アナゴはうなぎと異なり生涯を海で暮らす魚で、真冬でも釣れる貴重なターゲットです。
また釣るのに高価なタックルや難しい技術は必要ないので、釣り初心者の方やお子さんのいる家族連れでの釣りにも向いています。
今回はアナゴ釣りのポイントや狙い目の時間帯、タックル、釣果を高めるコツなどを丁寧にご紹介します。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:渓流釣り
初めて釣りにいったのが糸島にある某ヤマメの管理釣り場で、そこから渓流釣りに興味を持ちました。
小さい頃は祖父の自宅が山に囲まれていて渓流に入って直接魚を獲るようなアクティブな子どもでした(笑)
ダイワの某釣り番組が好きでよく見ており、経験は浅いですが知識は少しずつ蓄えています。渓流釣りだけでなく、様々な釣りジャンルの発信をしていきたいと思います。
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目次
アナゴ釣りの時期と時間帯
アナゴは真冬を含めて1年中釣れます。
寒い時期に釣れる魚種は数少ないので、アナゴは冬の貴重なターゲットですね。
6~10月ぐらいがベストシーズンとなり、中でも特に梅雨~夏の、水温が上がりきる前の雨や曇天の多い時期によく釣れます。
アナゴは夜行性なので、夜になるとエサを求めて海底の穴や根から出てきます。
釣れる時間帯は日没から22時ごろまでで、特に日没直後は食いがよく数釣りも狙えますよ。
昼間に狙う場合は、曇天や悪天候の翌日で海が濁っていると、アナゴの活性が高いのでおすすめです。
アナゴ釣りのポイント
アナゴは漁港でも堤防でも釣ることができ、底が砂泥地になっていて、身を隠せる障害物があるところに多く潜んでいます。
具体的には、
・港湾部の岸壁の足元
・砂底のカケアガリ部分
・テトラポットの隙間
・根と砂泥地の境目
・漁港や堤防のコンクリの隙間
・砂浜に面した突堤の岸壁
など、アナゴが隠れやすい障害物の多い場所が好ポイントです。
またアナゴは一度釣れだすと何度も釣れることから、過去にアナゴが釣れた場所がそのまま優良ポイントとなります。
アナゴ釣りのタックル
アナゴ釣りには専用のタックルがないので、中~近距離の投げ釣り、ぶっこみ釣り用のタックルを使うのがおすすめです。
以下、ぶっこみ釣りのタックルをご紹介します。
タックル|仕掛け
アナゴのぶっこみ釣りは、オモリの下に針がついている「ブラクリ」と呼ばれる仕掛けが使いやすいです。
中通しやテンビン仕掛けも使えなくはないのですが、アナゴは釣れると暴れて絡まってしまうので、ブラクリ以外だと仕掛けが複雑に絡んでしまってアナゴが死んでしまう可能性があります。
エダスの本数が少なかったり仕掛けの長さが短くて、できるだけ絡みにくい仕掛けを選びましょう。
仕掛けは自作するほか、セットになっている仕掛けが市販でありますので、初心者の方は市販のものを買うのが良いですね。
自作する場合は、
・うなぎ針:13号前後
・オモリ:8~15号
・ハリス:フロロカーボンの2~5号(長さ1ヒロ、1.5mほど)
・そのほか:ケミホタル・夜光チューブ・夜光ビーズをハリスにつける
を使ってみてください。
タックル|竿
アナゴ釣りに使う竿はぶっこみ釣り用の投げ竿がベストですが、オモリ負荷が10~20号に対応している竿であればルアーロッドや磯竿、振り出し竿などいろいろな竿が流用可能です。
柔らかめのルアーロッドならアタリがわかりやすいので、投げ竿をお持ちでなければルアーロッドを使ってみてください。
ブラクリ仕掛けを使う場合やテトラポットなど足元でアナゴを狙う場合は、穴釣り用の短いロッドを使うのが良いですね。
タックル|リール
使用するリールは2500番前後のスピニングリールが良いです。
ラインの太さや長さは後述しますが、適合ラインが巻ければ特に問題はありません。
タックル|ライン
ラインはPEラインもしくはナイロンラインを使いますが、おすすめはナイロン4号前後を使います。
長さは150mもあれば十分です。
穴釣りメインなら50mほどで大丈夫ですよ。
ジャストロンは500m巻きのボビンタイプなので、使いたい釣りに合わせてラインをカットして残りはとっておけるコスパ抜群のナイロンラインです。
タックル|その他
画像
アナゴ釣りは基本的に夜釣りとなるので、以下の道具を揃えて、暗闇でも安全を確保しながら楽しく釣りをしましょう。
・ケミホタル
・穂先につける鈴
・ヘッドライト
・ライフジャケット
・プライヤー
・針外し
・置き竿をするためのロッドスタンド
・アナゴを持って帰る場合は捌く用のナイフ
・冬は防寒、夏は虫除けや熱中症対策用の飲み物
アナゴ釣りの餌
アナゴのぶっこみ釣りではエサをつけなくても釣れなくはないですが、やはりエサ付きの方が釣果の確率がぐんと上がります。
アナゴはアオイソメなどの虫エサのほか、キビナゴ、サバ、サンマ、イワシなどの青魚やイカなども食べます。
また生きエサだけでなく、死にエサも好んで食べるので、切り身にしても十分寄って来きますよ。
エサ持ちでいうと、イカの短冊や青物の切り身、カニが長持ちします。
釣場やその日の状況によってはアタリの出るエサがバラバラになることも多いので、複数のエサを用意し、数も確保しておくと良いですね。
アナゴ釣りのコツ
ぶっこみ釣りでは気づかないうちにエサが取られてしまっていることが多いので、明確なアタリがなくても15分おきにこまめにエサのチェックを行いましょう。
釣り座が空いていれば、2~4本の竿を目の届く範囲に数カ所おくことで釣果の確率が上がります。
また竿のだす位置も足元とちょい投げの範囲と、遠投して沖の範囲を狙うなど遠近でも分けると効率よくポイントを探ることができます。
ケミホタルが長く揺れたり鈴が鳴った場合は、引っ張るような本アタリを待ってアワセます。
焦って早アワセしてしまうと、針がかりがあまくてバラしてしまう確率が高いので、我慢強く本アタリまで待ちましょう。
アワセたら後はゆっくり巻くだけです。
他の魚とは違った巻き心地が面白いので、アナゴがかかったら比較的わかりやすいかと思います。
アタリが出た場所にはアナゴの巣穴がある可能性があるので、同じポイントを攻めると数釣りが楽しめますよ。
アナゴ釣りの参考動画↓
アナゴが釣れたら絡ませない!
アナゴが釣れたらアナゴが暴れて絡まないよう十分注意しましょう。
通常アジやサバなどを釣り上げたら地面に下ろしますが、アナゴは地面におくと絡んでくるため、宙吊りにした状態で針を外すようにしましょう。
ただし宙吊りした状態でも巻いて絡まってしまうので、ラインを持って上下に振ることでアナゴが絡まるのを防ぐことができます。
針外しを事前に用意しておくと、手返しよく釣りができますね。
クーラーボックスやバケツの上で針を外せば、手を触れなくてもアナゴを入れられます。
まとめ
アナゴはポイントさえ当たれば難しい技術や高いタックルも使わずに手軽に釣れるターゲットです。
アナゴの釣り方をまとめます。
・アナゴ釣り夕方から夜がおすすめ
・底が砂泥地になってアナゴが隠れやすいポイントが良い
・タックルはぶっこみ釣りができるものがおすすめ
・うなぎ用の仕掛けや自作するならブラクリが良い
・投げ竿やルアーロッド、磯竿などなんでもOK
・2500番前後のスピニングリール
・4号前後のナイロンラインを50m〜150mほど用意する
・ケミホタルや鈴、ロッドスタンドはマスト
・エサはアオイソメや魚の切り身などなんでもOK
・15分おきにこまめにエサのチェックと付け替えを行う
・早アワセは厳禁
・釣れたら宙吊りにして絡ませないように針を外す
釣り仲間とゆったり楽しく釣るのも良し、食べても良しのアナゴ釣り。
ぜひアナゴ釣りをやってみてください。