比較的トライしやすい釣りジャンルですが、意外と釣果につながらなくて悩んでいるアングラーも多いです。エギングに欠かせない「エギ(疑似餌)」は、エギングを行う時期によって最適なサイズや形があり、エギを使い分けられると釣果があがりやすくなります。
何を基準にエギを選べば良いのか?時期や時間帯ごとにおすすめのエギを合わせてご紹介します。
目次
エギングとは?まずはアオリイカを知ろう
エギングとは、「エギ(疑似餌)」を使ってアオリイカやヤリイカを釣ることを指します。
ボトムまで落とし込んだエギを、ロッド操作で跳ね上げる「シャクリ」を行い、シャクリによって舞い上がったエギがゆっくりボトムへ落ちていく間に、アオリイカが食いついて(抱きついて)きます。
エギングのメインターゲットとなる「アオリイカ」は漁港や磯に生息しています。
エサとなる小魚を狙ってボトムに潜んでいたり、夜になると常夜灯の元に集まってくる習性もあります。
特に昼と夜では使うエギの種類も変わってきます。
また、エギングを行う時期によっても最適なエギがあるため、エギの種類は大きさからカラーまで様々な種類があります。
エギングを行う時期や時間帯に合わせて最適なエギを選ぶために、エギの種類と選び方をご紹介します。
何故エギは釣る時期によって分けた方が良い?エギの最適な選び方
実はアオリイカの寿命は1年ほどと短く、春に産卵期を迎えて孵化するのが夏、秋には子イカがあちこちでみられるようになるほど、成長スピードが早いです。
なので、1年を通してエギングをする際には、季節に合わせて(=その時期に釣れるアオリイカの大きさに合わせて)ラインやエギを変えると釣果に繋がりやすいです。
春は、冬を越して大きくなったアオリイカが産卵直前でさらに巨体となっていますので、エギは3.5号以上のボリュームのあるタイプに。
夏はエギングのシーズンではないイメージですが、アオリイカは実は水温が30℃に近くても積極的に餌を追い活動することができます。
また産卵期の春と違ってアオリイカの警戒心がゆるみ、より活性が高くなっていますので、1年近くを生き延びた巨大なアオリイカを狙うべく、春同様に3.5号以上のエギを使用します。
秋はアオリイカが生まれてまだ小型なので、エギは2.5号~3号を選びます。
ただ、10月~11月はアオリイカのサイズも大きくなってくるため、3号~3.5号を使うのが良いです。
冬になるとアオリイカは水温が高く安定した深場に移動するため、アオリイカが釣れにくくなります。
ただポイントを吟味すれば釣れますので、冬にエギングを行う際には3号~3.5号のエギを使いましょう。
釣り場の水深でエギを選ぶ
エギを選ぶのにもう一つ大事な要素が、釣り場の深度です。
エギはサイズが大きいほど沈下のスピードが速くなることを頭の中に入れておきます。
その上で、まずはアオリイカの生息域について考えます。
アオリイカは通常、水深10~20mの岩礁帯に生息しています。
しかし、春から初夏にかけては水面まで上がってきますし、水温が低下するにつれて再び深い場所に移動します。
このように、アオリイカの生息する場所も季節によって大きく変わるため、エギの沈下スピードもエギングを行う時期と釣り場の環境によって変える必要があります。
先ほどと少し矛盾しますが、春はエギの大きさを3.5号以上に、とお伝えしましたが、春~夏はアオリイカの活性が高く水面に出てきやすいため、大きなエギだと沈下のスピードが速くて根掛かりを起こす確率が上がります。
1mもない水深でアオリイカが見えている場合には、春でも2.5号~3号のエギを使うのもアリです。
またエギの大きさを変えず、沈下の遅いエギのタイプ(ベーシックタイプやシャロータイプ)を使う手もあります。
沈下速度が大きく異なるエギのタイプ
エギには大きさだけでなく、沈下速度によってもタイプが分かれており、
・ベーシック(ノーマル)タイプ:1m沈むのに約3秒かかる
・シャロータイプ:1m沈むのに約2秒かかる
・ディープタイプ:1m沈むのに約6秒かかる
と、大きく分けて3種類あります。
先ほどの例でいうと春にエギングを行う場合は、大きさを3.5号以上のシャロータイプのエギを使うとより釣果につながりやすくなります。
釣り場に行く前は季節に合わせたエギを使うことを想定しつつ、釣り場の環境とアオリイカの様子に合わせてエギを変えるのも大事です。
【メーカー別】おすすめのエギ
エギの中でも王道でありながら、常に進化し続けているエギです。
フォールとダート(エギを横方向に移動させるアクション)のバランスが非常によく、エギング初心者でエギの動かし方に慣れていない方でも、自然にエギを動かせます。
また、従来モデルよりも重心が低くなったことにより、ダートやキャスト時の飛行姿勢が安定していてさらに使いやすくなっています。
ベーシックタイプ・シャロータイプ・ディープタイプに加え、紫外線が当たると発色する「ネオンブライト」タイプまで出ており、カラーやサイズが豊富なのも魅力の1つです。
サイズ:2号・2.5号・3号・3.5号
他のエギにはない独特なフォルムと少し重めの重量で遠投しやすいエギです。
飛距離を出しつつフォールにも安定感があるため、今まではエギが届かずに諦めていたポイントでもアオリイカを狙い撃ちできます。
春のエギングで人が多くプレッシャーのかかるポイントや、冬にアオリイカが深場に潜んでいる時期に遠投できると、他のアングラーに差がつけられますよ。
サイズ:3号・3.5号・4号
従来のエギのような大型エギとは異なり、アオリイカの餌となるシュリンプをリアルに再現したエギです。
エギの足がバタバタと動くことにより、ダート性能と飛距離が上がり、その独特のフォルムによってエギを引く際の水の抵抗が軽減されています。
これにより、さらにナチュラルなアクションが可能になり、タダ巻きだけでもアオリイカを引き寄せるボディになっています。
何と言ってもカラー展開が豊富です!
釣り場の水質とその日の天候によってエギのカラーを使い分け、より視認性の良い状態でエギングに臨めます。
サイズ:2.5号・3号・3.5号
シマノ独自のフラッシュブースト機構により、エギがステイ状態でも、反射板が稼働して動いているように見せフラッシングでアオリイカを誘うタイプのエギです。
連続でダートするのに最適で、特に秋のエギングにうってつけのエギです。
またこのシリーズのディープタイプは深場や潮が速いエリアに潜むイカを攻略する専用モデルで、キレの良いダートアクションと喰わせのスイッチが入る設計になっており、活性が下がって深場にいるアオリイカにも強くアピールできるエギとなっています。
セフィア クリンチ フラッシュブーストには、ノーマルタイプとディープタイプがあり、他のシリーズだと、セフィア クリンチ エクスカウンター シャロ―タイプもあります。
サイズ:
ノーマルタイプ:2.5号・3号・3.5号
ディープタイプ:3.5号
セフィア クリンチ エクスカウンター シャロ―:3.5号
数あるエギの中でも比較的シルエットが細いので、水のキレが良く、シャクった時の感触がしっくりくるエギです。
ロッドの動きに強弱をつけてもエギのアクションにあまりミスがなく、エギング初心者の方でもダートしやすいです。
ダートの後に”間”がしっかりあるので、イカが抱きやすいエギといえます。
またボディに焼き入れ仕上げを施しているため、大型のアオリイカのパワーにも伸ばされない強度もあります。
こちらもカラー展開が豊富なのが魅力の1つです。
サイズ:
ノーマルタイプ:2寸・2.5寸・3寸・3.5寸・4寸
ディープタイプ:3寸・3.5寸
エギの選び方 まとめ
ここでもう一度、季節ごとのエギの使い分けを確認しておきましょう。
・春夏は3.5号以上の大きめサイズで、沈むのがゆっくりなノーマルタイプかシャロータイプのエギ
・秋は2.5号~3号のエギを、晩秋の10月~11月は3号~3.5号のエギ
・冬は3号~3.5号サイズで、ディープタイプのエギ
と、季節や釣り場の状況によってエギを使い分け、良い釣果を目指しましょう!
釣キングの店頭では、新品のエギが大特価で入荷しておりますので、ぜひお店に来てみてくださいね。