「釣りに興味はあるが、いざ釣りに行こうと思っても何を釣ったらいいの?」
「今までサビキ釣りしかしたことのないけど他の釣りもしてみたい。」
そんな方には「カサゴ釣り」をオススメします。
カサゴ釣りは、かんたんに釣れて、食べて美味しい高級魚です。きっとあなたもカサゴ釣りに夢中になれるはず!
カサゴの生態から道具、釣れる場所まで初心者が知っておきたいことをわかりやすく解説します。この記事を見てカサゴ釣りの基本をマスターしましょう!
投稿者プロフィール
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好きな釣り:磯上物、底物、SWルアー
私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
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目次
カサゴって
カサゴは北海道南部から沖縄まで、ほぼ日本全国に生息しています。呼び名は、大きく分けて九州ではアラカブ、関西方面ではガシラと呼ばれています。
海岸近くから水深200mまでの岩礁域に生息していて、泳ぎ回らず、海底で生活しています。
エサとなるのはゴカイや小魚を主食として、大きな口で丸呑みで捕食を行います。
冬に産卵のために岸へと接岸してきますのでカサゴ釣りはこの冬の時期がベストシーズンと言われますが、カサゴは基本的に年中釣れる魚です。※海流や水温などで地域差はあります。
そんなカサゴを釣るのはとても気軽に始めることができることから、近年カサゴ釣りはちょっとしたブームになってます。
・道具にお金がかからない
・年中、身近なところで釣れる
・食べて美味しい
釣りをされている方も釣りをされていない方も気軽にチャレンジできますよ♪
カサゴをエサで釣ろう!
カサゴをエサで釣るのは穴釣りがオススメです。穴釣りとは、漁港などに波除けとして設置されているテトラポットや石積みにできる穴に住み着いている魚を釣る方法です。カサゴもそのような場所に多く生息してますので気軽に楽しめ、釣果も高確率で期待できます。
ロッド(釣竿)
ロッドは、1m〜1.5mぐらいの短い竿をお勧めします。穴釣り用の竿で釣具の量販店などでも販売されています。もしも家に短めの竿があればそれでも構いません。
釣場は足場が不安定な場所もありますので、長さよりも持ち運びやすさや動きやすさを優先することが大事です。遠くに投げたりはせず足元に落とすだけなので短い竿で十分に対応できます。
リール
初めてリールを扱うといった初心者の方にスピニングリールがオススメです。スピニングリールは、ライントラブルが少なく、初心者の方もかんたんに使いこなせます。大きさは1000番〜2500番ぐらいのサイズがオススメです。
ベイトリールは、釣りに慣れて来た方や、他の釣りで使用したことのある方には片手をフリーにした状態で糸を出すことができるので、足場の悪い穴釣りには最適と言えるでしょう。しかし、扱いに慣れていないとバックラッシュといったライントラブルが多発してしまう場合があるため、使いこなすにはある程度の練習が必要になります。
ライン(釣り糸)
ラインはナイロンラインやフロロカーボンラインの6〜10lbが適しています。
穴釣りは根ズレや根掛かりが多くその度にラインを結ぶ必要があります。すぐに結び変えることができるように、結び方をしっかりと覚えましょう。
ラインの結び方
仕掛け
針と糸、オモリがあれば仕掛けを自作することもできますが、この「ブラクリ」という仕掛けがかんたんでおすすめです。
1. パッケージから出す。
2. 糸を結ぶ。
3. エサを針につける。
これだけですぐに使用できるので非常に便利です。
エサ
穴釣りで使用するエサは、オキアミ、青虫、イカ、キビナゴ、鯖の切り身など様々な餌で釣ることができます。
筆者が個人的におすすめするのが鯖の切り身です。魚の反応が一番良く、初心者の方でも釣果を期待できます。
エサの付け方は、針が見えていても構いませんが針先を隠すことで根掛かりの防止にもなります。また、エサ取り(エサだけを取っていく小魚)がいることが多いので針をエサの奥までしっかりかけましょう。
カサゴをルアーで釣ろう!
カサゴを釣る方法は、足元にエサを落として釣る穴釣りが主流ですが、ルアーでもカサゴを釣る事ができます。
穴釣りでは届かないポイント(足場から少し離れた瀬や沈み瀬)を狙いたいといった場合にはルアーを使用するのがおすすめです。狙えるエリアを広げることができますので釣果アップにもつながりますよ。
タックルは基本的に専用のタックルを揃えなくてもライトゲームのタックルで代用が可能です。
ライトゲームの定番で、汎用性のあるアジング(ルアーでアジを釣る)タックルを例にご紹介します。
これから始めたいという方は、アジング専用のロッドやリールを購入すると良いでしょう。
ロッド
ロッドは、1.5mから2.0mぐらいの竿をお勧めします。
釣り具量販店などでもアジング用の竿としてお手頃の値段から高額な値段で販売されています。
現在の竿は、一万円以内の物でも魚のあたりなど十分に感じ取ることができますので比較的値段の安いものから始めてみてはいかがでしょうか。
リール
リールは、穴釣りと同様で大きさは1000番〜2500番ぐらいのサイズがオススメです。
少し重ためのジグヘッドを使用するため、2000番をお勧めします。
ライン
ラインは、フロロカーボン6lbから10bがいいでしょう。
カサゴは底にいる魚なのでナイロンラインよりも海中に沈みやすいフロロカーボンが適しているといえます。
ルアー
ルアーでカサゴを釣る方法もいろんなやり方がありますが、ジグヘッドとワームがオススメです。
使い方はカンタンで、ジグヘッドにワームを刺して、投げるだけです。
カサゴは海底でじっと待機し、上からエサが近寄ってくるのを待ち構えている魚なので、海底までジグヘッドを沈ませる必要があります。動かし方は着底後リフト&フォール(ワームを浮かせたり沈めたり)を行いますので、ジグヘッドが海底に着底するのを手元で感じとれることが大切です。水深、流れや底質、風によって、感じれる重さが変わりますので、初心者の方には7〜10g程度の数種類の重さのジグヘッドを用意することをオススメします。
ジグヘッドに刺すワームは、テール(尻尾)がついているもの、スカート(ヒラヒラ)がついているもの、明るい色から暗い色、ラメが付いているものなど、形やカラーの種類が沢山あります。
オススメはカサゴが主に捕食しているエビやカニに似せた形で、夜や水質が濁っている時はグロー系(発光、蓄光する素材)やオレンジ色のもの、水質が透き通っている日中には透明でラメが入っているものです。
フォール(ワームが落ちている状態)中にカサゴに見つけてもらうことを意識して、いろいろな形やカラーで魚の反応を比べてみるのもカサゴ釣りの楽しみの一つです。
フォール中に飛びついて食いつくことが多いので集中してアタリを逃さないようにしましょう。
釣れる場所はどんなところ?
ここまで理解できたらあとはカサゴがどんなところにいるのか、どこを狙ったら良いのか、カサゴの釣れるポイントを把握できればカサゴは釣れたも同然です!
オススメは漁港です。漁港は船が通るため、ある程度の水深(3m以上)があり、船を守るための防波堤や波を抑えるためのテトラポットがあるのでカサゴにとっては格好の住処となっています。
防波堤
潮通りの良い防波堤の先端、防波堤と防波堤のつなぎ目、もしくは変化があるところ、係留している船の下に潜んでいることも多いので、そこにルアーやエサを落としてみましょう。着底してリフト&フォールを行い、アタリがなければ次のポイントに行き、またリフト&フォールの繰り返し行います。
テトラポット
もう一つカサゴが多く生息していて釣れる可能性が高い場所はテトラポット(消波ブロック)です。
足元が悪くて釣りはしづらいですが、不安定な足元に慣れてしまえばカサゴを大量に釣ることができます。
テトラポットとテトラポットの間にできる穴で、できる限り深く深く入っていく穴が良いです(足場から約2m以上)。
仕掛けを落として深く入っていかない場合は、次の穴、次の穴へと移動を行います。
誘い方
1. 仕掛けを上手に底まで落とす事ができたらリールを2回転ほど巻きます。
※カサゴに見つけてもらいやすく、根がかりも防ぎます。
2. 竿先を50cm程上下させて、カサゴにアピールを行います。
3. コツコツ、コツコツと竿先にアタリがでたら、誘いを止めて針まで食い込むのを待ちます。
4. ぐっぐぐぐ〜と竿先が持っていかれたら、すぐにアワセをいれてリールを巻きます。
※カサゴはエサを口の中に含んだらすぐさま岩陰に隠れようとするので、アワセをいれてすぐに巻きましょう。
筆者の体験談
私がカサゴを釣りたいと出かけるときはタイラバ(疑似餌でタイを釣る)のタックルにブラクリ、エサには冷凍の鯖の切り身を使用します。広いエリアにテトラポットがあり、尚且つ水深の深いところを選びます。そして穴を見つけてはブラクリを投入して反応がなければ次の穴へとランガン(歩いて回る)を行います。
優秀な穴場ではカサゴが一匹釣れた場所で五匹程入れ食いで釣れることがあります。15cm以下の個体や子持ちのカサゴは、リリース(生きたまま海に返す)を行っています。カサゴは成長が遅いため、数を減らさない様に行っています。
釣りの醍醐味はやはり食べることです!釣ったカサゴを持ち帰り調理開始です♪
30㎝ほどの大型のカサゴは迷うことなく刺身にします。プリップリッとした食感の上品な白身です。20cmぐらいのサイズは煮付けや唐揚げ、お味噌汁にすると最高です。カサゴはどのように調理しても美味しくいただく事ができる魚なので、魚を捌く事が苦手な方でも苦になる事はないと思いますよ。
カサゴ釣りのまとめ
- タックルは短めの竿で動きやすさ、操作のしやすさを重視!
- ポイントは漁港の防波堤やテトラポット!
- エサは鯖の切り身、ルアーはジグヘッド&ワーム!
- 一つの穴で粘るのではなくたくさんの穴に仕掛けを投入していく!
ぜひ皆さんもカサゴ釣り始めてみてはいかがでしょうか!?