キジハタは食べても美味しい高級魚です。狙う価値ありのこの魚を、ルアーやワームで狙います。今流行りのハタ科 根魚のロックフィッシュゲームを、福岡市内からもアクセスがいい呼子の加部島で実釣してきました。
キジハタ釣りにおすすめのポイントやタックルなどをご紹介します。
投稿者プロフィール
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好きな釣り:ルアーフィッシング
父親の影響もあり幼少期の頃から様々な釣りを体験してきました。現在は、北部九州エリアを中心にバスフィッシング、エギング、シーバス、更にはヒラマサキャスティングまで『ルアーフィッシング』をメインに幅広く活動しています!
何よりも、釣りが好きで日本三大怪魚である『アカメ』と出会う為だけに四国へ弾丸釣行したり、全国各地を飛び回る事も少なくありません。
ご来店いただいた際に私を見かけましたら是非、気軽にお声掛け下さい(^^)
よろしくお願いします!
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目次
キジハタ(アコウ)とは?生態と特徴
ハタ科の魚類で、日本近海に広く分布し最大で60cm近くになる個体もいる、ハタ類としては中~小型の種です。
沿岸部の比較的浅い岩礁帯に生息するため、岸からの釣りでも狙うことができます。
エビやカニなどの甲殻類を中心に小型の魚も捕食する肉食魚です。
キジハタは、体長40cmほどでメスからオスに性転換します。
産卵期は地域にもよりますが7~8月で深場にいるオスが浅場にいるメスのところに産卵でやってくるため、産卵期前後は岸からでも大型が狙いやすい時期です。
地方名で「アコウ」と呼ぶ地域が多く、ここ福岡や佐賀でも釣り人の間では「アコウ」で通じます。
味は非常に美味で、状態の良いものはキロ5,000円以上で取引される高級魚で、その点も狙って釣る魅力の一つです!
キジハタが狙えるシーズンと佐賀県呼子のおすすめポイント
キジハタが狙えるシーズンは地域にもよりますが、キジハタは比較的、高水温を好むため、概ね夏から秋が主なシーズンになります。
ただ近年は温暖化の影響で年中釣果を聞くようになりました。
今回のポイントは佐賀県 呼子の加部島です。
潮通しがよく、地形の起伏があり岩礁帯も多いためキジハタ狙いに適した場所です。
福岡市内中心部からも車で1時間半ほどで到着します。
呼子大橋下
本土と加部島を結ぶ大橋で、潮流があり岩礁帯の多いポイントです。
橋の両サイド付近は釣りが可能で、弁天島側は遊歩道を降りて歩いて行くことができます。
弁天島側
駐車場があり、その脇から歩いていくことができます。
遊歩道になっていて奥まで歩いて行けます。
周辺が磯で岩礁帯となっています。
加部島側
こちらはそのまま車で来ることができます。
流れが早く岩礁帯も豊富です。
宮崎鼻
加部島漁港の奥に位置します。(加部島漁港は釣り禁止!)
先端はテトラが入り、潮通しが良いため根魚がよく付きます。
イワシ、キビナゴなどのベイトフィッシュの回遊もよくあります。
今回は、この二箇所をメインに釣りをしました(実釣は後ほど!)
キジハタ釣りのタックルと釣り方
タックルは大きく分けて、ベイトタックルとスピニングタックルに分けられます。
ベイトタックル
ボトムなどの感知能力に優れ、瞬発的なパワーもあります。クラッチをフリーで糸を放出できるのも魅力で、フォールのアタリも取りやすいです。
ロッド
7ft前後の硬めのロッドが扱いやすいかと思います。
最近はロックフィッシュ専用モデルもメーカーから発売されています。
専用モデルでなくても、バスロッドなどを流用しても十分楽しむことができます。
リール
ソルト対応で、ハイギアなどギヤ比が高いものがオススメです。
かかった後すぐに根に入る習性があるため、ヒットしたらすぐこちらが主導権を握るために巻き取りスピードが早いものが適しています。
スピニングタックル
遠投性能に優れ、リール1回転での回収スピードが速いため広く探る時は有利になります。
不意な青物の回遊など、様々なシーンに対応できる点では汎用性の高さがあります。
ロッド
8ft前後のファーストテーパーのロッドが扱いやすいかと思います。
こちらもロックフィッシュ専用モデルがメーカーから出ています。
シーバスロッドでも十分に代用可能です。
リール
3000番前後で、こちらもハイギアかエクストラハイギアモデルがオススメです。
専用タックル例
・アブガルシア ソルティースタイルロックフィッシュ シリーズ
これらは、キジハタをはじめとしたロックフィッシュに適したモデルです。
専用タックルの購入を検討されている方はご参考にされてみてはいかがでしょうか。
キジハタ釣りにおすすめのルアーと釣り方
ルアーはワームの釣りかハードルアーの釣りに分けられます。
ワーム
キジハタ狙いで一般的なのはワームを使った釣りです。
ボトム中心に探る時は、シュリンプ系かクロー系のエビをはじめとした甲殻類を模したものを中心に、ボトムより少し上を釣る時はシャッドテール系やストレート系などが効果的です。
リグ(仕掛け)
ワームをリグと呼ばれる仕掛けに装着し使います。
ここではキジハタ狙いにオススメのリグを3点ご紹介します。
ジグヘッドリグ:針とオモリが一体型となっているオーソドックスなもの、特にボトムの少し上を探る時に効果的です。テールにブレードを装着するのもあり。
リフトアンドフォールやボトムワインド、ボトムを切ってからのスイミングなどが主な攻めです。
テキサスリグ
オフセットのワームフックと中通しのバレットシンカーを装着したもの、根掛かりの回避率が高くボトムを中心に探る時の基本のリグです、集魚効果を狙ってビーズをつけるのもあり。
ズル引きやボトムバンピングが主な攻めです。
ジカリグ
オフセットのワームフックに、直接ナス型や棒型のオモリを付けたもの、
よりボトム感知能力に優れ、より細かいピッチで岩礁の隙間を攻めることができます。
ボトムバンピングなどをメインに探ります。
ハードルアー
ハード系のルアーでもキジハタを狙うことができます。攻めの釣りには欠かせないアイテムで、カサゴなどと釣り分けることも可能になります。ここでは、キジハタ狙いオススメのルアー4点をご紹介します。
・メタルジグ:青物釣りでは定番のルアー、根魚狙いではボトム付近のリフトアンドフォールがメインです。
・テールスピンジグ:シーバス釣りでは定番ですが、特にハタ科の根魚にも効果的、ボトムより少し上のレンジを探ります、リトリーブやリフトアンドフォールが中心です。
・バイブレーション、鉄板バイブ:ボトムより少し上のレンジを、リトリーブやリフトアンドフォールで。
・タイラバ、インチク:こちらも根魚に効果的、リトリーブやリフトアンドフォールで。
実釣
まずは、呼子大橋下の弁天島側に入ります。
到着した時は干潮間際で、潮位が低いので奥まで進むことができます。
画像左側は満潮になると浸水します
場所は全体的に岩礁地帯です。
広く探りたいので、ジグヘッドリグとストレート系のワームで周辺をテンポ良く探ります。
まず、ボトムまで着底させ、リフトアンドフォール及び軽くしゃくりを入れワインドダートをさせフォール、この繰り返しで探ります。
ダートはデイゲームのキジハタにも効果的で、定期的にフォールで底を取るようにします。
しかし、ここではカサゴのみでキジハタは出ず。移動します。
宮崎鼻に移動してきました。
ここも潮通しがよく、特に沖堤防との間の狭まった部分は流れが早いです。
到着した時は、干潮潮止まりから上げ潮が効きはじめる頃で、
キジハタの時合いは潮が本格的に効き激流になるまでの間です。
イワシ系の回遊が見られます。
まずは、メタルジグからスタート。
リフトアンドフォールでテンポ良く探ります。
カサゴは釣れるが本命が出ず、、、
なんとか激流になる前にカタをつけたいところ、、、
ここでテールスピンジグにルアーを替えます。
ボトムより少し上を重点的に狙う作戦です。
一度ボトムをとり、リトリーブでボトムより少し上を舐めるように引いてきます。
するとヒット!
これはカサゴの引きとは違います!
根に入ろうとしますが引き剝がします。
狙いのキジハタをゲット!!
イワシ系のベイトがいたのと、ボトムに執着した攻めになるとどうしてもカサゴを拾ってしまうため、ボトムより上を意識した攻めが功を奏しました。
そして、またまたボトムより少し上を引いていると何かがヒット!
これはよく走ります!
70cmほどのシーバスです!
ベイトが入っていたためこういったターゲットも入ってきます!
その後は潮が効き激流になってきました、
ベイトもハケたようなので移動します。
加部島大橋までの間の道路脇のポイントに移動してきました。
ここは、ところどころ降りられる場所があり、敷石の上から釣りができるので、そこに降りて釣りをします。
ここも、周辺は岩礁帯で、イワシ系のベイトフィッシュの姿も見えます。
先ほどと同様の攻めにリフトからのカーブフォールで探っていると、、、ヒット!
これはキジハタっぽいトルクのある引きです!
良型のキジハタが出ました!!
ボトムから上のレンジで狙い的中です!
この日は、この魚を最後に終了としました。
まとめ
今回は、加部島周辺のキジハタのロックフィッシュゲームでした。
キジハタ狙いの基本はボトムの攻めですが、
今回は、ボトムに執着せずボトムより上のレンジで勝負することで外道のカサゴもかわしながら効率よくキジハタをキャッチすることができました。
魚系のベイトフィッシュが絡むことにより、さらにテールスピンジグを用いた上のレンジの釣りがハマった印象です。
キジハタはカサゴなどよりも遊泳力があり上のレンジまで出てきます、そのような特性も利用すると釣果に恵まれるかもしれません。
他にも、ベイトタックルや、様々なリグ、ワームなどを使い、より丁寧な釣りも併用することで展開の幅も広がり様々な状況に対応できるでしょう!
皆様も釣って楽しい食べて美味しいキジハタのロックフィッシュゲームをされてみてはいかがでしょうか!
※根魚系の魚はその場所に居着く傾向があります、資源保護の観点から必要以上の魚のキープは避けましょう。
今回の使用タックル
ロッド:ヤマガブランクス アーリープラス 95ML
リール:13セルテート 2510PE-H
ライン:PE 1号
リーダー:フロロカーボン 20lb
ヒットルアー:コアマン パワーブレード 30g
ダイワ モアザン リアルスピン 30g