アジやサバ、マダイなど小・中型魚から、ブリやヒラマサなどの大型魚まで幅広く釣れるのが魅力の船釣り。しかし船釣りは、タックルを揃えるのにハードルが高いイメージがあり、また船釣り用の竿も種類が多くてどんな竿を選べば良いのかわからない!といった悩みがあります。
そんな船釣り初心者のアングラー向けに、2万円前後までのコスパが良くて、最初の1本はこれを使っておけば大丈夫!というオールラウンドな船竿をご紹介します。
投稿者プロフィール
幼少期(当時3歳)に祖父に連れられ、管理釣り場にマスを釣りに行ったのが私の魚釣りとの出会いでした。
釣りをしながら成長し、今では仕事も釣り関係。そんな私の人生で養った事が少しでもこの釣行ガイドで役に立てば光栄です。
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目次
- おすすめ船竿8選
- ホリデーマリン 64・73(シマノ)
- PG バトルスティック船 180M(プロマリン)
- シーパワー73(ダイワ)
- 落とし込みX MH-240(ダイワ)
- 黒船 テンヤマダイ(アブガルシア)
- Shallow Next 180(おり釣具)
- オーシャンゲート JOG-702L-K OC(ジャクソン)
- ライトゲームX 73 MH-225(ダイワ)
船釣り用竿、買う前にチェックと疑問解決
船釣り(オフショア)は岸(ショア)での釣りと異なり、遠投よりも真下に仕掛けを落とす釣り方が多いです。
そのため、船釣り用竿はキャスト性能よりもロッドの耐久性や操作性、竿本体の軽さが重要になります。
船釣り用竿(以下「船竿」と表記)を購入する前に確認しておきたいポイントをまとめます。
船竿チェックポイント|釣りたい主な魚種
船釣りと一言でいっても、アジやサバ、キスなどの小・中型魚をターゲットにしたライトゲームや、タイラバ、イカメタル、ヒラマサなど大型青物を狙うジギングなど、幅広い魚種を狙うことができます。
狙う魚の大きさによって選ぶ竿の大きさや耐久性が変わってきますので、まずは船釣りでどんな魚を釣りたいかを決める必要があります。
釣りたい魚に合わせて、ターゲットの重さや釣りで使用する仕掛け(オモリ)に耐えられるか、ターゲットのアタリに適した調子(竿の曲がり方の比率)はどれか?といった感じでロッドを選んでいきましょう。
また、船竿に合わせるリールの多くはベイト(両軸)リールです。
一つテンヤ釣り(マダイ)やキス釣り、イカメタルなどはスピニングリールを使います。
魚種によっては使い回せるロッドもありますので、初めての船竿はオールマイティなタイプを選ぶのが良いです。
船竿チェックポイント|まずはレンタルで体験
釣船によっては船釣りタックルやライフジャケットなどをレンタルできることがあります。
まずは船宿のレンタルの竿を使ってみて、その感想をもとに船竿やその他タックルを選ぶのがおすすめです。
船宿(釣船)によって使用できるロッドの長さが違ったり、リールには船宿指定号数のラインを巻く必要があるなど、複数のルールが存在します。
船釣りが初めてでいきなり自前のタックルを持ち込むよりも、船宿の推奨セッティング(釣り具一式)を使ってみて使い勝手やルールを覚えてから船釣りタックルを揃える方がより安心です。
まずはレンタルで船釣りを体験し、そのあとに船竿を選びましょう。
船竿チェックポイント|船竿はショアで使えるのか?
船竿はショアでも使えなくもないですが、船竿はショアで使うには竿が短くて飛距離がでにくいというデメリットもあるため、ショアで使える場面は限られます。
ショアで船釣りタックルが活躍するのは、根魚を狙う穴釣りです。
穴釣りは釣り初心者の方にもおすすめですよ。
逆に、ショア用の竿を船で使うことはマナー違反となっています。
というのも、ショアに使うロッドは長さが2m以上あるものがほとんどで、乗り合いの多い船釣りではキャスト時に他のアングラーの邪魔になることがあるため、ほとんどの船で使用禁止となっています。
調子(硬さ)・長さなど、オールマイティな船竿のスペック
狙う魚種にもよりますが、幅広い船釣りに対応できる船竿は、
・調子(硬さ):7:3 もしくは 6:4
・竿の長さ:1.5m〜2.5m
・オモリ負荷:30~50号
・素材:カーボン
・継手で長さ調整ができる
といったロッドが良いです。
7:3 もしくは 6:4調子はアタリの感度と力強さを兼ね備えたバランスの良いロッドなので、アジやサバからヒラマサなどの大物がかかった場合でも対応できます。
カワハギやグレなどアタリの判断が難しい魚をターゲットにするなら、9:1もしくは8:2の先調子のロッドも良いですよ。
継手で長さ調整ができる竿もおすすめです。
メリットとしては、軽量なので手持ち竿として扱いやすく、伸ばせば置き竿にもできるので、釣りの幅が拡がります。
おすすめ船竿8選
ホリデーマリン 64・73(シマノ)
全長:2.1〜3.0m
自重:135〜185g
調子:6:4
オモリ負荷:20〜80号 / 30〜100号 / 50〜120号
素材:カーボン(60%)
シマノの船用竿の定番ロッドで、軽量かつ価格も低いとのことで、船釣り初心者には最初の1本としておすすめのロッドです。
軽量で細身の躯体で操作性がよく、6:4調子でアジ・サバ・メバルからブリにも対応できるほど、竿の腰が強いことに定評があります。
ホリデーマリンはサイズも豊富ですが、特におすすめなのがホリデーマリン73の「50-210」「50-240」です。
それぞれ全長が 2.1m と 2.4mとなっており、サイズ感が船釣りにぴったり!
コスパが高くて優秀な船竿です。
PG バトルスティック船 180M(プロマリン)
全長:1.8〜1.95m
自重:186〜260g
調子:6:4
オモリ負荷:10~60号 / 20~80号 / 30~100号 / 50~150号
素材:グラスソリッド / カーボン(10%)
船竿の中でも圧倒的低価格で使い勝手の良い竿として人気です。
アジやキスなどライトな釣りから、60cmオーバーのヒラメやクロダイ、イサキなども危なげなく取り込めます。
中にはフグ釣りの専用竿として使用するコアなアングラーもいるほど、汎用性の高さも魅力です。
素材はグラスソリッドで、しなりと感度の高さが利点ですが、自重が少し重い竿なので小型の軽量リールと組み合わせてタックルバランスをとりましょう。
コスパ最強で、とにかく安く始めたいという方におすすめです。
シーパワー73(ダイワ)
全長:1.8〜2.7m
自重:125〜320g
調子:7:3
オモリ負荷:10~60号 / 20~80号 / 30~100号 / 50~150号
素材:カーボン(58〜92%)
アタリがわかりやすい先調子で、汎用性の高いダイワ船竿の筆頭です。
シーパワーはバリエーションが18種類もあって迷いやすいのですが、特におすすめなのが「50-240」です。
アジやサバ、タチウオなどの青物、ヒラメ、サワラなど幅広い魚種に対応しています。
大型魚やオフショアのヒラメ釣りに挑戦したい方は「50-270」がイチオシです。
泳がせ釣りで80cmオーバーのサワラやハマチが掛かっても問題なく使えます。
落とし込みX MH-240(ダイワ)
全長:2.4m
自重:235g
調子:6:4
オモリ負荷:60-180
素材:カーボン(45%)
落とし込み釣りは、太めのハリスを使ったサビキ仕掛けでイワシやアジなどのベイトをかけ、それを捕食する大型魚を狙うこともできるため、初心者の方でも比較的手軽に大物が釣れる釣り方として人気です。
その名の通り落とし込み専用モデルですが、青物や鯛、ヒラメなどの泳がせ釣りやコマセ釣りにも使え、魚種だけでなく釣り方の幅も広く、汎用性の高い船竿として知られています。
オモリ負荷が高く、耐久性を併せ持った柔軟チューブラー穂先が採用されており、大物狙いに最適です。
黒船 テンヤマダイ(アブガルシア)
全長:2.4〜2.5m
自重:111〜119g
調子:7:3 / 8:2
オモリ負荷:1.5~8号 / 3~15号 / 3~15
素材:カーボン(98%)
圧倒的な軽さを誇る、テンヤマダイ専用のロッドです。
カーボン含有率が驚異の98%で、軽さ・感度・操作性のバランスに優れています。
テンヤマダイ専用ですが、マダイ以外にキジハタ、アカハタ、アマダイ、カサゴなどにも使えます。
竿の柔らかさと高い耐久性で、70cmオーバーの真鯛や、ブリなど嬉しいゲストがきた際にも安心して対応できます。
長さやロッドの硬さによって4種類のバージョンがありますが、「KTMS-245MH」が硬さMFで最もオールマイティに活躍できるのでおすすめです。
Shallow Next 180(おり釣具)
全長:2.4〜2.5m
自重:195〜200g
調子:7:3 / 8:2
オモリ負荷:15~50号 / 30~80号
素材:グラスソリッド
船竿の中でも柔らかさとしなやかさが突出して優れているロッドです。
船釣りが初めてだと「これってあたってるのか?」と不安になりやすく、せっかくあたっているのにアワセが遅くて逃してしまった…ということも起こりえます。
このロッドは特にアジやキスのアタリが非常にわかりやすいため、アタリの判断に自信がない方は特におすすめです。
メバル、アジ、キスなどの五目釣りから、真鯛・ヒラメ・イナダ(ハマチ)・ソイ・太刀魚などの中型魚に対応しています。
オーシャンゲート JOG-702L-K OC(ジャクソン)
全長:2.18m
自重:214g
オモリ負荷:~50号
素材:カーボン
船釣りでもキャスティングが楽しめる、オフショアキャスティングモデルの船竿です。
ロッドの硬さはL(ライト)と柔らかめですが、低弾性カーボンが採用されているので、ターゲットとのファイト時の粘りやトルク(竿が曲がった後の復元力)が魅力的の1つです。
対象魚はイナダ、カツオ、カンパチ、ヒラマサ、ブリなど大型魚がターゲットです。
船を近づけなくても遠くでボイルした大型魚にアプローチでき、船釣りの楽しさが広がりますよ。
ライトゲームX 73 MH-225(ダイワ)
全長:2.18m
自重:214g
オモリ負荷:~50号
素材:カーボン
アジやキス、カワハギなど中型までのライトゲームに最適なロッドです。
ライトゲームXは2m以下のロッドがほとんどですが、MH-225は全長2.25mと汎用性の高い長さとなっていますので、カレイ・ライトアマダイ・ライトタチウオ・ハナダイ・マルイカなど様々なターゲットに使えます。
7:3調子で穂先には高感度グラスソリッドが採用されており、目視でもアタリがわかるようになっています。
まずは小〜中型の魚種から手軽に船釣りを始めたい、という方におすすめです。
まとめ
船釣り用の竿を選ぶには、
・まずはレンタルで体験する
・最初の1本にはオールマイティに使えるものを選ぶ
の3つがポイントです。
おすすめの船竿は、
・PG バトルスティック船 180M(プロマリン)
・シーパワー73(ダイワ)
・落とし込みX MH-240(ダイワ)
・黒船 テンヤマダイ(アブガルシア)
・Shallow Next 180(おり釣具)
・オーシャンゲート JOG-702L-K OC(ジャクソン)
・ライトゲームX 73 MH-225(ダイワ)
でした。
まずは使い勝手の良くて低価格な竿から始めて、慣れてきたら釣りたいターゲットに絞った竿を買ってさらに釣果をあげていきましょう。