日本人には馴染みの魚であり、ハイシーズンには漁港や海釣り公園など身近な場所で釣れます。釣りを始めたばかりの方には最初に挑戦する釣りジャンルとしておすすめです。アジ釣りは多くの釣具を必要とせず難しいテクニックも必要ありません。しかし、アジやエサとなる小魚の回遊がないと思ったよりも釣れず、釣果をあげるのが意外に難しいです。今回はアジ釣り初心者の方に向けて、釣果をあげるために狙うべき時期、時間帯、釣り場や、アジが手軽に釣れるサビキ釣りについて丁寧に解説します。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:ブラックバス、エギング
釣りに本格的にハマったのが10代後半できっかけは友達がバス釣りに誘ってくれ、
この引き面白っ!ってなり次の日にバスタックル一式を買いに行きました(笑)
現在は、エギング中心ですが最近では先輩の影響でヒラマサキャスティングにハマっています!
この記事がアングラーの1人にでも役に立てれば幸いです。
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目次
アジとはどんな魚?
アジ(鯵)は温帯地域に生息するアジ科の総称で、日本では北海道の南部から南九州まで幅広く分布しています。
産卵は沖縄付近や東シナ海で行われ、孵化した稚魚は黒潮に乗って春から夏(およそ3月~7月)にかけて日本列島を東西に北上しながら成長していきます。
基本的にアジというと真アジを指すことが多く、全国各地に生息している最もポピュラーなアジです。他にも丸アジやムロアジ、ギンガメアジなど多くの種類があります。
特に、最大180㎝あるギンガメアジはロウニンアジ、通称GTと呼ばれ、オフショア・ロックショアアングラーが一度は釣ってみたい憧れのターゲットとなっています。
アジは、幼魚の頃はオキアミ(プランクトン)を食べ、成魚になると甲殻類、多毛類、イカ、小魚を食べるフィッシュイーターです。1年で体長15cm、3年で約30cmに成長します。
・豆アジ:全長10cm未満
・小アジ:全長10cm以上20cm未満
・中アジ:全長20cm以上30cm未満
・大アジ:全長30cm以上
30cmを超えるサイズは基本的には沖でしか釣れません。
漁港や湾内の防波堤で釣れるアジは5cm程度の豆アジから、おおよそ20cm程度までの小アジがよく釣れます。
アジはいつ釣れる?時期・時間帯
地域によって差はありますが、最もアジが釣れやすいのは夏から晩秋(7月~11月)です。
春に産卵されたアジは水温が上がってくると同時に接岸し、浅場や漁港などに回遊してくるようになり、夏から晩秋(7月~11月)に最盛期を迎えます。
小型のアジはプランクトンやベイトを捕食して湾内を回遊しますが、ある程度大きくなると外海へ再び出ていくパターンと、湾内の深場に居つくパターンに分かれます。なので、真冬でも釣れることがあり、実は年中釣りやすいです。
ハイシーズンの7月~11月には漁港内や堤防でのアジ釣りが盛んで、昼夜問わずアジが釣れます。
この時期のアジは豆アジ~小アジの小さいサイズが多く釣れ、数釣りを楽しむことができます。
アジの釣れる時間帯
時間帯は、朝まずめ・夕まずめが最もアジの回遊率が高いです。
一方、良型のアジや大アジを狙う場合には、夜釣りがおすすめです。
成長したアジは警戒心が強くなり、ベイトを追っかけ回すのではなく、深場に入ってひっそり待ち伏せています。
そのため、昼と比べてアジ全体の活性や回遊率は下がるものの、大型アジの警戒心が薄れて中層付近までベイトを捕食しにくる夜の方が、サイズアップを狙いやすいです。
時期もシーズン終わりの晩秋から初冬(10月~1月)にかけて、沖や磯から深場を探るのが◎
湾内に居ついているタイプもいますので、漁港の沖に面して急深になっているポイントや、沖堤防でも狙えます。
アジはどこで釣れる?フィールド・ポイント
アジは昼行性の魚ですが、ベイトの回遊に合わせて沿岸から深場まで広く棲息しています。
一般的な防波堤で潮通しの良い釣り場であれば、基本的にどこでも釣れます。
・3月~5月(シーズンイン)
アジの産卵・回遊が始まり、沖堤防や磯などに豆アジが接岸して釣れ始める。
・7月~11月(ハイシーズン)
堤防や漁港内の足元付近、海釣り公園など内陸部で釣れ始める。
豆アジ~中アジの数釣りが楽しめる。
・12月〜(シーズン終わり)
ボートや磯から大アジやロウニンアジ(GT)が狙える。
磯からGTのいそうな急深になっている場所が狙い目。
狙うタナ(魚のいる層、レンジ)はボトム付近が◎
また夜釣りの場合は、常夜灯付近の他、停泊線やスロープ周辺なども優良ポイントです。
プランクトンや小魚が集まりやすい、灯のある場所や明暗がある場所を中心に攻めましょう。
福岡のアジが釣れるポイントを紹介した参考記事↓↓↓
福岡のよく釣れるアジ釣りポイント10ヶ所とアジングに最適な時期をご紹介!
堤防から狙うアジの釣り方
アジ釣り初心者の方は、足場が良くて釣りやすい堤防からがおすすめです。
堤防からアジを狙うには、アジングとサビキ釣りが人気です。
アジングはルアーを使ってアジを狙う方法で、堤防だけでなく、磯や沖釣りでアジを狙う際にも使えます。ただし、数釣りにはあまり向きません。
アジングはライトゲームを楽しむ際や大型のアジを狙う際におすすめの釣法です。
アジングの参考記事↓↓↓
アジングっていつが一番釣れるの?アジの生態・釣りやすい季節・釣り方を解説します。
佐賀県で人気のアジングポイント・呼子の「名護屋港」で実釣レポ!
一方、サビキ釣りはエサを撒いてベイトやアジを集めて釣るので、手軽にアジを釣りやすく、ファミリーフィッシングにも向いています。
ハイシーズンのアジ釣りは堤防からのサビキ釣りで、群れの回遊に当たれば50匹以上釣ることも夢ではありません。
この記事では主にアジのサビキ釣りについて深掘りします。
初心者でも釣れる!アジのサビキ釣り
サビキとは、エサに似せた小さな疑似針(=サビキバリ)を連ねた仕掛けのことで、サビキ釣りには5~7本ほどの針とオモリのついたサビキ仕掛けを使用します。
仕掛けの一部であるカゴにはエサが入っており、投げたサビキ仕掛けからエサが巻かれ、寄ってきたアジが仕掛け針に食いついてアジが釣れる、という仕組みです。
サビキカゴにエサとなるアミエビを入れ、仕掛けを海中に沈めて狙ったタナ(魚のいる層、レンジ)に着いたら竿を上下に振り、撒きエサを広げてベイトやアジを誘います。
回遊している群れを見つけたらすぐサビキの仕掛けを落とすことで、入れ食いになり釣果を伸ばすことができ、数釣りもしやすいです。
またシーズン終わりでアジが沖に向かう時期には、沖堤防での投げサビキで良型のアジを狙うこともできます。投げサビキは、その名の通り、サビキ仕掛けを沖に遠投することで、より広範囲を探ることができます。
堤防でのサビキ釣り参考動画↓↓↓
サビキ釣りのロッド・リール
【ロッド】
アジのサビキ釣りに使用するロッドは、2~3号(5.3mmほど)の振り出し竿や投げ竿、磯竿を使います。シーバスロッドやエギングロッドでも代用可能です。
【リール】
リールは小~中型のスピニングリールで、番手(大きさ)は2000~3000番がおすすめです。
投げサビキや大アジを狙って遠投する場合には、中~大型リールを使用します。
【ライン】
ライン(道糸)にはナイロンラインもしくはPEラインを使います。
飛距離のいらない堤防や漁港内でのサビキ釣りは、切れにくいよう少し太めの号数を選びましょう。
ナイロンラインは3号前後、PEラインは0.6~0.8号で、PEラインの場合は必ずリーダーを結びます。漁港内であれば長さは100~150mで十分です。沖堤防や遠投する場合には200mあると○
サビキ釣りの仕掛け
サビキ釣り初心者の方は、あらかじめセットになっているサビキ仕掛けを使いましょう。
カゴが付いているタイプのサビキ仕掛けには、上カゴ式と下カゴ式の2パターンがあります。
上カゴ式は仕掛け針の上にコマセ袋(カゴ)があり、下カゴ式は仕掛け針の下にオモリ付きのコマセ袋(カゴ)がついています。
上カゴ式は広範囲に撒き餌を効かせやすく、下カゴ式は手返し(仕掛けを引き上げてまた投げる一連の動作)がスムーズなのが特長です。
ハヤブサ 小アジ専科 下カゴサビキセット リアルアミエビ5本鈎 HA210
鉤(号数):3~8号
全長:1.2m
5本針が1セットになった、下カゴ式のサビキ仕掛けです。
針先にはアミエビに似せた疑似餌も付いているので、より釣果が狙いやすくなります。
鉤(号数):0.5~8号(ケイムラは3~8号)
カラー:ピンク / ケイムラ
熟練した工員により完全手作業で作られた、高クオリティのサビキ仕掛けです。
潮の流れが早い場合や深場も対応でき、底取りがしやすい重さ12号の、こだわりのアミカゴが使われています。
仕掛けのサイズが0.5号と非常に細めのラインナップがあり、稚魚から少し大きくなったぐらいの豆アジでも釣れるようになっています。
【仕掛けの選び方】
仕掛けの大きさは、狙うアジのサイズによって針の大きさ(号数)で選びます。
(例:10cmほど豆アジなら3号、30cm以上の大アジなら6~8号など)
どのサイズのアジが釣れても大丈夫なよう、3サイズの仕掛けを用意しておきましょう。
慣れてくれば、釣り場の状況によって、回遊しているアジの大きさに合わせて針の大きさを変える、狙うタナに合わせてオモリを変更する、夜釣り用にケミホタルをつけるなど、自分好みにカスタマイズしてみてください。
サビキ釣りのエサ
サビキのカゴに詰めたり、撒いて寄せエサとするのに使うのは、冷凍もしくは常温のオキアミやアミエビです。
(蛇足ですが、アミエビはサクラエビ科のエビで、混同しがちなオキアミは甲殻類のプランクトンです)
1kgの冷凍ブロックで500円前後で購入でき、1kgのブロックで半日ほど持ちます。
撒きエサとして消費することも考えて、1日釣りをするなら2ブロックほどあると安心です。
サビキのカゴに詰めるエサの量は、ふんわり8割ほどカゴを埋める感じで、しゃくった時に広範囲に広がるよう隙間を残す形で入れます。
キャップを開けて絞り出すだけで使える、サビキ釣り用の配合エサです。
チューブタイプなので手が汚れにくく、量の調整もしやすいです。
常温保存でき、フルーツ系の香りでアミエビのにおいが苦手な方でも使いやすくなっています。
サビキ釣りの手順・アクション
釣り方は、仕掛けを投げてコマセ(エサ)を撒き、ただ巻きでアタリができるのを待つだけです。
数回しゃくってエサを撒き、ただ巻きでアジがいるタナを探ります。
アタリがなく渋い場合には、2回ほどしゃくってフォールさせる、もしくは撒き餌をしてアジの群れを誘いましょう。
これをアジが掛かるまで、もしくはカゴのエサがなくなるまで繰り返します。
アタリが来たらゆっくりと巻き上げます。
このとき力任せに早巻きするとアジがハリから外れやすくなりますので、焦らずゆっくりリールを巻きましょう。
数釣りを狙う場合には、アタリがあっても少し待つと良いです。
サビキ釣りに慣れていなくてアタリが判断しづらい場合には、ウキを使いましょう。
アジの釣り方のコツ・ポイント
アジのサビキ釣りで爆超するコツは、
・アジが回遊しているタナを丁寧に探る
・あまりしゃくりすぎない
・手返しを早くすることで釣果アップ
・コマセを撒いて群れを留める
・食いが渋い場合は針にもエサをつける
の5点を意識しましょう。
まずはベイトやアジが回遊しているタナを見つけることが重要です。
仕掛けを投げて、着底すればそこから巻き上げてどれぐらいの位置でバイト(アタリ)があるかを、時間を計りながら探ります。
着底しない深場でも、フォールからキープするまでの時間と、巻き上げ始めてからバイトがあるまでの時間を計って、アジがいるタナを探ります。
アタリがないとしゃくってコマセを多く撒いたりアクションを多めにしたくなりますが、過度な誘いはアジの警戒心を強めてしまうので、潮の流れに任せて仕掛けを漂わせた方が釣果につながりやすいです。
アタリが出始めたら、手返し(仕掛けを引き上げてまた投げる一連の動作)を早めて釣果アップを狙います。また、手返しをしている最中にアジが遠くに行ってしまわないよう、エサを撒いて魚を留めると◎
ベイトやアジが寄ってきているのに食いが渋い場合は、針の大きさを変えてみたり、針にエサをつけるのも効果的です。
まとめ
アジの生態や釣り方についてまとめます。
・アジ釣り初心者は堤防でのサビキ釣りがおすすめ
・夜釣りは常夜灯付近の他、停泊線やスロープ周辺などが優良ポイント
・サビキ釣りに使うロッドは2~3号(5.3mmほど)の投げ竿のほか、シーバスロッドでも代用可能
・使用するリールは小~中型のスピニングリールで、番手(大きさ)は2000~3000番
・道糸はナイロンラインだと3号前後、PEラインは0.6~0.8号、長さは100~150m
・サビキ仕掛けは狙うアジのサイズによって針の大きさ(号数)で選ぶ
・上カゴ式は広範囲に撒き餌を効かせやすく、下カゴ式は手返しがスムーズ
・エサは冷凍もしくは常温のオキアミやアミエビを、2ブロック(2kg)ほど準備する
・サビキ釣りは仕掛けを投げたら2回ほどしゃくってエサを撒き、アタリを待つ
・アタリがあっても慌てずゆっくり巻き上げる
・アジが回遊しているタナを丁寧に探り、コマセを撒いて群れを留め、手返しを早くするのが釣果アップのコツ
アジ釣りは釣り初心者の方も挑戦しやすく、慣れてくるとたくさん釣れて非常に楽しいので、ぜひアジのサビキ釣りから釣りに挑戦してみてください。