購入から現在まで使い回した感想を、筆者独自の意見で勝手気ままにレポート。
投稿者プロフィール
私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
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ステラとその他のリール
これまで自分で吟味して選んだものや知人に勧められて購入したものなど、様々なリールを使ってきましたが、
正直なところ、初めてステラを使用してからは他のリールを買おうとは思わなくなりました。
ここでいう他のリールとはステラの価格帯よりも安いリールたちのこと。
最近のリールは安い価格帯のリールでも、数年前のリールと比べると機能面や精密度など多くの面で驚くほど進化しています。
数年前であればフラッグシップと呼ばれるようなクオリティーのものが、約30000円程の価格帯のものでも実現できています。
ここで一つ、間違いのないように付け加えておきたいのが、『数年前=数十年前』ということ。
4~5年前は80000円クラスのリールが今の30000円クラスのリールと同性能というわけでは決してありません。
安い価格帯のリールでも『使いものにならない』なんて言われてしまうような残念なものが無くなってきたということ。
安い価格帯のリールの性能が上がってきたにも関わらず、使おうという気が無くなってしまったのは、
やはりステラが”いい”ということでしょうね。
高級車(いい車)に普段乗っていたら遊び感覚(趣味)以外では安い車を買おうなんて気がおきないのと同じような感覚でしょうか。
いいって言っても何がどういいの?という意見は必ずあると思います。
そこで、筆者が個人的に思うステラのいいところをいくつか挙げてみましょう。
ローター剛性
ステラの何がいいのか、一つはローター周りの安定感の高さ。
ローター周りの安定感の高さはローターの剛性に関わっており、ステラの場合は重量が重い反面、パーツの肉厚を場所によって変化させてあったり、適材適所に金属パーツを使用したりなど、剛性を損なわないような構造がなされています。
軽量化をうたったモデルの中には、ローターを左右から力を加えるとスプールに接触するくらい撓んでしまうものもあるのですが、ステラはその点の合成面では絶大な信頼感があります。
ローターの剛性が何に影響するのか。
負荷をかけて巻いた際にローターが撓むような剛性の低いリールだと、負荷によってラインローラーの位置が変化するため、巻き取り時の負荷が一定ではなくなります。
巻き取る際に起こるということはラインが出ていく際にも負荷のかかりが不安定になるということ。
つまりはドラグの効きも不安定なものになってしまいます。
事前のドラグ調整をしっかりと行っていても、いざ魚が掛かった時に不安定なドラグの効きになってしまっては、せっかくの準備が無駄になってしまう上に
ラインブレイクで魚を取り逃すことにもなりかねません。
筆者も初めはドラグをかなり緩めにセッティングしていたので気にしていませんでしたが、ドラグをきつめに設定するPEの釣り(海釣り)などでは、ローター剛性が低いリールだと実際にローターの撓みが体感できます。
一部の機種には異常に撓むもの(スプールに接触するんじゃないかと思うくらい)もあるので、試しに手持ちのリールで調べてみると面白いかも。
スプール径/ストローク
次にスプール口径とストローク。
14ステラはスプール口径が46.5mm、ストローク(ラインが撒かれる部分の幅)が17mmでしたが、18ステラになってからはストローク幅はそのままにスプール口径は47mmと0.5mmのサイズアップ。
このわずかな口径の違いが何をもたらすかと、トラブルの軽減です。
一般的にスプール口径が大きくなると、糸ヨレの軽減につながってきます。
ラインの撒かれている軸が太くなれば、その分だけ糸グセがつくのを抑制してくれるのは皆さんも承知のこと。
ストロークと口径のバランスがとれ、ライントラブルの軽減と高い飛距離の両立がなされています。
飛距離のわずかな変化は体感ではあまり感じとれませんが、遠投時にラインが綺麗に放出されていく様子は気持ちの良さすら感じます。
さらに、18ステラからは番手によって最適なスプール口径が設定されており、装着するロッドのガイド径が小さい小型番手などは、スプール径も小さく設定されており『抵抗の軽減=飛距離の向上』が計られています。
使うとわかるステラの良さ
上にあげた点はごく一部のいいところ。
ステラのいいところは巻き心地だったり、ちょうど良い重量感、ガタ付きの少なさだったりと、長期にわたって実際に使用してみないと伝わりにくい部分があります。
巻き心地などの質感は、ステラを一定期間使用した後に他の機種を触ってみると明確に違いが感じ取れるかと思います。
使用する前は半信半疑だったところが、1年以上を通して使用していると良さとして実感できるようになり、ステラよりも安い機種に対して「いいとは思うけれど買い換える気には全くならない」と思うようになってきます。
価格の高いリールには安いリールとの、スペックには現れない明確な違いが確実に存在します。
スペックや搭載機能だけで判断できないのが難しいところで、最近でいえば発売前の19ストラディックがステラと同性能だと騒がれていたことが解りやすい例かと。
実際にそれぞれのリールを使用してみれば、差は歴然としたものでした。
当たり前ですが全くの別物です。
筆者は18ステラをまだ1年ちょっとしか使用していませんが、これから次のモデルチェンジまで使用してみてから改めてレポートしたいと思います。
その間に『とてつもない機種』が出てくれば心移りしてるかもしれませんが。
今の時点で言えること、それは「ステラを買える状況であれば他の機種を何台も試すよりはステラ買っといたほうがいいよ」ということ。
価格は非常に高いですが、長く使えるリールなので結果的には経済的となるかもしれません。