タコが美味しいのはもちろん、タコ独特のアタリから釣っても楽しいターゲットとして人気です。タコ釣りといえば昔はテンヤ仕掛けが一般的でしたが、最近はタコエギングで釣る方法が話題です。今回はタコエギを使ったタコ釣りの方法と、タコエギで爆釣するための裏技をご紹介します。
投稿者プロフィール

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好きな釣り:磯上物、底物、SWルアー
私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
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目次
タコの釣れる時期・場所
タコは水温が上昇してくる春から夏に、エサを求めて動き出します。
ベストシーズンは夏の6月~9月で、この時期は新子がたくさん釣れます。
タコはオカッパリ(陸、ショア)でも船でも釣れますが、釣り方に少し違いがあります。
・オカッパリ
ショアからのタコ釣りは、堤防の壁やテトラ周辺の隙間に張り付いているタコを狙う場合と、海底や根周りを漂っているタコを狙う場合があります。
タコエギやテンヤなどの仕掛けをキャストして海底や根周りを探るのが主な釣り方です。
・船釣り
船からタコを釣る場合には、タコジグやテンヤなどの仕掛けを下に落として、底や岩礁のある砂場など深場に潜んでいるタコを狙います。
大型のタコを狙いたい時は、冬の船釣りがおすすめです。
タコが釣れやすいポイントは、テトラや岩礁などストラクチャーの多い場所とその隙間です。
堤防のつなぎ目、防波堤の際、シモリと呼ばれる藻の生えた岩礁が混じる砂地など、タコが隠れていそうな場所を探してみましょう。
ただし、タコ釣りは場所や時期によっては漁業権が必要になることもありますので、事前に海上保安庁「海洋状況表示システム」や釣り場を管轄している漁業組合に必ず確認しましょう。
タコ釣りの定番仕掛け3選
タコはエビやカニなどの甲殻類を捕食するので、それに似せたルアーがほとんどです。
タコ釣りに使う仕掛けには、主にタコエギ・テンヤ・タコジグの3種類があります。
・タコエギ:タコ用のエギ。通常のエギよりもフックが大きく、フックが上向きになっているのが特徴。
・テンヤ:木やプラスチックの板にハリとオモリが付いており、そこにカニやイワシなどのエサを括り付ける仕掛け。
・タコジグ:子ダコを模したルアーが2~4つ連なってハリスに直結している仕掛け。
使い分けとしては
・エギ・テンヤ…キャストして海底を探るのに最適。投げ釣り。
・タコジグ…足元を狙うバーチカルな釣りに適応。仕掛けを落とす釣り。
と、仕掛けをキャストするか下に落とすかという違いがあります。
最近はタコエギを使った釣りが主流になっています。
タコ釣りの仕掛けは「タコエギ+豚の脂身」が最強
仕掛け|タコエギ
タコエギと通常のエギ(アオリイカ用)には
・タコエギにはカンナ(小さな針が剣山のようになっている)ではなく、大きな掛け針が2・3本付いている
・タコの捕食方法(獲物の上に覆いかぶさって捕獲するスタイル)に合わせて針が上向き
・ボディに浮力があり、根がかりしにくい
・振るとカラカラと音(ラトル)が鳴る
といった違いがあります。
餌を巻く場合は、タコエギは安いものでOK。
タコ釣りは根掛かりが多い場所を攻めるのに加え、餌取りのフグも寄って来やすくエギが傷んで仕掛けをロストしやすいです。
高価なエギを1つ使うより、安いエギを4つ5つ買って釣行の時間を長くし、ヒットの確率を上げたいですね。
エギのカラーは白・黒・赤・黄色をそれぞれ用意しましょう。
赤と黒はタコエギでは定番のカラーです。
タコには赤色のものは黒に見えるらしく、タコにエギを気づかせるには効果的なカラーです。
白・黄色は夜釣りや曇天など視界が悪い時の釣りにおすすめです。
仕掛け|豚の脂身
タコエギに巻くのは豚の脂身のほか、豚バラ肉や鶏皮、サバの切り身などでもOK。
精肉店で脂身をスライスしてもらったり、スーパーで購入できます。
なるべく身を薄く切って、巻き過ぎないように注意します。
(エギに生餌をつけていて釣れない人は餌を巻き過ぎている傾向にあります)
脂身やバラのスライスをエギに巻きつけて、ラインや輪ゴムでとめたり、餌取付用のタコエギを使ってワイヤーに生餌をつけます。
生餌を素手で巻きつけた場合は、後で必ず手を洗いましょう。
生肉には食中毒を引き起こす雑菌がついていますので、餌を巻く際には手袋をつけるか、巻いた後にしっかり手を洗う、食事の際に食べ物を素手で触らないなど衛生面に注意してください。
仕掛け|巻き方
薄くスライスした脂身やバラ肉でエギを包むように巻きます。
全体は覆わず、中心部だけでOK。
薄く巻いたら輪ゴム、針金、ラインなどで固定します。
またタコエギには背側に餌を取り付けられるタイプのものもあります。
生餌を細長く小さくカットし、背の部分に巻きつけても良いですね。
餌を取り付けられるタコエギはワイヤーで挟めるようになっているものもあり、エサが外れにくいのがメリットです。
底をズル引きする場合には鶏皮を使ったり、肉を厚めに巻いてワイヤーで頑丈に固定すると、エサ持ちがよくなります。
おすすめタックル
タコ釣りのタックルは感度よりもパワー重視です。
特に、タコの抱きつきと引き上げに耐えられるよう、硬めでしっかりしたロッドを選びましょう。
近年はタコ釣り専用のロッドもあり、ベイトロッドもスピニングロッドも良いものが出てきています。
代用する場合には、硬めのエギングロッドやバス用のベイトロッドが使いやすいです。
・ロッド
キャストする場合はスピニングロッド、タコジグを使って船釣りをする場合にはベイトロッドがおすすめです。
おすすめの専用ロッド↓
メジャークラフト ソルパラ 舟タコ SPXJ-B562H/TACO(ベイトロッド)
・リール
リールも軽さよりしっかり巻き上げるタイプが良いです。
ただし、後述するような太めのラインが巻けるものを使いましょう。
・ライン
タコ釣りは操作性や感度よりも、タコの重さに耐えられるか、根スレに強いかなど、耐久性や強度が重要視されます。
なので、使用するラインは極太のPEラインが最適です。
PEラインは根スレには弱いですが撚りの多さ(太さ)でカバーできますし、何より直線強度に強くのが魅力です。
タコジグで垂直に引き上げる釣りも、キャストして底にいるタコを狙う釣りもできるのも強みですね。ジグを使った船釣りだとPE8号、キャスティングするタコエギングだと3号がおすすめです。
誘い方と合わせ方
タコエギの場合は、ズル引きで底を引きながらシャクリとフォールのアクションで、ストラクチャーを避けつつ誘いを入れます。
タコジグで岸壁やテトラの隙間などを狙う場合には、仕掛けをゆっくり垂直に落とした後、細かく振ってエギやジグをシェイクし、タコを誘います。
タコが仕掛けに抱きついてきたら、一瞬ズモッと重みを感じた後、竿が徐々に重たくなっていきます。違和感を感じたら軽く竿を上げるなど聞きアワセをしてみて、根掛かりでなければ大きくアワせましょう。
巻き上げる際は岸壁やストラクチャーから引き剥がすようなイメージで上げてきます。
タコが1匹釣れたら、あたった時の水深(タナ)を覚えておきましょう。
次の釣果につながりやすくなります。
まとめ
タコは海底を漂っているだけでなく、テトラの隙間や堤防の足元など、身近な場所にも潜んでいます。
初めてのタコ釣りは、
・堤防の壁やテトラ周辺の隙間、海底の根回りにいるタコを
・硬めのベイトロッドなどパワー重視のタックルで
・「タコエギ+豚の脂身」の最強仕掛けを使ってみて
くれぐれも漁業権に注意して、タコ釣りを楽しんでください。