最新の素材、技術を使われた機能性に優れたリールや、デザインに遊び心があり、機能は必要最低限にとどめられたリール、釣りのジャンルによっても、細かく専用モデルがあり、カスタムパーツも各メーカーからたくさん発売されてます。
リールは釣具の中でも、釣り人のオリジナル性やこだわりをもって選ばれることが多い道具です。
そんな思い入れのあるリール、買い替えや金銭的な事情で手放す事があるかもしれません。
こだわりと、思い入れの詰まったリール、、どうせ手放すなら少しでも高く売却したいですよね。
日頃のちょっとした気遣いやメンテナンスでリールはもっと高く売却できます。
釣具の買取のプロから見た、誰でもかんたんにできるコツをまとめてみました。
投稿者プロフィール
私が釣りを始めたのは20台前半と遅咲きの釣り人ですw
一箇所に通いつめるということができずに、半分旅行気分であっちこっちの磯に行くの好きです。
おかげで全く釣果には恵まれず、磯の上でグータラしてばかりです。
釣技は全くダメですが、釣具の査定は絶対的な自信を持ってます。
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目次
リール買取価格を左右する4つのポイント
リールを高く売却するためには、まずは釣具の買取の業者がどのようなポイントを見て査定しているかを理解する事が重要です。
4つのポイントに分けて確認しましょう。
リール買取価格を左右する「需要と供給」
定価が同じ価格のリールでも、買取金額は数千円~数万円の差が出ることがあります。
これはその機種自体の人気度(需要)と市場にある数量(供給)で変わります。
メーカーから新製品として発売された商品でも、市場にでてあまり売れていない商品や在庫が余っている商品はセール品に回されたりする事が多く、単純に買取価格も安くなっちゃいます。
限定品や製造が追いついていない商品は、供給よりも需要が上回り買取価格も高くなる傾向にあります。
新製品や現行モデルのリールでなくとも、型落ちして人気が出るリールや20~30年前のリールでその当時の定価よりも買取金額が高いなんてリールもあります。
売却する時に高く売るためには需要と供給のバランスが大切ですが、この事を中心にリール選びをしても本当に欲しいリールにはたどり着かないかもしれません。どちらにしようか迷った時の決め手の一つぐらいの感覚で考えてくださいね。
キズの数だけでなく「キズの箇所」が重要なポイント
置きキズやスリキズ、塗装の剥げや浮き、ボディの歪みや欠けなど目で見て、触ってわかるダメージです。
単純にキズが少ない方がリールの買取価格は高くなる傾向ですが、キズの多い少ないだけでなく、キズの箇所が重要なポイントです。
スピニングリールのフット部やお尻のメッキパーツのキズはある程度は当たり前に着くキズで実釣にさし使える事はないですが、スプールのエッジ部分のキズはラインにダメージを及ぼす事があり、大きな減点ポイントになります。
このようにキズの影響で実釣にどのような問題を及ぼすのかを考えて査定しますので、キズの箇所次第ではリールの買取金額を大きく左右することがあります。
ゴリ音や異音は減点対象に
スプール、ローター、ラインローラー、ドラグ、ハンドルといった一般的な機能や各リールごとの特色の機能を確認します。
キズが一つもなく、見た目は新品!といったリールでも回転時にゴリ感や異音がすると減点となり、そのゴリ感や異音も、ベアリングの問題なのか、ギアの問題なのかで、パーツ価格に差があるように買取金額に差が出ます。
キズなどのダメージは使用しているうちにどうしても付いてしまいますが、機能面は日頃のメンテナンス次第です。
釣行後のメンテナンスは次回の使用時にも影響がある事なので最低限のメンテは行うようにしましょう!
付属品のあるなしで、買取価格に大きな差が出ることも
新品購入時にたいていのリールには、箱や説明書、リールの袋といった付属品が付いています。
電動リールやシマノのDCブレーキ付きのリールには保証書も付属しているリールもあります。
釣りには必要としない付属品なので、購入時に捨てる方も多いようですが、できれば保管しておく事をオススメします。
買ったけど結局使わないままの未使用のリールや数十年前のオールドのリールは、リールの売却時に付属品があるのとないのでは、リールの買取金額に大きく差が出る傾向にあります。
実釣時のリールのキズを防ぐ方法
キズやダメージばかりを気にしていては釣りに集中できずに本末転倒なんて事になってします。
しかし、ちょっとした気遣いで防ぐことができます。キズをつけないための簡単なポイントを見てみましょう。
リールを直接置かない
仕掛けを作ったり、ちょっと休憩する時にリールを置くことがあります。その時に地面に直接置くのではなく、ロッドを脇に挟んだり、地面に置く時はボックスやバッグの上に置くだけでキズを防ぐ事ができます。
そうはいっても釣り場や状況によってどうしても地面に置く必要がある時は、コンクリートや岩場の上ではなく、草むらや土などキズがつきにくい場所に置くように心がけましょう。
また、リールのキズを防ぐためのパーツが各メーカーから発売されてます。
そのようなパーツをうまく使ってリールのキズを防ぐ事ができます。
代表的な2つのパーツを紹介したいと思います。
フックキーパー
ルアーフックをリールではなく、フックキーパーに掛けるとリール本体のフックキズの防止になります。
フックキーパーはロッドに取り付けるタイプやリールに付いているモデルなど色々なメーカーから発売されてます。
カラーバリエーションも豊富で竿やリールに合わせた選択をすると統一感が出ておしゃれパーツとしても役に立ちます。
リールスタンド
リールスタンドがあることによりローター、スプールエッジ、ラインローラーなど理大事な部分が地面に当たるのを防いでくれます。
リールスタンドもカラーや形状などいろんなバリエーションが発売されてます。
好きなカラーを選ぶことでカスタムパーツとしても需要が高まっています。
2つのパーツともキズを防止し、ドレスアップにもなるパーツです。
お気に入りのパーツを探し出して、リールに取り付けてみてください。
より愛着がわき、今まで以上に大切に扱えるかもしれません。
保管時のリールのキズを防ぐ方法
実釣時にいくら気を使っていても、いざじっくりとリールを見てみるといつ間にかキズが、、
また、購入して1回も使っていないのにキズが、、保管していただけなのにキズが、、
そんな気付かないうちについてしまっているキズは移動中や保管中のキズの可能性もあります。
実釣時だけでなく、移動中や保管時もちょっとした気遣いでキズを防ぐ事ができます。
移動中の保管方法
釣りに行かれる際は車での移動が多いと思います。
・ロッドにリールを装着してロッドホルダーに装着
・バッグやバッカンなどのケースに入れて持って行く
この2つの方法で移動されている方が多いとは思いますが、それぞれにちょっとした注意が必要です。
ロッドホルダーは大変便利でロッドにリールを装着したまま移動できますので、すぐに釣りを開始でき、片付けもかんたんです。数本のロッドとリールのセットを収納しているときは隣のリールとの接触に気をつけましょう。
スピニングリールを装着している場合は特に注意が必要で、重心が下に来ているので車の少しの揺れでも敏感に反応して揺れますので接触しないように間隔を開ける、リールケースを被せるなどの対策が必要です。
バッグなどに入れて移動される場合も車の振動でリールとリールに接触したり、リールと他の道具が接触してキズが付くことがあります。
リールケースに入れる、タオルに巻くなどの対策でキズを防ぐ事ができます。
このように、釣り場で気をつけていても実は移動中に傷がついているなんてことがよくあります。
身に覚えのない傷を防ぐ為にも車での移動中は購入時に付属していたリール袋に入れ、他の荷物になるべく接触しないように注意しましょう。
リールの自宅での保管方法
釣りから帰ってきて、リールを洗浄、その後はリールの袋に入れて保管。
こんな方も多いようですが、洗浄後は乾燥させることが大切です。
見た感じでは乾燥しているようでも実は水滴が残っていたりすることがよくあります。
そのまま保管してしまうとリールのボディ表面の塗装が浮いて、塗装ハゲになってしまうこともあります。
メンテナンス道具
見た目は気にしているけど中身は…
リールは小さな精密機械です。
メンテナンスをしないと調子はどんどん悪くなっていきます。
メンテナンスを行うにあたって必要な道具、そしてあると便利な意外な物を紹介します。
ギヤ用グリス
比較的粘度の硬いグリスが多く発売されています。好みの硬さを選ぶ事で巻き心地が変わる大事なグリスです。
ベアリング用オイル
こちらも文字通りベアリング専用オイル、ベイトフィネスの登場と共に各社こだわりのオイルを発売しています。比較的粘度が低くサラサラしているものが一般的です。
ドラグ用グリス
リールの命とも言えるドラグ。魚釣りで一番シビアに考える箇所ですよね。
グリス一つで滑りが変わるので吟味して選びましょう。
パーツクリーナー
車や機械類を整備する上で外せないアイテム。主に古くなったオイルや汚れを落とす時に使用します。ホームセンターで売っているものでOK
綿棒
小さく細かな隙間の汚れを取るのには最適です。毛羽立つためグリスを塗る時に使用するのはお勧めできません。
マイクロファイバータオル
リール表面の汚れを取る時に使用します。オイルやグリスが付着した時に役立ち外せないアイテムの一つです。
キッチンペーパー
油分を含んだパーツを置く際に使用します。
ドライバーなどの工具
ネジのサイズに合わせて使い分けましょう。
筆
疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。ギヤやドラグにグリスを塗るのにかなり便利なアイテムです。適量を塗ることができ、ギヤ一つ一つに塗ることができるおすすめアイテムです。
箱
おぼんなどの高さのないものがおすすめです。キッチンペーパーを引きパーツを並べていく時に使用します。この上で作業していれば、万が一パーツを落としても探す必要がありません。細かなパーツが多いリールはこういった部分も気をつけたい点の一つです。
以上の道具があれば満足のいくメンテナンスができると思います。ここで登場した筆はお使いになる方は少ないのではないでしょうか。グリスを塗る際に重宝しますよ。キッチンペーパーを使うことで無駄なホコリも抑えられます。
リールのメンテナンス
それでは実際にメンテナンスをしてみましょう。
今回は一般的なスピニングリールで行います。
1. ぬるま湯をボディ全体に満遍なくかけ水洗いします。
2. メンテナンス道具を用意します。
3. スプールを外し、メインシャフトにオイル・グリスを注入します。(スプールを外して水につけておくとスプールの腐食が抑えられます!)
4. 次はベールアームです、画像の部分に少量のオイルを垂らし動きを滑らかにします。
5. ラインローラーも一度バラし、ベアリングをパーツクリーナーで洗い、ベアリング用オイルを少量垂らします。またCRCなどのスプレーはNGです。
6. 次はハンドルノブの手入れです。ハンドルノブにもベアリングが入っている機種が多くあり、間着心地にも直結してくる大事な部分です。パーツクリーナーで洗浄し適度にオイルを垂らしましょう。
7. 最後はリールの保管方法です。
・ドラグを緩める
・完全に乾燥させるために風通しの良い日陰
・乾燥後リールカバーに入れ、直射日光を避ける
この3つを意識しましょう。リールカバーに入れ直射日光を避けることでホコリやラインの劣化を抑えることができます。またドラグを締めたままにするとワッシャーが潰れたり、圧着することで、滑りやドラグ力が低下します。保管場所は室内で保管し、車などの外気温の影響を受けやすいところは避けましょう。粘度の低いオイルなどは高温により蒸発する恐れがあります。
以上の様な簡単なメンテナンスでも、買った当時の快適な巻き心地を持続することができます。
まとめ

いかがだったでしょうか、キズを防ぎリールを調子よく管理するのは意外とかんたんにできます。
日頃のちょっとした気遣いで、いつも気持ちよく使うことができ、リールを手放す時もより高く売却できるかもしれません。
車と同じように綺麗な状態を保てれば次期モデルが出た際に売却すると、多少の追金で新しいモデルが購入できます。
買い替えを前提に使用する場合は特に状態には気をつけたいものですね。