そのエギングに使われるラインの種類として最も多いのがPEラインです。今回は、そもそもなぜエギングには「PEラインを選ぶのが良いのか」という理由と「エギング用におすすめのPEライン」をご紹介します。
目次
- 初心者にも扱いやすい!エギングにおすすめのPEライン 6選
- DAIWA(ダイワ) UVF エメラルダスデュラ センサー×8 LD+Si2
- UNITIKA(ユニチカ)キャスライン エギングスーパーPEIII X8
- SUNLINE(サンライン)ソルティメイト PEエギスタ4
- DUEL(デュエル)アーマード F+ Pro エギング
- VARIVAS(バリバス)アバニ エギング マックスパワーPE X8
- SHIMANO(シマノ)セフィア8+
ラインの中でもエギングにはPEライン一択と言われる理由
そもそもエギングはロッドをしゃくりあげてエギ(ルアー)を動かす釣法なので、ラインが伸びすぎるのはNG。
PEラインは極細のポリエチレン素材の原糸を複数本編み込んで(撚って)1本にして作られており、ポリエチレン自体が伸縮性がないため感度も高く、シャクリが正確に伝わりやすいメリットがあります。
また、糸を細くしても十分な強度があり、ナイロンやフロロよりもルアーキャスト時に飛距離がでるので、ルアー釣り、特にエギングには最も適しています。
他のラインと比べて強度が高く、沈み根や海藻などトラブルが発生しやすい磯釣りでも、障害物に負けないのがPEラインの特長です。
編み込む本数によってPEラインの中でも特長が大きく異なります。
まず、PEラインとは細い原糸を4本・8本・稀に12本編み込むことで作られています。
原糸を4本使って編み込んでいるものが4本撚り、その4本撚りよりもさらに細い原糸8本を使って編み込んであるものが8本撚りのPEラインです。
本数としては4~12本撚り(編み)が主流ですが、エギングの場合は耐摩耗性と安さ重視なら4本撚り、ラインのしなやかさや飛距離重視なら8本撚りがおすすめです。
さらに4本撚りと8本撚りの特長を知って、使い分けの判断材料にしてみてください!
4本撚りはコスパがよく初めてのエギングにおすすめ
4本撚りのPEラインには、
・原糸が8本撚りと比べて太い=耐摩耗性に優れる
・ラインに伸びがある
・価格が低い
・表面が8本撚りと比べてザラついているのでラインが毛羽立ちやすい(=ラインが突然切れてしまうことがある)
という特長があります。
元々PEラインは撚り数が少ないほど原糸1本1本は太くなるという構造を持っています。
そのため、4本撚りの方が8本撚りよりもスレによる強度が強いと言えるのです。
一方原糸自体は太いですが、ライン1本として見れば当然8本撚りと比べれば細いため、ライン自体が扱いやすいのもメリットです。
8本撚りと比べて原糸の編み込み密度が低い分、少しの差ではありますが、4本撚りの方がラインに伸びがあります。
獲物がエギに食いついた際に、ラインが少し伸びる事でバレる可能性が低くなります。
またエギングではPEラインに慣れておく必要があり、ルアーを障害物に引っ掛けたり、ラインブレイクするなど初心者のうちはトラブルが多くてラインを消費しやすいかと思いますので、4本撚りの方がお財布に優しいです。
メーカーやブランドなどによって価格の違いは異なりますが、PEラインの4本撚りと8本撚りの価格は、差が多きものは倍以上も金額が異なる場合もあります。
個人的にはエギング経験が浅くて慣れが必要な方は、価格の低い4本撚りのPEラインがおすすめです!
8本撚りはライン強度やしなやかさが魅力
8本撚りラインは表面の凹凸が少なく、ラインのしなやかさ・滑らかさが大きな特長です。
ラインが滑らかなことで、
・キャスト時のガイドに接触する摩擦が少ない
・摩擦が少ない=ガイド抜けがよくなり飛距離が伸びやすい
・飛距離が伸びる=遠投しやすい
・4本撚りと比べてルアーや仕掛けをキャスト(投入)する時の音(糸鳴り)が小さい
というメリットがあります。
特にこの飛距離が出るというのがポイントで、特にアオリイカは人影が見えるとすぐに逃げてしまいますし、春の産卵期には警戒心が強いため、より釣果を求めるなら、水際に立たず遠投することでチャンスを増やすことができます。
遠投できると場所の幅の広がりますし、何よりライバルが減ります。
8本撚りで糸鳴りを少なくするというのも獲物の警戒を薄めるための手段の一つですね。
また、キャスト時の糸切れや根掛かりが心配な方は、全体的に強度の高い8本撚りを選ぶ傾向にあります。
エギングを数回経験して、より釣果を求めている方には8本撚りがおすすめです!
初心者にも扱いやすい!エギングにおすすめのPEライン 6選
DAIWA(ダイワ) UVF エメラルダスデュラ センサー×8 LD+Si2
ダイワ(DAIWA)UVF エメラルダスデュラ センサー×8 LD+Si2
8本撚りのPEラインの中でもより高密度・高強度に特化したラインです。
このラインは原糸の太さを従来の1デニールから2デニールに変更したことで糸の形がより真円に近づいたため、PEラインの中でも抜きでて耐摩耗性の高いPEラインです。
さらにコーディング技術によって滑りも良くなっているのも高ポイント!
イカメタルやボートエギングに適したモデルです。
8本撚りのPEライン
カラー:エメラルダスグリーン・パープル・オレンジ・ピンク・ブルーの10m×5カラー
価格:3,000円前後
長さ:200m
太さ:0.4~0.8号
5m毎・1m毎のマーキング付き
0.4号 8.5lb
0.5号 9lb
0.6号 11lb
0.8号 15lb
UNITIKA(ユニチカ)キャスライン エギングスーパーPEIII X8
UNITIKA(ユニチカ)キャスライン エギングスーパーPEIII X8
ユニチカがエギング用に開発したPEラインで、滑りの良さが抜群によいのと、長い飛距離を両立しているバランスの良さが特長です。
比重が0.98と軽いフロートタイプなので、ボートエギングやイカメタル等にも対応可能で、遠投しやすいPEラインです。
長さが150m・210mと選べるので、釣り場によって使い分けることもできます。
©️UNITIKA公式サイト
8本撚りのPEライン
カラー:パープル・イエローグリーン・オレンジ・レッド・ホワイトを使った10m×3カラー
価格:3,000~5,000円前後
長さ:150m / 210m
太さ:0.5~0.8号
5m毎・1m毎のマーキング付き
0.5号 5kg
0.6号 5.5kg
0.7号 6kg
0.8号 6.5kg
SUNLINE(サンライン)ソルティメイト PEエギスタ4
初心者の方でも扱いやすいハリとコシのあるPEラインです。
小さなアタリも逃さず、思い通りのシャクリが実現できるような高感度設計となっています。
他のPEラインと比べて価格がリーズナブル!
エギングが本当に初めてでまだPEラインの扱いも慣れてないという方にはコスパ◎のおすすめPEラインです。
またマーキングも2.5mと他よりも細かいので、キャスティングの際に飛距離をつかみやすいのも特長の一つです。
4本撚りのPEライン
カラー:ホワイト・ピンク・ライトグリーンの10m×3カラー
価格:1,500~3,000円前後
長さ:150m
太さ:0.4~0.8号
2.5m毎のマーキング
0.4号 5lb
0.5号 7lb
0.6号 9lb
0.8号 11lb
DUEL(デュエル)アーマード F+ Pro エギング
飛距離・強力・張り・感度・耐摩耗などトータルバランスに優れたPEラインです。
特にスレに対する耐久性が高く、従来PEラインと比較して約2倍と改良を重ねられています。
またフロロ粒子をラインの表面に分散する加工により、滑りがよくライントラブルが起きにくいです。
加えてキャストの際に糸フケが出にくいのでルアーの立ち上がりが早く、ラインが読みやすい・アタリを感じやすいというメリットも!
カラー:イエロー・オレンジ・ライトピンクの10m×3カラー
価格:1,500円前後
長さ:150m
太さ:0.6号・0.8号
2.5m毎のマーキング
0.6号 12lb
0.8号 15lb
VARIVAS(バリバス)アバニ エギング マックスパワーPE X8
VARIVAS(バリバス)アバニ エギング マックスパワーPE X8
PEラインの中でも圧倒的な強度を誇るラインです。
原糸1本1本を緻密に編み込むことで、ムラのない安定した超高強度を実現しています。
ライン表面のなめらかさに加え、特殊コーティングよりガイドとの摩擦が大幅に低減され、キャスティングの遠投性能と耐久性を兼ね備えたPEラインです。
この高強度なら、地形が複雑な磯でエギをしゃくり続ける過酷なファイトでも耐えられますね!
©️バリバス公式サイト
8本撚りのPEライン
カラー:ホワイト2m+パープル10cmオレンジ30cmパープル10cm
価格:1,700円~6,000円前後
長さ:150m
太さ:0.6号~1号
75m毎のマーキング
0.6号 14.5lb
0.8号 16.7lb
1号 20.2lb
SHIMANO(シマノ)セフィア8+
PEラインの中でも耐熱性に特化したPEラインです。
イカとのファイト時にPEラインを熱から保護することによって耐摩耗性に優れています。
特に活性の高い秋時期のエギングではラインの耐久性も重要になってきますので、より釣果に繋げやすくなっています。
さらにシマノ独自の編み方(VT工法)によって、ラインの強度が従来のセフィア8より上がっています。
©️シマノ公式サイト
8本撚りのPEライン
カラー:オレンジ・グリーン・ピンク・イエロー・ライトブルーの10m×5カラー
価格:2,800円~3,500円前後
長さ:150m / 200m
1m毎のマーキング付き
0.4号 9.3lb
0.5号 12.2lb
0.6号 14.8lb
0.8号 18.5lb
エギングにおすすめのPEラインまとめ
4本撚りのPEラインは
・原糸が8本撚りと比べて太い=耐摩耗性に優れる
・ラインに伸びがある
・価格が低い
・ラインが毛羽立ちやすい
8本撚りのPEラインは
・ガイドに接触する摩擦が少ない
・摩擦が少ない=ガイド抜けがよくなり飛距離が伸びやすい
・飛距離が伸びる=遠投しやすい
・音(糸鳴り)が小さい
・4本撚りよりも高価
という特長がありました。
個人的にはエギング経験が浅くて慣れが必要な方は価格の低い4本撚りを、エギングを数回経験してより釣果を求めている方には8本撚りをおすすめしております!
ご紹介したエギングにおすすめのPEラインは、全体的に強度が高く、表面のなめらかさを両立したラインナップとなっております。
各メーカーによってPEラインの強みが大きく異なっているので、狙っている獲物や釣り場に合わせて様々なPEラインを使ってみてくださいね!