ヒラマサやブリ、カンパチの大型回遊魚や、馴染みの深いイワシやサバなど、背の青い魚=青物は全てのアングラーに人気のターゲットです。船で沖釣り(オフショア)をしたり、磯から魚を狙ったり(ロックショア)、海岸から狙う(サーフフィッシング)など、様々な釣り場で楽しめます。
ただし、青物釣りはターゲットによって餌や水深など、釣り方が大きく変わるため、ルアーの使い分けが必要です。
一口に青物ルアーといっても数えきれないほどたくさんのルアーがあり、ターゲットや釣り方によって適したルアーの種類があります。
今回は青物ルアーの種類と、ルアーに最適なターゲットと釣り方、おすすめのルアーをご紹介します。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:SWルアー
家から海が近く幼い頃はサビキ釣り、学生時代は堤防からイカ釣りやショアジギングをして楽しんでいました。
4年前に知り合いの船で初めて船釣りに行った時に釣れたブリの引きの強さを見て青物釣りに興味を持ちました。
今となっては引きが強烈で、かっこいいヒラマサに魅了され毎週のようにショア、オフショアから魚を狙って釣りに行ってます。
今後はヒラマサ以外にもGTやマグロなどビッグゲームからクエ、石鯛などの底物釣りにも挑戦をして釣りの楽しさ、魅力を発信していきます。
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目次
青物向けのルアーとは?
青物向けのルアーを選ぶ際には、まず青物の中でもヒラマサやブリなどに代表される大型青物と、イワシやサバなどのベイトフィッシュに大きく分けて考えます。
青物は小魚を主食としている肉食魚(フィッシュイーター)で、回遊している魚が多いため、ルアーは狙うターゲットが捕食しているベイトに近いものを選びます。
加えて、釣りのスタイルや釣っている場所によっても最適なルアーは大きく変わります。
ルアーの種類によって、この釣りスタイルに最適、このターゲット用に作られているなど
向き不向きがありますので、まずはルアーの種類とその特徴を知った上で、狙う青物に合わせてルアーを選択しましょう。
代表的な青物ルアーは、以下の6つです。
・メタルジグ
・ポッパー
・ペンシルベイト(フローティングベイト)
・シンキングペンシル
・ミノー
・バイブレーション
それぞれに適した釣り場や得意な水深(レンジ)がありますので、ルアーの特徴とともにみていきましょう。
メタルジグ
メタルジグとは、鉛やタングステンなど金属でできたルアーのことを指し、メタルジグを使って魚を狙う釣りを「ジギング」と呼びます。
また、ジギングは狙う水深によって使うメタルジグ(ジグと略すことも多い)の重さを変えます。
ショアジギング(岸からの遠投)の場合、メタルジグの重さが~30gまでがスーパーライトジギング、~60gまでがライトジギング、60~90gがショアジギングと大まかに分類されています。
青物のルアー釣りといえば、30~60g程度のメタルジグを使用したライトショアジギングが主流です。
一方、オフショア(船釣り、沖釣り)ジギングは狙う水深は自由で、深場を攻めることもあるため、メタルジグは60~200gと幅広い重さのジグを使用し、青物の気配を探ります。
メタルジグの素材である金属は加工がしやすいため、メタルジグの形状はストレートボディのほか、左右非対称なボディも多いです。
左右非対称なデザインのジグは、ただ巻きするだけでも強めのアピールが可能です。
メタルジグのアクションは、ボトム(底)からジグを巻き上げる「ただ巻き」のほか、リフト&フォール、ロッドを上下に煽るジャークとなんでもアリです。
その日の青物の反応によってアクションを変えてみましょう。
メジャークラフト ジグパラ ショート
重さ:20g / 30g / 40g /50g / 60g
左右非対称のボディでショートレングスモデルのメタルジグです。
重さ展開が20~60gで、ライトショアジギングにおすすめのルアーです。
ジギングではまず最初にこのルアーを買え!と言われるほど大定番のジグで、青物釣り初心者からベテランまで、タックルボックスの中に必ず入っていると言っても過言ではありません。
ショートレングスなので空気抵抗が少なく、そのぶん飛距離が伸びやすいです。
大型青物だけでなく、イワシやサバなども狙うことができます。
ルアーのボディバランスは使いやすいセンターバランスで、リフト&フォールやジャークもそつなくこなしてくれます。
またカラー展開も豊富で、イワシカラーだけでも6色あるほどバリエーション豊かで、集めたくなるルアーです。
スミス CBマサムネ
重さ:95g / 115g / 135g / 155g
サイズ:185mm
ストレートボディのメタルジグで、スロージギングのために開発されたセンターバランスのロングルアーです。
特に近沿海でのジギングで使われることを想定し、サイズは均一ながらも重さのバリエーションで大型青物を狙う用のルアーとしてぴったりです。
センターバランスジグは沈下姿勢が魚の反応が敏感な水平方向で、フリーフォールでゆっくり沈むため、スロージギングであえてルアーのアクションやシルエットを魚に見せて喰わせる釣り方となっています。
またスロージギングだけでなく、ワンピッチジャークだとさらに青物の反応が良いと、密かに好評のジグです。
ポッパー
ポッパーとは、大きく口が開いたルアーを指し、シャローよりもさらに表層の、ほぼ水面を攻めるためのトップウォータールアーです。
口が大きく開いていることによって水面でポコポコと音やバブルを発し、それによってベイトが小魚を捕食しているように擬態できます。
特に大型青物のブリやヒラマサが捕食するのは、自分より小さいフィッシュイーターです。
ポッパーは、そのフィッシュイーターがトップでベイトを捕食している風を装うことで、大型青物を誘うことができます。
ポッパーを使う際には強いロッドアクションで水面に飛沫を立てたり、緩急をつけてスローに見せてみたりなど、ルアーアクションが重要です。
青物の活性の高さに合わせてジャークでバイト(アタリ)を誘ったり、ただ巻き(リトリープ)の速度をキープすることで食い渋っている青物の警戒心をとくこともできます。
タックルハウス コンタクト フィード・ポッパー
重さ:21g / 30g / 45g / 60g / 74g
サイズ:100mm / 120mm / 135mm / 150mm / 175mm
タックルハウス独自のカップ形状を採用したポッパーで、ロングボディでルアー自体に十分な重さがあるので遠投して広範囲のレンジを探れるのが魅力です。
軽いアクションでも音やバブルが発生するよう設計されており、ルアーの浮き姿勢が垂直なので、思い通りのアクションが再現されます。
特にコンタクト フィード・ポッパー CFP150はボリューミーなボディと絶妙なウェイトが魅力で、オフショアはもちろん、ショアからの大型青物狙いに最適です。
マリア ダックダイブF190 / F230
重さ:60g / 95g
サイズ:190mm / 230mm
マリアのダックダイブはヒラマサ専用スリムポッパーで、追いの悪いヒラマサをいかに誘い出して食わせるかを追求したポッパーです。
ルアーの重さが60gと95gと、大型青物に最適なルアーです。
低活性な魚でもルアーを追えるよう、カップの抵抗を利用してショート~ロングまで引き幅を調整でき、ショートではアクション毎の移動距離を抑えることができます。
これにより、潮に動きがなく緩い場合や、ターゲットが低活性で限定した範囲でしか捕食しないような渋い状況でも食わせのタイミングを多くとれるようになります。
また水平姿勢でステイ出来る事で、魚のミスバイト軽減できるため、ポッパーを使ったことがない方はこのルアーからのスタートがおすすめです。
ペンシルベイト
ペンシルベイトはその名の通り、鉛筆に似た細長い形状のトップウォータープラグを指します。
フローティングベイトの一種で、ポッパーと同じく水面で魚を誘うのが得意なルアーになります。
ただしルアーテクニックによっては水面下を探ることも可能です。
ワンピッチジャークやロングジャークなどを駆使することで、水面には出ていない青物にも効果を発揮します。
ペンシルベイトは基本的に、表層をベイトフィッシュが回遊しており、青物がベイトを捕食している最中に、ベイトに紛れてターゲットを誘う使い方が最適です。
音やバブルで誘うポッパーとは異なり、強めのジャークで活性の高いベイトを装うことで、青物の気を引くイメージです。
特にターゲットの活性が高まっている時期や、台風など天候が荒れた翌日でベイトの回遊が多い際に使うのが有効です。
シマノ オシア ペンシル 別注平政
重さ:46g / 57g / 70g / 114g
サイズ:145F / 160F / 190F / 220F
飛びと泳ぎを両立させたシマノのオシアペンシルシリーズの中でも、S字ダイブ系アクション専用のペンシルベイトです。
ターゲットは大型ヒラマサで、通常のオシアペンシルよりも体高が大きく、活性の高い青物へのアピール力に優れています。
何と言ってもリアリズムを追求したホログラムデザインと安定してダイブする簡単操作設計で、「本物の魚にしか見えない」「ダイブベイトと同じ動きをするのに操作しやすい」と実績の高いルアーです。
もちろんヒラマサだけでなく、ブリやマグロのキャスティングにも使えます。
マリア ラピード F160 / F190
重さ:50g / 65g
サイズ:160mm / 190mm
こちらもオシア ペンシル 別注平政と並んで大人気のペンシルです。
空気抵抗の少ないスリムボディと、ボディ最後部に配置したウエイトにより、ダイビングペンシルの中での随一の飛距離が出せます。
足場の高い磯や堤防で追い風であれば、さらに飛距離が出て、遠くを回遊している大型青物も射程範囲に入れることができます。
ルアーアクションも多彩で、ロングジャークでは水面直下を泳ぐベイトさながらの波紋を描き、連続トゥイッチ(小刻みにジャークすること)では逃げ惑うベイトを演出してくれます。
シンキングペンシル
シンキングペンシルはペンシルベイトと似ていますが、ペンシルベイトのようなトップウォータールアーよりもワンレンジ沈むタイプのハードプラグです。
トップよりも少し下の、表~中層を狙うのに適しています。
青物ルアーの中では最もナチュラルなアクションを演出してくれ、ただ巻きでもユラユラとした自然なアクションになります。
小魚のナチュラルな動きが再現できるため、プレッシャーが高い釣り場や産卵期などで警戒心の強い青物を狙う際に有効なルアーです。
一方、スキッピング(水面を滑らせるアクション)をすればトップでも使えるので、青物の活性の見極めが難しい場面でも活躍します。
デュエル ハードコア モンスターショット
重さ:30g / 95g / 50g / 60g
サイズ:80mm / 95mm / 110mm / 125mm
ストレートボディで、メタルジグのような最大飛距離100mオーバーの飛距離が出せるルアーになります。
加えて、水平姿勢でのローリングフォールアクションで、弱ったベイトを再現できます。
ただ巻きの最中にフォールを入れることで、食わせの時間を青物に与えるのがコツです。
高強度の肉厚ボディと貫通ワイヤー構造で、厳しい環境のロックショア(磯釣り)やストラクチャーの多い釣り場でも安心して使えます。
ジグのような飛距離+トップ~中層まで行ったり来たりしながら狙う際に適したシンキングペンシルです。
ジャンプライズ ぶっ飛び君95S
重さ:25g
サイズ:95mm
その名の通り、シンキングペンシルの中でもよく飛ぶルアーです。
同じサイズのメタルジグに引けを取らないほど飛距離が出て、レンジ0~100cmと広範囲を探ることができます。
またシンキングペンシルですが、浮力もあるため、アクション+早巻きをすることでトップウォータールアーとしても使えます。
大型青物だけでなく、ヒラスズキやシーバス、ヒラメなど幅広い魚種を釣り上げることができます。
ミノー
ミノーは小魚をイメージして作られた、プラスティック素材のルアーです。
ミノーにも浮力の違いによってフローティングタイプ(水に浮き上がる)・シンキングタイプ(沈む)・サスペンドタイプ(浮きも沈みもせず、水中で留まる)がありますが、青物におすすめなのは、シンキングミノーとサスペンドミノーです。
シンキングミノーとサスペンドミノーは、青物が中層付近を回遊している、もしくは一定の層に留まっている際に有効です。
特にサスペンドミノーは青物の活性が低く、ルアーを追いきれていない魚に食わせる時間を与え、誘うこともできます。
ミノーのアクションは基本的にはただ巻きをベースに、ただ巻き+ストップアンドゴー(タダ巻きにストップを加え、再度巻く動作を繰り返すこと)だけでOKです。
ミノーは構造上、ただ巻きでもしっかりアクションしてくれるため、よほど潮の流れが激しく、ターゲットの活性が高くない限りは激しいアクションをしなくても大丈夫です。
マングローブスタジオ ストライクプロ マグナムミノー 160 / 200
マングローブスタジオ ストライクプロ マグナムミノー 160 / 200
重さ:52g / 69g / 86g / 100g / 180g / 185g
サイズ:160mm / 200mm
10ft前後のゴツいタックルで大型青物やGT、マグロなどを狙う用のミノーです。
ボリューミーなボディはオーバー過ぎるほど波動のあるアクションを生み、潮の流れやサラシにも負けず、大型のターゲットの気を引いてくれます。
ルアーアクションは、ゆったりしたワンピッチジャークで大きな波動を描き、リアクションバイト(魚が反射的にルアーに食いつくこと)を誘発するウォブンローリングアクションが得意です。
ジャクソン ピンテール サゴシチューン
重さ:20g / 28g
サイズ:75mm / 90mm
防波堤やサーフから手軽に狙うことのできる回遊魚「サゴシ(サワラの幼魚)」の専用ルアーですが、他の青物にも対応できます。
ハマチやアジなどの小型青物のほか、カサゴやメバルなどの根魚、シーバスやエギングにも使える、用途の幅が広いミノーです。
基本的なアクションは早巻き(ファーストリトリーブ)でOK。
投げて巻くだけで魚を誘ってくれるため、初心者の方にも使いやすいルアーです。
バイブレーション
バイブレーションと名のつく通り、巻くとルアーがブルブルと振動する特殊なルアーになります。
潮の流れやアクションによって振動し、その振動音とボディ内部のラトル音(重心移動システムによるカタカタとした音)とあわせてアピールします。
比重が高く重さがあるため、飛距離もだせて中~深層やボトムを探るのに適しており、ボートジギング(沖釣り)や離れ瀬でのロックショア(磯釣り)に向いています。
またバイブレーションの中でも鉄でできたものをメタルバイブ・鉄板バイブと呼び、より飛距離がほしい際や向かい風や波が高い場合に特に有効です。
バイブレーションのアクションは、ただ巻きとリフト&フォールがおすすめです。
ルアーをボトムまで沈めたら、振動するスピードを維持しながら一定速度で巻くのが基本です。
ボトム付近を徹底して狙いたい場合は、メタルバイブでリフト&フォールするとライントラブルが起きにくいです。
ジャッカル ビッグバッカー
重さ:27g / 35g / 25.5g / 44g
サイズ:107mm / 107mm / 82mm / 128mm
メタルジグ並みのスリムロングボディで、高いアピール力とベイトフィッシュに近いシルエットを兼ね備えたメタルバイブです。
ミノー感覚で使えるバイブレーションとして開発されており、大きさの割に使用感は軽く、動きもスムーズです。
重さ展開は小型~大型青物まで使えますが、サイズ的には中~大型青物に向いています。
具体的には、カタクチイワシ等にマッチした107を基準に、浅場やキビナゴ等の小型ベイトパターンには80、深場狙いや遠投が必要な場合は107HW、コノシロやマイワシ等の大型ベイトパターンには128が最適です。
コアマン IP26 アイアンプレートSC
重さ:13g / 18g / 26g
サイズ:60mm / 75mm / 75mm
ルアーの中でも最軽量クラスのメタルバイブで、左右非対称の特殊なボディとシングルフックにより、空気抵抗が減少し飛距離がアップしています。
バタバタとした強いアクションが魅力で、着水やフォールでラインがフックと絡むトラブルが少ないシングルフック仕様です。
口の中に入りやすい形状なので良いところにがっつりフッキングし、トレブルフックよりもバラシにくくなっています。
ただしフッキング率が高い代わりに折れたり曲がりやすいため、ストラクチャーの多いハードな釣り場では硬めのフックに交換しておくと良いです。
青物が追っているベイトフィッシュが小型の場合に効果を発揮します。
まとめ
青物向けのルアーを選ぶコツは、
・青物釣りが初めてなら30~60g程度のメタルジグを使用したライトショアジギングがおすすめ
・青物が水面でベイトを捕食している時はポッパー
・水面~表層を探るにはペンシルベイト
・表~中層を狙うならシンキングペンシル
・ミノー
・中層を探るならバイブレーション
と、青物がいるレンジや釣り方によってルアーを変えましょう。
おすすめのルアーは、
メジャークラフト ジグパラ ショート
スミス CBマサムネ<ポッパー>
タックルハウス コンタクト フィード・ポッパー
マリア ダックダイブF190 / F230<ペンシルベイト>
シマノ オシア ペンシル 別注平政
マリア ラピード F160 / F190<シンキングペンシル>
デュエル ハードコア モンスターショット
ジャンプライズ ぶっ飛び君95S
<ミノー>
マングローブスタジオ ストライクプロ マグナムミノー 160 / 200
ジャクソン ピンテール サゴシチューン
<バイブレーション>
ジャッカル ビッグバッカー
コアマン IP26 アイアンプレートSC
です。
釣行時の潮の流れや青物の動向を注意深く観察し、狙うターゲットやレンジに合わせて適切なルアー選択をして青物をゲットしましょう。
釣kingではオリジナルルアーも販売しています。
・CHONMAGE FISHING オリジナルウッドルアー ガマン 45-160 / 60-180 / 90-200
・CHONMAGE FISHING メタルジグ 4色セット 60g / 80g
ぜひお買い求めください。