お気に入りのリールの巻き心地がゴリゴリになって悲しい思いをしないためにも、こまめなメンテナンスは必須です。今回はダイワリールのメンテナンス方法を、動画や写真を交えながら細かく解説していきます。オーバーホールなどの難しいメンテナンスではなく自宅で簡単にできるものとなっていますので、ぜひご参考にされてください。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:SWルアー
家から海が近く幼い頃はサビキ釣り、学生時代は堤防からイカ釣りやショアジギングをして楽しんでいました。
4年前に知り合いの船で初めて船釣りに行った時に釣れたブリの引きの強さを見て青物釣りに興味を持ちました。
今となっては引きが強烈で、かっこいいヒラマサに魅了され毎週のようにショア、オフショアから魚を狙って釣りに行ってます。
今後はヒラマサ以外にもGTやマグロなどビッグゲームからクエ、石鯛などの底物釣りにも挑戦をして釣りの楽しさ、魅力を発信していきます。
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目次
リールのメンテナンスは快適な使用・保管に必須!
リールにとって大敵なのは、海水とリール内部の汚れです。
特に水洗いや汚れ落としを怠ると、海水が入り込んだり内部に汚れが溜まるなどして
・部品が黒ずんで噛み合わせが悪くなる
・ハンドルノブの動きが鈍くなる
・グリスが減って部品同士が摩耗する
・ラインローラーからシャリシャリと異音が鳴る
・ラインローラーが固まって回転がぎこちなくなる
・ギアがゴリゴリになる
・ベアリングが錆びる
など、巻き心地が悪くなったりリールの性能自体が落ちますし、最悪リールが巻けなくなります。
オーバーホールも高額ですし、修理ができない可能性もあるので、自宅でできるケアは必ず行いましょう。
メンテナンスの頻度は、海釣りか淡水での釣りかによって異なります。
海釣りの場合ですと、リールの水洗いは釣行毎に行い、各パーツへの注油は年に2・3回、ドラグメンテナンスの頻度としては、5釣行に1回を目安にしてみてください。
また釣りに行かなくなるシーズンオフの時期は、その前に水洗い・注油・ドラグメンテナンスなどを一通り行うと、次のシーズンで使いやすいですよ。
ダイワのリール(20ルビアス LT3000-XH)メンテナンスを行っている動画↓
ダイワ&他メーカー共通のリールメンテナンス➀洗う
ダイワのリールは、古い機種でなければほとんどが水洗い可能な機種となっています。
流水でもつけ洗いでも大丈夫ですが、内部に水が入らないようしっかりドラグを締め、万が一水が入ってもグリスが溶け出さないように常温の水で洗いましょう。
洗剤は不要です。
水洗いの頻度は、海釣りなら毎釣行後、淡水は汚れが目立ってきたら行います。
特に海水に含まれる塩分がリールに残っていると、「塩噛み」(塩が結晶化すること)が発生し、リールが動かなくなる危険性がありますので、水洗いは怠らないようにしましょう。
ダイワ&他メーカー共通のリールメンテナンス②乾かす
水洗いを終えたら、ハンドルを回転させながらリールの水を切ります。
表面の水気はマイクロファイバータオル等で取り除きましょう。
そのまま放置すると塗装にブリスターができる可能性がありますので、さっと拭き取ります。
リールの水気がとれたら、スプール、ハンドル、ハンドルキャップを外して風通しの良い日陰で乾燥させます。
暖かいところやドライヤーなどで温めるとボディ内に湿気がこもるため、なるべく自然乾燥させるのが好ましいです。
マグシールド搭載機はメンテ時に注意
ダイワの一部のリールには「マグシールド」という機能が搭載されています。
マグシールドとは「マグオイル」と呼ばれる磁性流体を使って、リール内部に作った磁場によりオイルを膜状にし、微細なごみや水分からリールを守るダイワ独自の技術です。
マグシールド採用機は基本的に分解することができません。
無理に分解するとメーカー保証が受けられなくなるので、オーバーホールは行わないようにしましょう。
またマグシールド搭載リールへの注油はマグシールドが正常に機能しなくなる可能性があるので、注油禁止です。
さらに、リールを水に浸して洗うとマグシールドのオイルが乳化し成分が変わってしまうため、つけ洗いも厳禁です。
マグシールド搭載機はシャワーで汚れをさっと流すか、マイクロファイバータオル等で汚れを拭き取る、マグシールド部分以外の注油を行いましょう。
ダイワのリールメンテナンスは注油がポイント!
ダイワのリールメンテナンスで特に注意したいのが、注油です。
注油にはオイルとグリスをパーツ部分によって使い分けたり、注油してはいけない箇所を避けたりと、他のメーカーのリールと比べて注意点が多いです。
注油のポイントを順に説明していきます。
ダイワリールメンテのポイント➀オイルとグリスの使い分け
ダイワではメンテナンス用具として、純正のオイル・グリスのセットがあります。
このセットには注油箇所の説明書付きがあるので、それに沿って注油を行います。
ちなみにダイワ純正のグリスは他社より粘度がゆるめなので、量を少なめに調整しながら、注油する場所を外さないように気をつけましょう。
・ダイワ純正リールガードオイル → スピニングリールのメインシャフト、 ハンドルノブのボールベアリング
・ダイワ純正リールガードグリス → ボールベアリングやベイトリールのウォームシャフトなど
注油する場所によってオイルとグリスを使い分けましょう。
ダイワリールメンテのポイント②注油箇所
まずはダイワリールの取扱説明書や、純正のオイル・グリスのセットの説明をよく読みましょう。
注油しても大丈夫な箇所を確認の上、自己責任でお願いします。
重ねての注意ですが、マグシールド採用機は、マグシールド使用部分近辺は注油しないように気をつけましょう(メインシャフト、ラインローラー、ギアなども注油不可)
海水に晒されやすくオイルが抜けやすい場所にそれぞれ注油します。
今回、注油にはシマノのグリスとIOSファクトリーのIOS-01Proを使用しています。
今回メンテナンスしたダイワのリール・20ルビアス LT3000-XHでは以下の4箇所に注油を行なっています。
1.ハンドルノブ
海水に晒され易くオイルが抜けやすい場所であるため、ハンドルノブを分解してグリスアップするか、スプレータイプ、スポイトタイプの物で注油を行います。
耐水性の高いグリスだと尚良し。
2.ベールアーム
ベールアームはバラさずに外側から注油します。
ベールアームは可動部が多いため以下の箇所に注油を行います。
周りにも付着してしまいますが、新品の状態でもはみ出しているため、少し多めに注油します。
3.ハンドル部
ハンドル奥の部分も塩がたまると動きが悪くなったり異音のする原因となります。
丁寧に汚れを拭き取って、グリスを塗りましょう。
4.ラインローラー部
ハンドルノブ同様に海水が入り易く、釣りを行っている最中は常に稼働している箇所になります。
ラインを巻いている時にシャーシャーと音が出るのもこの箇所で、しっかりと海水を抜き小まめなメンテナンスが必要な部分です。
ダイワリールメンテのポイント③工具選び
あまり推奨されていませんが、自分でオーバーホールする場合などは、オイルやグリスの他にも
・ドライバー
・トルクスドライバー(星型ドライバー)
・六角レンチ
・ピンセット
など、別の工具が必要になります。
自宅で行うメンテナンスは水洗いと注油の軽いメンテナンスで十分ですので、定期的なメンテナンスでは改善されなかった場合にオーバーホールや修理を検討されてみてください。
メンテナンスを外注する場合|料金など
ダイワではリールに応じたアフターサービスが用意されており、各リールの種類ごとにオーバーホールコース(有料)があります。
リールの回転に違和感を感じたり、異音がする場合には速やかにメーカーに修理をお願いしましょう。
パーツ交換が必要となる場合はパーツ代が別途加算されますが、基本的には5,000円ほどでオーバーホールに出せますので、少しでも違和感を感じたら気軽にメンテナンスに出してみてください。
まとめ
釣行後はとても疲れていることが多いですが、しっかり水洗いをするだけでもリールの劣化をかなり抑えることができます。
2.日陰でしっかり乾燥させる
3.各部へ注油を行う
水洗いは毎回、注油は年に2・3回行うことで、リールのコンディションを保つことが可能です。
もしゴリゴリとした巻感になったり、シャリシャリと音がするなどの異常を感じられたら、使用を控え直ぐにオーバーホールに出しましょう。
面倒だからといって放置せず、メンテナンスを習慣づけて大切なリールを使い続けてくださいね。