラインの特徴である低伸度だけでなく、軽快な操作性で思うようにタイラバを操作することができます。
素材も通常のポリエチレンより強いウルトラPEを使い、強くてコシがあります。
低価格でも強度にこだわって作られている、品質の高いラインです。
また、このPEラインは号数も種類も豊富!
特に300mは太めの号数がラインナップされているので、鯛ラバだけでなくブリ・ヒラマサなどの青物やイカメタル用に、号数違いで揃えているアングラーが多いです。
初心者の方はPEラインの扱いにまだ慣れず、根掛かりや他のアングラーとラインが絡んでしまうなどしてラインブレイクする確率が高いため、コスパの良い4本撚りのPEラインを数個買っておくことで、出費を抑えてラインブレイクに備えられます。
カラー:ミルキーグリーン単色(150mのみ)もしくはグレー・グリーン・オレンジ・ブルー・ピンクの5色カラー
価格:1,200円~
長さ:150m / 200m / 300m
太さ:0.6~2.0号
200m
0.6号 12lb
0.8号 14lb
1.0号 18lb
1.2号 20lb
1.5号 25lb
2.0号 30lb
300m
1.5号 25lb
2.0号 30lb
3.0号 40lb
4.0号 50lb
<シマノ ピッドブル4>
4本撚りのPEラインは8本撚りと比べて形状が真円に近くないため、表面はざらついていることが多いのですが、このPEラインは4本撚りながら、ラインのしなやかさとなめらかさが突出したPEラインです。
ラインが滑らかなことで、巻きだししやすくガイドの糸鳴りも少ないというメリットがあります。
また、このラインも低価格と号数(太さ)の種類が豊富な点です。
ただしデュエル ハードコアと異なるのは、細めの0.4・0.5号があること!
鯛ラバにぴったりの号数から、アジングやエギングにも使えるまさに万能ラインです。
こちらも号数違いで揃えているアングラーが多いです。
鯛ラバや、そもそもPEライン自体の扱いに慣れていない方には入門用のラインとしておすすめです。
(ピットブル4は4本撚りのラインですが、同じシリーズで他に8本撚りと12本撚りもあります)
カラー:ライムグリーン
価格:1,230円~2,360円
長さ:150m / 200m / 300m
太さ:0.4~2.0号
150m / 200m
0.4号 8.6lb
0.5号 10.3lb
0.6号 12.5lb
0.8号 17.8lb
1.0号 20lb
1.2号 27lb
1.5号 31.7lb
2.0号 38.7lb
300m
0.8号 17.8lb
1.0号 20lb
1.2号 27lb
1.5号 31.7lb
2.0号 38.7lb
<サンライン SIGLON(シグロン) PE×4>
このラインの最大の特徴は、圧倒的低価格!
公式サイトではオープン価格となっていますが、他のショップだと1,000円を割る価格で販売されています。
それでいて、PE(ポリエチレン)の品質を落とさず高強力&ローコストを実現させています。
ハリのある糸質で感度も高く、PEラインの扱いにくさも軽減されています。
またオールジャンルに対応すべく、号数や長さも幅広いラインナップです。
特に長さの種類が豊富で、100m×6連結や100m×12連結まであります。
(連結とは、ラインが切れておらず、スプールを連結させて長尺を購入できるシステム。販売時のスプールが連結されていると言う意味。
100m×6連結だとラインの長さは600mですね。)
連結は船釣りで500m以上ある深場で釣りをする場合に使います。
また100mでスプールが分けられているため、好きな長さを巻きたい場合や、ラインの扱いに慣れていてもっとコストを抑えたい方には連結を使うと便利かと思います。
とにかく安いPEラインを使いたい初心者のアングラーや、深場釣りでマダイだけでなくキンメダイやノドグロを狙いたい!という玄人アングラーにもおすすめのPEラインです。
カラー:ライトグリーン単色(150mのみ)もしくはブルー・ピンク・オレンジ・グリーン・レッドの5色カラー
価格:1,000円前後
長さ:150m / 200m / 300m / 100m×6連結 / 100m×12連結
太さ:0.6~3.0号(詳細はサンライン公式サイトへ)
<VARIVAS 4 マーキング>
最近発売されたばかりの新作PEラインです!
4本のPEを均一かつ密に編むことで、強度と安定性に優れたPEラインで非常に扱いやすいです。
品質の良さに定評があるバリバスのラインが、さらにバージョンアップした新作は期待大!
4本撚りを使いたいけどもう少し高性能なラインが良いという方にはおすすめです。
バリバス公式からドラマ風のPVが出てますので、釣りの雰囲気を感じたい方はぜひ↓
カラー:イエロー・ピンク・グリーン・オレンジ・パープルの5カラー(メーターマーキングあり)
価格:2,000円~
長さ:150m / 200m / 300m
太さ:0.6~4号
150m / 200m
0.6号 10lb
0.8号 15lb
1.0号 18lb
1.2号 22lb
1.5号 25lb
2.0号 30lb
300m
0.6号 10lb
0.8号 15lb
1.0号 18lb
1.2号 22lb
1.5号 25lb
2.0号 30lb
3.0号 43lb
4.0号 56lb
高性能な8本撚りPEライン
<デュエル ハードコア X8 プロ タイラバ>
8本撚りのPEラインで長さも300mある、タイラバにぴったりのPEラインです。
デュエル社のハードコアシリーズは、他のPEラインと比べて耐摩耗性とラインの操作性を高めたラインです。
©︎http://www.duel.co.jp/products/detail.php?pid=265
この特殊加工によって、PEラインの弱点である耐摩耗性を高め、根ズレや底の岩などの磨耗に強いPEラインとなっています。
加えて、PEラインの特徴である低伸度性をさらに高め、マダイ独特の「コツコツ」という小さなアタリも敏感にキャッチできます。
少し話が逸れますが、マダイのアタリが何故小さいかというと、マダイは魚体の割りに口が小さく「餌を殺してから食べる」という捕食スタイルで、口を開けずに獲物の中央付近を押さえ込み、食べやすいように細かくしてから食べるためです。
ただしマダイの捕食対象がイワシやイカなどであった場合は口を大きく開けて逃げ足の速いイワシを捕らえて噛み千切る捕食スタイルとなり、「ガンガン」とアタリが荒々しくなります。
いずれにせよ、PEラインがより高感度であることは重要ですね。
8本撚りのPEラインの中ではこのラインが一番おすすめです。
カラー:ブルー・オレンジ・パープル・グリーン・レッドの5カラー(5mごとにホワイトマーキングあり)
価格:2,000円~
長さ:150m / 200m
太さ:0.6~1.0号
200m
0.6号 13lb
0.8号 16lb
1.0号 20lb
300m
1.0号 20lb
<クレハ シーガー PE X8>
PEラインは8本撚りを使いたい!でも値段は抑えたい!そんな方におすすめなのがこのラインです。
クレハのなかでも最も伸びが少ないグランドマックスPEを採用されており、幅広い号数ラインナップからバスフィッシングだけでなくソルトルアーフィッシングまで魚種問わず人気のPEラインです。
また超極細の0.4号も追加され、細いラインから太いものまで種類が豊富なのもポイントです。
さらにコストパフォーマンスも良いため、ラインが傷んでしまった部分は躊躇なくカットし新しいラインの状態でマダイに挑むことができます。
釣kingでは最も売れているPEラインの一つです。
カラー:オレンジ・ブルー・レッド・グリーン・パープルの10m×5カラー
価格:2,500円~
長さ:150m /200m / 300m / 400m
太さ:0.4~6号
0.4号 7.4lb
0.6号 12lb
0.8号 18lb
1.0号 20lb
1.2号 23lb
1.5号 26lb
2.0号 35lb
3.0号 48lb
4.0号 62lb
5.0号 78lb
6.0号 86lb
(200mは8号のみ)
<よつあみ(YGK) 鯛ラバ カスタム PE ボーンラッシュ WX8>
よつあみ(YGK) 鯛ラバ カスタム PE ボーンラッシュ WX8
一般的に、PEラインは高密度にピッチを細かく組み上げると耐磨耗性が上がり直線強力が落ちると言われていますが、このラインは直線強度を下げることなく、ラインを高密度に編み込む製法がなされているため、直線強度+耐摩耗性に優れたPEラインとなっております。
また、高い編み込み技術によって8本撚りながら細めの0.4号がラインナップされています。
高価格ですが、より細くて強い8本撚りを探している方には最適のPEラインです。
ウグイスグリーン・ケシアイボリーの2色カラー(1m毎にブラックマークあり)
価格:3,200円前後
長さ:150m / 200m
太さ:0.4~1.0号
200m / 300m / 400m
0.4号 10lb
0.5号 12lb
0.6号 15lb
0.8号 18lb
1.0号 22lb
<ダイワ UVF紅牙デュラセンサーX8+Si2>
こちらもタライバ専用のPEラインです。
1.2号・1.5号の太めラインがあるのので、ブリ、ヒラマサのような青物の回遊も多いポイントや大型マダイを狙っている方は太めのラインを選んでみてください。
また長さも200~400mあるので、ドテラ流し釣法で深いレンジを攻める上級者向けにおすすめです。
(ドテラ流し釣法とは、船を風や潮の流れに漂わせながら行う釣りのことを指します。
マダイが遊泳しているレンジに鯛ラバを長く留められるため、バイトのチャンスを増やすことができます。)
ピンク・グリーン・ブルー・蛍光オレンジ・パープルの5色カラー(5m毎にブラックマークあり)
価格:2,750円~4,750円
長さ:150m / 200m
太さ:0.4~1.0号
200m / 300m
0.6号 11lb
0.8号 15lb
1.0号 18lb
1.2号 21lb
1.5号 26lb
400m
0.8号 15lb
1.0号 18lb
タイラバに使えるPEライン まとめ
タイラバ釣りに使うPEラインは
・8本撚りのPEライン
・PEラインの号数(太さ)は 0.8~1.0号
・青物の回遊があるポイントなら 1.2号~1.5号
・PEラインの長さは200~300m
・安くてコスパ◎な4本撚りPEラインは「デュエル ハードコア X4」
・8本撚りPEで最も推せるのは「デュエル ハードコア X8 プロ タイラバ」
でした!
タイラバは釣り場によって選ぶラインが大きく変わりますので、どこで釣るのか?ポイントはどんな場所か?としっかり調査し、最適なPEラインを選びましょう。