2009年前後からベイトリールで軽いルアーを使った釣り方を耳にするようになり私の認識では2012年に爆発的なブームなりました。
しかし当時はショップチューンされたリール以外でストレスなくキャスト&ピッチングを行うことは難しく苦労していました。
私もどうにかこうにか手持ちのリールをチューンして無理やり使用して・・・(笑)
そんな中2012年の夏にダイワから究極のベイトフィネス専用機として発売されたのが「T3エア(T3 AIR)」です!!
そして2018年のカタログにも現役でダイワハイエンドベイトフィネス専用機として載っています。
発売当時から6年間使い続けた私が辛口?インプレをさせていただきます。
目次
- ダイワ T3エア(DAIWA T3 AIR)のスペック
- AIRブレーキシステム+マグフォース3D=完璧なシステム
- Tウイングシステム(TWS)にはメリットと難点が!?
- どこまで軽いリグを投げれるの?
- T3 AIRのまとめ
ダイワ T3エア(DAIWA T3 AIR)のスペック
ではまずリールのメーカースペックを見てみましょう。
(ダイワHPから)
大きく分けて6.8のノーマルギア、8.6のハイギアの2タイプ
8.6のギア比は今では見慣れた数字ですが発売当時は驚愕の数字でした。
6.8は軽めのプラグなど巻きの釣りに多用されることが多く8.6はスモールラバージグやネコリグなどの打ちの釣りでの仕様がメインですね。
リール自重も160gとかなり軽くカタログスペックは申し分なし。
ザイオンノブやスタードラグもかっこいいです!!
しかしここですでに好みが別れてしまう問題が!!
ベースとなったT3はシルバーボディー
AIRは黒x赤ボディーカラー
私は気になりませんが使うロッドによってはちぐはぐなカラーの組み合わせになってしまうことも・・・
AIRブレーキシステム+マグフォース3D=完璧なシステム
ここからは搭載されている個別のシステムについてです。
AIRブレーキシステムはSS AIRやアルファスAIRにも搭載されているシステムですね。
もはや説明はいらないと思われますがとにかくブレーキの設定が同じままでピッチング&キャストの両立ができてしまいます。
私が最初にベイトフィネスリールに使っていたTD-Zにプレッソスプールを入れて使っていましたがキャストの両立は難しかったですね〜
そしてそのAIRブレーキシステムをもっと完璧なシステムにするのがマグフォース3D!!
SSやアルファスには搭載されていないシステムです。
3Dシステムは マックスブレーキ・オールラウンド・AIRモードの3段階に変更できます。
違いはマグユニットがスプールに近づけたり離したりをマニュアルで調整します。
ここで一番注目したいのはAIRモードです。
マグネットブレーキシステムのベイトフィネスの最大の難点はスプールフリー時にもブレーキが掛かってしまいます。
ネコリグやスモラバ、ライトテキサスなどの打物はクラッチをフリーにしてフォールさせますよね?
この時にブレーキが強いとスプールの回転がフォールスピードに追いつかず結果的に着水位置から真下にではなくカーブフォールしてしまいリグが狙ったポイントからずれてしまう現象になります。
手でラインを送る方法もありますがラインスラッグが多く出るとフォール中のバイトへの対応が遅れるので私は好みません。(もちろん人それぞれ好みがありますが・・・)
ピッチング、フリーフォールが多いまたはポイントが近い時はAIRモード
ピッチング&キャストを繰り返す時はオールラウンド
Tウイングシステム(TWS)にはメリットと難点が!?
最近のTウイングシステム(TWS)と言えばジリオンやスティーズのレベルワインドがくるっと半回転するのが主流ですね。
T3はTWSの初代でレベルワインドが動くのではなくボディー上部が可動してカパッと開きます。
これは先ほど書いたフリーフォール時に効果を発揮することが2点あります。
従来の丸型レベルワインドはラインの通過時にどうしてもテンションが掛かってしまいますがTWSは幅があるのでテンションがあまり掛かることがなくスムーズにラインが出て行ってくれます。
これは副産物的なシステムですがクラッチフリー時に上がっているボディーを押すことにより即座にクラッチOFFにすることができ急なバイトにも対応することが片手できます。
TD-Zのグリッピングレフトが好きだった私にはすごく使い勝手がいいです。
ですがT3 AIRのTWSには弱点があります。
気をつけてメンテナンスすれば良いのですが水質が悪いフィールドや浮遊物が多いとレベルワインド付近にゴミなどが非常に溜まりやすいこと。
気づかずにそのまま使用し続けると巻き心地の悪化、最終的にはパーツの破損につながります。
レベルワインドにも汚れが付着しやすくてラインを巻き取り出してもTWの溝にラインが入らずにスプールに偏って巻き取りをすることやゴミなどが溜まりTWにキズが入ってしまうなどが・・・
自分は2回レベルワインドを新品に交換しました。
ですが日頃のメンテナンスで防げますのでレベルワインド付近はしっかりと掃除しましょう!!
どこまで軽いリグを投げれるの?
ベイトフィネスリールを選ぶ際に一番きになるのがどこまで軽いリグを投げれるかではないでしょうか。
ロッドやラインで変わりますが私的体感でキャスト&ピッチングができるのはカットテール3.5インチ(約2.7g)がボーダーかなと思っています。
キャストだけですと1gの物でも投げれますが実践的ではないと思われます(笑)
ブラックバスのベイトフィネスだとよく使われるのはトータルウエイト2.5g〜(スモラバやネコリグ)が大半だと思われますのでその前後のウエイトを如何にストレスなく使えるかを重要視するのが良いのでは?と私は思ってます。
ダイワ T3エア のまとめ
如何だったでしょうか?
主に私の体感の内容でしたが発売当時から使用して他社のベイトフィネスリールも使ってきて最終的にT3AIRに戻ってきました。
1・カスタムせずにすぐに使える
2・ブレーキ調整の幅が広い
3・キャスト&ピッチングの両立がしやすい
ではないでしょうか。
沢山の種類があるベイトフィネスリール。
購入を考えている方や買い替えを検討されている方の参考になれば幸いです。