渓流釣りは釣りジャンルの中でもややハードルが高い印象がありますが、『森の中』で魚を釣る楽しさが他の釣りにはない魅力として人気ですね。渓流釣りの中でもルアーを使った釣りは比較的釣りやすいので、渓流釣りの入門としておすすめです。
渓流釣りを楽しむためには、渓流ルアー釣りのタックルや装備品などを充実させ、渓流ならではの釣り方のコツを学部ことが近道です。
今回は渓流ルアー釣りの魅力やタックル、釣り方のコツをご紹介します。
目次
渓流ルアー釣りの魅力
渓流ルアー釣りの魅力は、何と言っても大自然の中で釣りができることです。
澄んだ空気と豊かな自然を眺めながら釣りを楽しむのは、なんとも贅沢な時間ですよね。
またターゲットとなるトラウト(イワナ・ヤマメ・ニジマス・アマゴ)が美しいので見た目でも癒されますし、もちろん美味なので、食味でも楽しむことができます。
もちろん自然だけでなく、釣りとしての魅力もありますよ。
トラウトは警戒心が強く人の気配を察知するとすぐに逃げてしまいます。
ルアーをただ投げるだけでは釣れないので、ゲーム性が高く、その分釣ったときの喜びはひとしおです。
渓流ルアーのタックル
渓流ルアーのタックルは、スピニングタックルがおすすめです。
渓流釣り専用のタックルも販売されていますが、他の釣りタックルからも代用できます。
ただし投げるルアーが軽量なので、ルアーに合わせて選ぶことが大事です。
タックル|ルアー
渓流ルアー釣りに使うルアーは、ミノー・スピナー・スプーンの3種類です。
主流はミノーですが、ロッドアクションが必要で扱いが他と比べても難しいです。
その分ルアーをうまく操作することができれば一段と釣りが楽しくなるので、ぜひ使いこなして欲しいルアーでもあります。
一方、スピナーやスプーンは初心者でも扱いやすいため、渓流釣りが初めての方はまずスピナーとスプーンから投げてみることをおすすめします。
渓流ルアーの詳しい選び方はこちらで解説しています↓
渓流ルアーフィッシングを始めたい!ルアーの使い分けを徹底解説
タックル|ロッド
渓流ルアー釣りに使うロッドは、基本的には渓流用のスピニングロッドを使いましょう。
・長さ:5~6ft
・オールマイティなのは5ft前後
・源流域なら短めの5ft以下でもOK
・本流域は6ftが良い
・硬さ:UL〜L
ロッドの長さは渓流のポイントによって変わります。
5ft前後が一番取り回しやすく、幅広い状況に対応できます。
一方、狭い場所や岩陰からのキャストには短めの4~5ftが適しており、川幅が広い本流域は広範囲をキャストできる6ftが良いですね。
またロッドの硬さは、渓流用ロッドは軽量なルアーをスムーズにキャストできるUL(ウルトラライト)が基本です。
大型トラウトを狙って少し重めのルアーを使う場合はL(ライト)でも良いでしょう。
タックル|リール
使用するリールは1000~2000番台のスピニングリールです。
扱うルアーが軽量なので、小さめのリールが良いですね。
渓流釣りではリールの性能が高いほど良いです。
というのも、渓流釣りは巻き上げるスピードが重視されるのに加え、場所によっては流れの速い場所があるため、ハイギアかつ自重が軽いリールが適しています。
リールが軽いことには他のメリットもあり、ルアーの繊細なコントロールがしやすく、特にミノーを操るのには高性能リールである方が有利だと思われます。
またバラしにも注意しなければならないので、いかに早く巻けるリールかが重要です。
タックル|ライン
渓流ルアー釣りに使うラインは、ナイロンラインかPEラインです。
初心者はナイロンラインが扱いやすく、PEラインは感度がよいのがメリットですね。
ナイロンラインなら4lb前後、PEなら0.4~0.6号が最適です。
渓流釣りのラインの選び方はこちらで解説しています↓
【決定版】渓流ルアー釣りにおすすめのナイロン・PE・エステルライン
タックル|その他装備
渓流釣りでは厳しい自然の中で釣りをするので、装備品がかなり重要です。
以下のものは必ず準備しておきましょう。
・ウェーダー
・レインジャケット
・偏光サングラス
・ランディングネット
・クーラーボックス
・熊避けアイテム
・防虫スプレー
・救急箱
特に機動力に優れたウェーダーは釣果アップに必須です。
ウェーダーがあれば浅瀬の渡渉など川歩きが楽になり、ポイントを次々移動していくのが容易になります。
渓流ルアーの釣り方|投げる方向・アワせ方
ルアーの投げ方は、下流から上流に向けてキャストする「アップストリーム」が基本です。
魚は上流に頭を向けて泳いでいるため、下流からアプローチすると気配を悟られにくいです。
またルアーをキャストする方向にもコツがあります。
ルアーによって得意な方向があり、キャストに合わせたルアー選びやアクションの使い分けが必要になります。
アップストリームやルアーのキャスト方向など、詳しくはこちらの記事で解説しています↓
渓流ルアーフィッシングを始めたい!ルアーの使い分けを徹底解説
魚がかかったら、向こうアワセでOKです。
強いフッキングは口切れの原因になるため、渓流と魚の動きを考えながらじっくりフッキングしましょう。
ただし柔らかいロッド+ナイロンラインの場合は、しっかり掛けアワセした方がバラシが減る可能性もあります。
タックルバランスによってフッキングを工夫しましょう。
渓流ルアーのマナーとルール
渓流で釣りをするには、必ず遊漁券を購入しなければなりません。
また遊漁券には魚種、体長制限、尾数制限、禁漁区などのルールが記載されているため、事前に確認して守りましょう。
加えて釣りをしてはいけないエリアもありますので、エリアの情報も事前に調べておきましょう。
釣り場では、迷惑駐車をしない、ゴミを捨てない、私有地に入らない、挨拶をするなどの基本マナーを守ってくださいね。
上流に向かって釣り歩く際には先行者との距離を保ち、追い越す際には声をかけます。
基本的には先行者優先になりますので、マナーを守りましょう。
釣った魚が小さい場合は必ず放流してください。
まとめ
渓流ルアーフィッシングは、道具へのこだわりやエサを使わない手軽さ、大自然を楽しむ魅力があります。
ポイントを次々と探るワクワク感があり、美しいヤマメやアマゴ、イワナが釣れるので、一度釣りに行ったらハマるアングラーが多いですよ。
必要な装備や知識が多く、少し難易度が高い釣りですが、その分達成感があります。
渓流釣りに興味を持ったらぜひ始めてみてください。