アジングなど手軽な釣りをやってきて、他の魚種や釣り方にチャレンジしてみたいという方におすすめなのが、イシモチ釣りです。イシモチとは別名「口白(クチジロ)」とも呼ばれ、食材としてはマイナーな部類ですがアングラーの中ではよく知られた人気ターゲットで、堤防からも狙える身近な魚です。
イシモチの釣り方はエサ釣り(投げ釣り)や船釣り、ルアーフィッシングでも釣ることができますが、釣り方の情報が薄く、キャストするポイント、エサの付け方、下処理など具体的な方法が知られていないことが多いです。
今回は、そんなイシモチ釣りについて詳しく解説していきます。
投稿者プロフィール
私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
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目次
- イシモチをエサ釣り(投げ釣り)で狙う!タックルと仕掛け
- イシモチのエサ釣り|ロッド・リール・ライン
- イシモチのエサ釣り|仕掛け
- イシモチのエサ釣り|エサの種類と付け方
- イシモチのエサ釣り|誘い方とアタリの取り方
イシモチが釣れる時期・時間帯
イシモチは1年中釣ることができる魚ですが、投げ釣りでは5月〜11月、船釣りでは12月〜3月がハイシーズンです。
群れで移動する魚で産卵期の5月〜8月にかけて接岸するため、この時期は砂浜や漁港から20~40cmクラスのイシモチが狙えます。
冬場は船釣りで、大型の50~60cmクラスを狙うのも面白いですよ。
特に東京湾など関東周辺では投げ釣りよりも船釣りの方が盛んです。
イシモチが釣れる時間帯は、日中でも釣れますが、おすすめは夜と朝まずめです。
イシモチは夜行性で、特に曇天や、雨後など水質が濁った状況の方がよく釣れます。
イシモチの釣り場
イシモチは東北以南に生息しており、水深20~100m前後の沿岸部の砂泥地を群れで回遊しています。
産卵のため接岸してくるハイシーズンには、砂浜(サーフ)、堤防、釣り公園、河口など身近な場所で釣ることができます。
イシモチの群れはべた底よりも少し上の方を回遊しているため、中層〜底を狙うのが良いです。
底が砂地でヨブ(潮や波によって生じた起伏がある場所)、スリット、カケアガリなどがある釣り場が優良ポイントとなります。
堤防だと潮通しの良い先端や船道がおすすめで、河口は特に濁りやすい場所が多いので、雨後はかなり期待できます。
サーフで釣れる魚といえばキスが思い浮かびますよね。
イシモチとキスは生息域がほとんど同じですが、キスは水質がクリアで晴れた日に、イシモチは曇りの日で水質が濁っている方が釣りやすいという違いがあります。
イシモチをエサ釣り(投げ釣り)で狙う!タックルと仕掛け
イシモチは主にエサ釣り(投げ釣り)で狙うのが主流です。
イシモチ釣り専用のタックルはありませんが、投げ釣り用のタックルで代用できます。
釣り場によっては遠投の必要もありますので、場所に合わせてタックルを選ぶことをおすすめします。
イシモチ釣りの参考動画↓
イシモチのエサ釣り|ロッド・リール・ライン
イシモチ釣りではオモリ(20~30号)のテンビン仕掛けを使いますので、オモリ負荷25~30号のタックルを選びましょう。
ロッド
使用するロッドは、長さ4m以上、オモリ負荷25~30号の投げ竿を使います。
堤防や釣り公園からのちょい投げなら、シーバスロッドでも代用可能です。
リール
リールは投げ竿用のスピニングリールが良いです。
水深が深いところを狙うことはないため、100〜150mほどのラインが巻ける小型〜中型リールであれば問題ありません。
ライン
PEラインの0.8〜1.2号もしくはナイロンラインの2〜3号を使用します。
ちょい投げなら100m、遠投しても150mあれば十分です。
イシモチのエサ釣り|仕掛け
イシモチ釣りで使うのはテンビン仕掛けで、
・20~30号の L型テンビンオモリ
・ハリスはフロロカーボンの1~1.5号
・8~10号前後の2本針か3本針(投げ釣り針、キス針どちらでも)
を使います。
大型のイシモチを狙う場合には、ハリスを2号以上、針は13号ほどを使用すると良いです。
イシモチはエサを海底でズル引かせるよりも、海底付近を浮いて漂っている方が反応が良いので、吹き流しにするのがベターです。
潮の流れが強い釣場や他の魚(カサゴなど)を狙う場合には胴付き仕掛けを使うこともあります。
胴付き仕掛けを使う場合は、潮の流れが早いほど重めのオモリで、地形によってオモリの形状を変えるましょう。
イシモチのエサ釣り|エサの種類と付け方
イシモチ釣りのエサは、アオイソメやイワイソメ、カニなどの生き餌か、サバの切り身を使います。
生き餌は通し刺し、もしくは一本刺しにします。
イシモチの投げ釣りでは、通し刺しにして針先を出したあとの余った部分(タラシ)は長く取るのがベターです。
大型を狙う場合は房がけするか、ユムシを使うのも良いですね。
エサの付け方の参考動画↓
イシモチのエサ釣り|誘い方とアタリの取り方
仕掛けを投げて着底したら、底をズル引くのではなく少し浮かせるように引いていきます。
カケアガリやヨブがある場所ではそこにイシモチの群れがある場合がありますので、ゆっくり引いて仕掛けを漂わせると良いです。
一定のテンション・スピードで巻くのを意識しましょう。
アタリの取り方は「向こうアワセ」で、慌てず竿が曲がり込むまで少し待ちます。
というのも、イシモチの捕食方法はエサを見つけたら最初はエサの端に向かって大きくアタックし、2・3回様子を見てから本掛かりします。
ですので、最初のバイトで早アワセは厳禁。
イシモチがしっかり食い込み、ロッドが大きく曲がるまで待ちましょう。
しっかり下処理すれば刺身も美味しい
イシモチは食材としてはあまり知られていませんが、結構スーパーにも並んでいる魚です。
鮮度がすぐに落ちやすい魚なので焼き魚として調理されることが多いですが、しっかり下処理をしてすぐに捌いて食べるなら刺身も美味しいですよ。
イシモチを釣ったらすぐにエラの付け根に切り込みを入れ、心臓(赤い玉)を切って海水につけておきます。
血抜きが終わったらクーラーボックスに入れて持ち帰ればOKです。
イシモチの血抜き動画はこちら↓
イシモチの捌き方動画はこちら↓
まとめ
イシモチ釣りをまとめると、
・時間帯は夜釣りか朝まずめ
・曇天や水質が濁っているとよりベター
・投げ釣り用のタックルがメイン
・オモリ20~30号のテンビン仕掛けが主流
・エサはアオイソメやイワイソメを通し掛けする
・向こうアワセでしっかり食い込んでから掛ける
・釣ったその場で血抜きをすれば刺身でも食べられる
と、専用タックルいらずで手軽に楽しめます。
釣りに慣れてきてアジやサバ以外の魚種を釣ってみたいという初心者・中級者アングラーには、ぜひイシモチ釣りをやってみてほしいですね。