そこで今回は、タチウオジギングの基本は知っている方に向けて、数釣りとドラゴンキャッチの目的別に今より釣果アップするコツをまとめます。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:磯上物、底物、SWルアー
私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
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目次
- タチウオ数釣りのコツ
- ジグは、色・重さ・バランスの違うものを数種類持っていく
- まずタナを把握する
- 巻き・フォール両方で狙う
- アタリを見逃さない
- 釣れている人をチェック
- 手返しを良くする
- 出しておくジグは3種ほどに絞る
タチウオ数釣りのコツ
一般的に、夏の方が数釣りに向くと言われています。タチウオは群れで行動するので、うまくやれば入れ食い状態も狙えます。タナ・誘い方・ジグなど釣れるパターンを早く把握して、できるだけ数多くキャストするのが数釣りの基本方針です。
ジグは、色・重さ・バランスの違うものを数種類持っていく
色はゼブラが外せません。パープル、ピンク、グロー、グリーンあたりが定番です。タチウオは目がよく視覚で捕食するのでジグの色は大切です。
重さはタナにもよりますが、120~150gを中心に60~200gの間ぐらいです。ただし船によって決まりがあります。あらかじめ船長さんに確認しておきましょう。
バランスは、落としたいタナまですぐに落ちるリアバランスをメインに、ヒラヒラ落ちていくセンターバランスも用意しておきましょう。手返し良くキャストしたいとき・活性の高いときはリアバランスが活躍します。渋いときやフォール時にアタリが出るときはセンターバランスが適しています。
リアバランスのおすすめジグ
センターバランスのおすすめジグ
マリア バイラバイラ
フックはバーブレスを使い、リアとフロント両方に取り付けます。リアはトレブルフック、フロントはリアよりやや小さめのツインのアシストフックが定番です。フロントは、フックをサルカンに通して収縮チューブでカバーして自作する人もいます。金属部分の露出が少ないと、オマツリを減らすことができます。フックはサルカンやリングで連結します。
おすすめフック
ジグは、色×重さ・バランスが違う数種類を持っていくようにしましょう。ロストしたりボロボロになったりすることも多いので、予備を多めに準備した方が無難です。
まずタナを把握する
スタートしたらまずアタリのあるタナを把握して、そのあとでその日の勝ちパターンの誘い方やジグの色を探っていくのがセオリーです。マーカーが入っているラインを使ったり、カウンター付きのリールを使ったりすると確認が楽で便利です。
マーカー入りのおすすめライン
カウンター付きのおすすめリール
巻き・フォール両方で狙う
ワンピッチジャークやただ巻きが基本です。巻き方やシャクリ方はスピード・大きさなどいろいろ試して、その日にヒットしやすいパターンを把握します。巻くときは、小さめサイズの個体でも追いつける・食べられると思えるようなスピードを意識しましょう。
それにプラスして、フォール時のヒットでもキャッチできれば釣果がアップします。フォールさせるときはテンションフォールで行います。アタリが取りやすい、ラインを切られにくいといったメリットがあります。
バーブレスフックを使うので、ヒットしてからのやり取りはテンションを維持してバラされないように気を付けましょう。
アタリを見逃さない
ガツンと来るアタリもありますが、ちょっと重く感じる程度の繊細な場合もあります。食い上げたときは、アタリが分かりにくかったりバラシたと勘違いしたりすることもあります。微かでも違和感を感じたら合わせてみましょう。
キャストしたらラインはサミングして、アタリを逃さないよう意識を集中させます。フォール時はラインの変化に注意しましょう。糸ふけしたときもアタリの可能性があります。
釣れている人をチェック
釣れている人のジグや誘い方などをチェックして真似してみるのも有効です。タチウオは地域によって釣れるパターンが違います。同じ船にいる常連の人は、その地域のノウハウを持っているので参考になります。
手返しを良くする
以上のことを押さえたうえで、手返しを良くしてキャストする数を増やしましょう。ジグは素早くタナまでおろせるリアバランスが基本です。またいろいろジグを交換して試しすぎるのも時間がかかってしまいます。出しておくジグは3種ぐらいに絞り、あとはアクションやスピードで変化をつけます。ただし作戦を大きく変えた方がいいときは、持参してある他のタイプのジグに変えましょう。
その他の道具については、プライヤーを持参するとジグやフックの交換や針を外すスピードをアップできます。タチウオは歯が鋭いので直に扱ってケガする心配もなくなります。違うパターンの仕掛けをセットしたロッドを用意しておき、仕掛けを付け替えるのでなくロッドごと交換するのもスピードアップの方法です。
釣り始めたら、バラシを減らすためにリーダーの傷やフックポイントのチェックはまめに行いましょう。また、船の動く方向に少し向けてキャストします。船の動きで相殺されて真下に落ちるので、オマツリを減らすことができます。
ドラゴンキャッチのコツ
ドラゴンとは、大物のタチウオのことです。明確な基準はありませんが、全長120cm以上、重量1.2kg以上、腹部の幅が指5本分以上が目安です。一般にドラゴン級は冬の方が釣りやすいと言われています。大物は警戒心も強く小物より釣りにくいため、工夫が必要です。
《写真》ドラゴン魚体イメージまたは大物釣れたシーン
レンジはボトムか表層近く
ボトムか、意外なほど浅いタナかどちらかを狙います。その日メインで釣れているタナにドラゴンはいないと考えましょう。小さい個体の群れと大きい個体の群れは違うレンジにいるのが普通です。
速いワンピッチジャーク
大きい個体は速いスピードで長距離を泳げますが、小さい個体はそのように泳げません。とくに浅い層を狙うときは、小さい個体は追ってこれないような速いワンピッチジャークが有効です。大きく速いワンピッチジャークで上まで巻き上げていき、そのまま食わせるか上でスローピッチジャークで食わせるようにしましょう。
共食いパターンのジグも用意
タチウオは共食いするので、ドラゴンには青物タチパターン用のジグが有効な場合もあります。上がったタチウオの一部が食われていたり、上がった個体がタチウオを吐き出したりしたときは試す価値があります。
青物タチパターン用のおすすめジグ
共食いパターンならロングジグのシルバーカラーが基本です。ドラゴンを狙うなら用意しておきましょう。なお通常の場合でもパープル系は定番ですが、タチウオの体は水中では紫色に見えて共食いするからという説があります。
ロングのシルバーカラーのおすすめジグ
パープルカラーのおすすめジグ
また、ジギングではなくテンヤの場合ですが、ボトムを探るときゼブラグローのうち発光部分の面積が少ないタイプやグロー以外の方がヒットしやすくなります。小型が寄ってこなくなり、警戒心の強いドラゴンが反応するからです。参考にしてみてください。
まとめ
●ジグは色・重さ・バランスの違うものを数種類持っていく
→色:ゼブラ・パープル・ピンク・グロー・グリーンなど
→重さ:120~150gを中心に60~200gの間ぐらい 船長さんに確認しておく
→バランス:リアバランス(手返し良くキャストしたいとき・活性の高いとき)とセンターバランス(渋いときやフォール時にアタリが出るとき)
→フック:バーブレスを使用、リア(トレブルフック)とフロント(リアよりやや小さめのツインのアシストフック)両方にサルカンやリングで連結
●スタートしたら初めにタチウオのいるタナを把握して、それからジグや誘い方の勝ちパターンを把握する
●ワンピッチジャーク・ただ巻きをメインにテンションフォールも、いろいろなパターンを試してその日のパターンを把握、巻くときは小さめサイズの個体でも追いつける・食べられるスピードで、ヒットしてからのやり取りはテンションを維持
●アタリを見逃さない
→微かでも違和感を感じたら合わせる、ラインはサミング、フォール時の糸ふけ
●釣れている人のジグ・誘い方などをチェックして真似する
●手返しを良くする
→素早くタナまでおろせるジグを選ぶ、出しておくジグは3種ぐらいに絞り、あとはアクションやスピードで変化をつける、プライヤーを持参する、違うパターンの仕掛けをセットしたロッドを用意しておきロッドごと変える、リーダーの傷やフックポイントのチェックはまめに行う、船の動く方向に少し向けてキャストする
<ドラゴンキャッチのコツ>
●レンジはボトムか表層近く
●大きく速いワンピッチジャークで上まで巻き上げて、そのまま食わせるか上でスローピッチジャークで食わせる(とくに浅い層を狙うとき)
●上がったタチウオの一部が食われている・上がった個体がタチウオを吐き出したときなどは、共食いパターンのジグ(ロングジグのシルバーカラーが基本)も使ってみる、ボトムでは発光部分の面積が少ないor無光のジグを使ってみる
数釣り・ドラゴンキャッチのどちらも、小さなことの積み重ねでよい結果を出すことができます。今回まとめた内容をぜひ試しつつ、その日の勝ちパターンを見つけてくださいね!